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ボスキと主様

第71話 - 第71話昼下がりのティータイム

2025年04月10日

#悪魔執事と黒い猫

#ボスキ・アリーナス

aimer(エメ)

昼

主

う～ん。

ベリアン

主様。起きられましたか？

主

ベリアン？あれ？どうしたの？

ベリアン

いえ、大体のことはボスキくんからお話をお伺いしていましたが、また、お目覚めが遅いようでしたので、様子をお伺いに参りました。体調はいかがでしょうか？

主

あ。あぁ。そっか////
大丈夫だよ。

主

(そっか...。私、昨日、ボスキ達と朝まで…////てことは、今、もしかして、昼？！)

ベリアン

それは、良かったです。そろそろ、お昼になりますので、昼食はいかがでしょうか？食事はとれそうでしょうか？

主

あ、うん///大丈夫だよ!
そういえば、ムーは？

ベリアン

ムーちゃんは、ルカスさんに主様の健康状態や精神状態、どちらの主様であっても変わらぬ対応をという事でお話をお聞きしている最中でしたよ。

主

あ、そっか。交代した時のために混乱しないようにってことだよね？わざわざ、ありがとう。

ベリアン

いえいえ。これこそ、本来の私たち執事の務めですから、お気になさらずに。

主

うん。それでも、ありがとう。

ベリアン

主様…。いえ、今は〇〇さんでよろしいですね。
〇〇さんは、今はどちらなのでしょうか？

主

いつもの私だよ。ベリアンがよく知ってる方。

ベリアン

左様でしたか。
それであれば、1つ私からもお伺いしてもよろしいですか？

主

うん。どうぞ。ベリアン。

ベリアン

〇〇さんは、私の事をどう思われていますか？

主

どう…って？

ベリアン

つまり…お慕いしていますか？///

主

(あ、そっか。みんなあの事を聞いて、不安になってるんだ…。なら、私が私であるうちにみんなにちゃんと伝えなきゃ。)

主

もちろん。好きだよ。変わらずに。

ベリアン

そ、そうでしたか///
安心致しました。私も〇〇さんをお慕いしております。

主

ありがとう。

そして、主が、体を起こし起きようとするとベリアンはその背に手を添え、主が起きる手助けをする。それから、起き上がり、主が身支度を済ませるとベリアンは昼食のある食堂へと主を案内した。

ロノ

主様!もう、体は大丈夫ですか？

心配したロノは、ベリアンと主の方へ駆け寄る。

主

うん。大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。ロノ。

ベリアン

ロノくん。主様の後の事はお任せいたしますね。私もルカスさんのところでお話をお伺いしなくてはなりませんから。

ロノ

わかりました。ベリアンさん。
主様のことは、オレに任せてください。

ベリアン

はい。よろしくお願いいたしますね。ロノくん。

ロノ

はい。

そして、ベリアンがその場を去ろうとしたとき、その背に向かって主は告げた。

主

私は、ベリアンとも誰とも別れる気ないから。だから、私である時は、心配しないで。

ベリアン

主様…。はい。ありがとうございます。私も主様から離れることはありません。ご安心ください。

主

うん。

そして、ベリアンは、1度足を止めて主の話を聞き、答えた後、また歩き出し、食堂を後にした。

ロノ

主様。一応、本日はあまり体に負担が少ない料理をメインに作らせていただきましが、食事はとれそうですか？

主

うん。ロノのごはんはどんなに体調が悪くても食べれるくらいおいしいから、心配いらないよ。それに、好きな人に料理作って貰えるのって、割と女の子の理想だよ？///だから、いつもありがとう。

ロノ

〇〇さん…。

ロノ

(あ、オレやっぱり〇〇さんが好きだ…。)

主

いっぱい今日も食べるぞ～!

ロノ

はい。ぜひ、食べてください。オレの自信作の数々をご用意しましたから。

そして、主はロノに出された料理を堪能し、お腹がいっぱいになる頃には、午後になっていた。

ロノ

主様。この後はいかがされますか？

主

うーん。少し、庭でも歩いて休憩しようかな。

ロノ

では、少しお待ちいただけますか？片付けてからすぐご案内しますから。

主

うん。私もロノとの時間ほしいから///待ってる///

ロノ

//////

ロノ

(可愛すぎる...///早く片付けちまわねぇとな。)

