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ガチャッ
ドアの開く音がした
咄嗟に扉の方を見ると見覚えのある桃色の髪が視界に入った
蒼
百
蒼
スピーカーを一時停止させながら問う
百
蒼
蒼
百
蒼
蒼
百
蒼
そう言ってさとみくんはスタジオをあとにした
蒼
蒼
蒼
本当はもっと練習するべきだと思うけど今の僕には何故かできない気がした
もっと練習しなきゃいけないのに、
淡々と水や着替えなどの荷物をまとめてスタジオの照明をおとす
ずっと踊り続けていたからか足の感覚に違和感を感じながらも早歩きで外に出た
スマホを片手にふらふらとした足取りで歩く
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
なーくんのぬいぐるみが視界に入った
なーくんのぬいぐるみを月明かりに翳す
何故かわかんないけど涙が零れ落ちた
蒼
蒼
蒼
蒼
その日は気絶したように眠りに落ちた
今日は久々の休みの日、
蒼
ふとスマホを手に取った
蒼
蒼
蒼
蒼
pcに向かっても全然やる気が出なかった、
思うようにコントローラーを操作出来ないし
テンションも上がらなかった
蒼
蒼
蒼
ふと、5人の(なーくんを含む)すとぷりを想像してみた
完璧にライブを成功させ笑ってる姿、泣いてる姿、幸せそうな姿
僕が居ないすとぷりは今よりはるかに輝かしく感じられた
誰にも必要とされていないんだろうな、笑
僕の手はいつの間にかカッターへと伸びていた
ガガガガ
スーーッザクッザクッスーーッ
勢いよく血が溢れ出した
蒼
ザクッザクッスーーッザクッ
血液は次第に腕をつたって滴り始めた
いつのまにか歪んだ視界
きっと僕は今ひどく醜い顔をしているんだろうなぁ、笑
血液と涙が混じった
今日の僕はなにかブレーキが効かないような気がする
死にたいという気持ちが一瞬の快楽とともに
消え去っていく。
生きている感じがする。
血液を見ることで僕にもみんなと同じ血液を流れていることがわかる
血液が流れていることなんてあたりまえのことだけど、僕より優れているメンバー達と共通点があることが嬉しかった。
気づくと僕の腕は赤黒く染まり、切るところが無くなっていた
我に返った僕はなぜかそのまま外へ出た
蒼
滴る血液を無視して淡々と歩く
蒼
雲ひとつない快晴と真反対に僕の気持ちは台風のようだった
蒼
蒼
蒼
蒼
ふらふらとした足取りでビルへと向かった
蒼
自分の中での気持ちがまとまらなかった
死ぬのに対して躊躇いがある僕は死んでもいいのか?
ガシャガシャン
柵の上に腰をかけた
蒼
たまたま親子で飛んでいるような雀が視界に入った
蒼
蒼
ボーッとしていると、
ガチャッ
ビルの人?
ビルの人?
ビルの人?
ビルの人?
ビルの人は僕に駆け寄り必死に柵の内側へと僕をひっぱった
ビルの人?
その人は怒りに満ちた目で座り込んでいる僕を見下ろす
ビルの人?
ビルの人?
蒼
ビルの人?
ビルの人?
蒼
ビルの人?
背中を押され急かされて僕は早々と屋上を後にした