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VOISING所属では無くなったけど未だにVOISING所属としての気持ちがあるので書いていただいてとっても需要があります🫶 続きも楽しみにしてます( *´꒳`* )
今は、VOISINGには居ないけど心の中でVOISINGに居るから!書いて欲しいな!
おもち
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おもち
おもち
おもち
おもち
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おもち
おもち
おもち
【第1話】 さよならの朝、はじまりの朝 #3
Time:08:00 Place:シクスフォニア クリニック
朝食が片付けられ、こさめは奥のテーブルでお絵描きをしている。 色鉛筆をばらばらと出しながら、ぶつぶつ言っている。
kosame
ILLMA
kosame
ILLMA
kosame
LAN
その言葉に、部屋の空気がピンと張り詰める。 すち、みこと、なつは明らかに動きが鈍い。 しばらく沈黙が続いた後、すちがわざとらしく小さなため息をつく。
suchi
suchi
ちょっとだけ、声が甘えたみたいに聞こえた。
LAN
すちの表情がわずかに曇る。
suchi
すちは言い訳が通じないと悟ったのか、目を逸らしてうつむく。
LAN
軽く言ったつもりでも、その優しさに誤魔化せなくなる。 逃げ道を塞がれ、すちはしぶしぶ体温計を受け取る。 みことはカバンを抱えて床に座ったまま動かない。 いるまはそっと優しく声をかける。
ILLMA
mikoto
ILLMA
でも、カバンを抱きしめる腕に少しだけ力が入る。
ILLMA
ILLMA
沈黙の中、小さく揺れる肩。そして、かすれた声がした。
mikoto
ILLMA
無理に急かさず、ただ隣に座る。 なつが、突然声を上げる
natsu
LAN
natsu
natsu
目を合わせず、ぼそっと呟く。 らんは、なつの隣に腰を下ろす。
LAN
LAN
natsu
natsu
目を合わせないままの呟き。 その目は、張りつめた糸みたいに、いまにも切れそうだった。
LAN
返事の代わりに、ティッシュを受け取る手が、ほんの少しだけ震えていた。
LAN
なつは少しだけ迷い__渋々、ティッシュを受け取った
natsu
natsu
LAN
LAN
静かな空間に沈黙が流れ、こさめの色鉛筆の音だけが響く。
mikoto
少しだけ、張り詰めた空気が緩んだ気がした。
ILLMA
- ピピピピッ -
すると体温計が鳴り、すちが口を開いた
suchi
LAN
らんが体温計を受け取る。 『36.6°C』
LAN
suchi
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すちは膝をぎゅっと抱えた。 らんは目を細めた。 すちの呼吸が、少しだけ浅いことに気がついたのかもしれない。 しばらく黙った後、らんが言った。
LAN
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suchi
すちの頬は濡れていた。 目が赤く充血して、 見てるこっちも苦しくなりそうな顔。
LAN
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LAN
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子どもの頃の自分が、誰にも言えずにうずくまってた光景が、ふと頭をよぎる。 そういうの、飲み込んでばっかだったな__って。 あのとき、誰かがこう言ってくれてたら、少しは楽だったのかな………
LAN
suchi
しばらくして、嗚咽混じりの掠れた声で言った
suchi
LAN
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suchi
LAN
suchi
すちは黙って頷く。
natsu
(らんは微笑んで、なつに視線を向ける)
LAN
natsu
LAN
らんが確認するように言った。 すちは少しだけ、迷ってから口を開いた
suchi
suchi
LAN
すちはそっとカバンを抱きしめて、小さく深呼吸をした。
学校への準備は、いつもこんなふうに時間がかかる。 でも、それでいい。 大切なのは「行くか行かないか」だけじゃなく、「どう思っているか」だから。 『ただ、自分の口で、自分の気持ちを言えるようになって欲しい。』 らんといるまは、そう思っていた。
kosame
こさめが持ってきた紙には、得体の知れない動物が堂々と描かれていた。
suchi
mikoto
kosame
suchi
natsu
mikoto
kosame
ILLMA
LAN
kosame
涙目で抗議するこさめを見て、5人は笑った。
ILLMA
kosame
LAN
natsu & mikot & such
kosame
Time:8:25 Place:シクスフォニア クリニック 玄関 Side:いるま
ILLMA
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mikoto
suchi
natsu
LAN
natsu
見慣れた光景。 いつもの朝。 子どもたちが慌ただしく準備をしている。 俺はこいつらを学校まで送りに行く。 俺がついて行った方が俺も安心するし。 ちょっとでも、学校に行くハードルが下がったらいいなとか思いながら 子どもたちが近くの小学校に通ってるのは、このクリニックが小さくて院内学級がないから。 学校の先生と連携して、子供達を通わせてる。 こいつらの場合ほとんど保健室登校だけどな笑 無理はさせない。 その日行きたい奴は行くし、具合悪い奴は無理しない。 ただ、外の世界と少しでも繋がってるって感じられてればいい。 病院の中だけにいると、そこが世界の全部みたいになってしまう。 でも、学校に行って、帰ってくる。 そういう小さな成功体験が、子どもたちの自信になる。 こいつらにはここが自分の居場所なんだって思ってほしい。 らんもそう思ってる。 ___今日移る新しい病院には院内学級がある。 そこにも慣れてくれたらいいけど。
LAN
ILLMA
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kosame
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ILLMA
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children
おもち
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次回 【第1話】 さよならの朝、はじまりの朝 #4
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