屋敷近くの丘

結局、ロノと主は庭を歩いた後、近くの丘まで来ていた。

ロノ

主様。お疲れではありませんか？

主

大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。ロノ。

ロノ

いえいえ、オレは大したことはしていません。ところで…主様。いや、〇〇さん、そのオレと明日、デートしませんか？////

主

ロ、ロノ？！/////
急に何を…////

ロノ

すみません。今、オレがここで言わなきゃ、絶対後悔する気がして…。だから、言わせていただきました。ダメですか？///

恥ずかしがりながらも真剣に主に話すロノの姿を見て、主は応える。

主

いいよ///どこ行く？

照れながらも屈託のない笑顔で返す主にロノは愛おしさを覚える。

ロノ

(あぁ。この女性(ヒト)を守りたい。この女性(ヒト)のこの笑顔が曇らないようにオレが絶対〇〇さんを守る!)

ロノ

どこに行きたいですか？

主

私…。

主

(どこがいいかな？ロノとは祭りでデートしたけど、普通に街に出てデートはしていないし…。)

主

う～ん…。

ロノ

そ、そんなに悩むなら、いっそ、はじめは街でデートにしませんか？それとも、他の執事とも行って飽きてしまわれましたか？

不安そうに聞くロノに変わらぬ笑顔で主は応える。

主

いいね。行こう!
街にデート。ロノとは、2人きりでデートは祭りの時だけだし///あとは…////

ロノ

あ、あれは、カウントしないでください!////確かに、オレも男なんで、〇〇さんの姿見たさにあんなことしちゃいましたが、好きでもなければあんなことオレだってしないです!いや、弁解になってないな…。と、とにかく、〇〇さんとは普通のデートがしたいです///

主

うん。しよう。

そして、2人は、指切りをし約束をした。明日、デートに行く約束を。

屋敷に戻るとルカスから話を聞き終わったベリアンとムーが主とロノを出迎えた。

ムー

主様。おかえりなさい。

主

ただいま。ムー。

ベリアン

おかえりなさいませ。主様。ロノくんとお散歩をされてきたのですか？

主

うん。

ロノ

すみません。ベリアンさん。主様の食後の運動に少し、屋敷を離れていました。

ベリアン

いえいえ。構いませんよ。むしろ、主様もずっと屋敷にいては退屈でしょうから、丁度良かったのではないでしょうか？

主

うん。気持ちのいい午後の散歩ができたよ。

ムー

良かったです。主様。この後はどうしますか？

主

うーん。

主

(特別したいことないしな～。)

ベリアン

それであれば、ゆっくりティータイムなんていかがでしょうか？

主

あ、それいいね。

ムー

僕も主様とティータイムしたいです。

主

しよしよ。おやつとか一緒に食べながら話しよ。

ムー

はい。主様。

ベリアン

はい。主様。では、準備して参りますのでしばらくお待ちくださいね。

ロノ

オレが主様といますから、安心してください。ベリアンさん。

ベリアン

よろしくお願いします。ロノくん。

それから、しばらくしてベリアンが紅茶の準備や茶菓子の準備を整え、主の元へと来た。そして、ベリアンとロノは交代して主とベリアンとムーで庭のテーブルと椅子がある場所へと来た。

ベリアン

主様。こちらは、アールグレイです。

主

ありがとう。ベリアン。

ムー

主様。先程、ロノさんと散歩に行かれた時、どんなお話をされたのですか？

主

明日、お出かけに行く話をしてたの。

ムー

そうだったんですね。どちらに行かれるのですか？

主

街に行こうかと話をしたよ。

ベリアン

街に…ですか？

主

う、うん。やっぱり、この状態の私がお出かけとかやめた方がいいかな？

ベリアン

ルカスさんにご相談されて、問題ないようならよろしいかとは思いますよ。

主

(なんだか引っかかりのある言い方だな…。)

主

そっか。そうするね。

ムー

大丈夫ですか？ボクも一緒に行きましょうか？

主

大丈夫だよ!!
心配してくれてありがとう。ムー。

ムー

いえいえ。

主

それにしても相変わらず、ベリアンの入れてくれる紅茶はおいしいね。

ベリアン

それは、何よりです。

ムー

はい。ボクもこのクッキー好きです。

もう、ムー猫なのに大丈夫なのか？というツッコミをしなくなった2人は、相変わらず食い意地のはったムーを見て笑うのだった。

主

ふふっ。ムーったら。

ベリアン

ふふっ。本当ですね。

ムー

？？

何に笑っているのかわからないムーだけが頭の上に？マークをつける、そんな午後のささやかな一時であった。

おわり

ボスキと主様

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