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パッショーネ事務所 スタジオ

ブチャラティ

フーゴ、ここのパートを今のお前なら増やせると思うんだが

ブチャラティ

行けそうか?

フーゴ

僕を誰だと思ってるんです、ブチャラティ

フーゴ

やってやりますよ

ブチャラティ

…良い目だ、それじゃあ変更しておくからな

ミスタ

最近のフーゴ成長すごくね?

ナランチャ

なんか前も凄かったけど一段と上がったよな〜

ナランチャ

なんか最大限レベルが100だったフーゴが1000になった感じ

アバッキオ

こりゃ、負けられねぇな…

ジョルノ

…………………………

アバッキオ

おいジョルノ、どうかしたか

ジョルノ

…あ、いえ少し考え事です

アバッキオ

無理はするんじゃあねー、フーゴの時みたいに無理されちゃ俺たちの負担になる

ミスタ

素直に心配って言えよテレッキオ

アバッキオ

あ”?

ミスタ

ひー怖ぇ怖ぇ

ジョルノ

…………………

ジョルノ

(僕も負けられないな…)

楽器専門店 (背景全然違うけどそうだと思って)

ジョルノ

パードレーに頼まれていたギターのコードだけ買っておくか…

ジョルノ

えっと確かこの辺に…

触れた時、落ちやすく置いていたのか商品が落ちる時………

ジョルノ

あっ!…

誰かが拾ってくれたようだ

ジョルノ

あ、すみません…ありがとうございま……す

ジョルノ

……………えっ?

ポルナレフ

どーいたしまして

ポルナレフ

ん?お前のその瞳、どこかで……………

ジョルノ

あ、貴方は…

ジョルノ

ポルナレフ…さんですよね

ポルナレフ

おうそうだけど…

ジョルノ

覚えてないかもしれませんが僕です

ジョルノ

貴方が昔、近所でギターを弾いて歌っていた時、いつも見に来ていた子供です

ジョルノ

髪色は違いますが…覚えてますか?

ポルナレフ

……………………………

ポルナレフ

えッ!?ま、まさかあの…あの黒髪の子かッ?!

数年前

近所の公園

「〜〜〜〜〜〜♪」

ジョルノ

ん?…

ジョルノ

(どこからか歌声がする…ギターの音も聞こえる)

ジョルノ

こっちかな

ジョルノ

…あっ!

ポルナレフ

〜〜〜〜♪

公園のベンチでギターを弾く少年の姿があった、ジョルノは思わず隠れてしまう

ジョルノ

(銀髪でキラキラしてる…外国人だ)

ジョルノ

(どこの国の人なんだろう…、素敵な歌声…それに

ジョルノ

(すごく…楽しそうだなぁ)

ポルナレフ

〜♪……お、どうした?お前そんなとこに隠れて

ジョルノ

ッ!

ポルナレフ

ふふー、まさか俺の歌に釣られちゃったか〜?

ポルナレフ

なーんてそんな訳………

ジョルノ

う、うん…お兄さんの歌声が綺麗だから…つい

ジョルノ

それに、演奏も…上手

ポルナレフ

へ…ほ、ほんと、か?

ジョルノは何回も首を縦に振る

ポルナレフ

!!!…

ポルナレフ

へへッ!そんなこと言われちゃあしょーがねーなッ!

ポルナレフ

このジャン・ピエール・ポルナレフ様が!

ポルナレフ

ファン第2号のお前に特別演奏しまくってやるよッ!

ジョルノ

やったぁ!

ジョルノ

………あれ、2号?

ポルナレフ

おう!1号はシェリーだからなッ!

ポルナレフ

んじゃ、行くぜ〜!!

…その日から、僕はいつも公園に遊びに来た

毎日公園へ行ったのを彼に教えたら来る曜日を教えてくれて、教えてくれた曜日はいつも来ていた

段々と他の子達も彼の演奏に来るようになったが

毎回僕だけ休まずに演奏を見に行った

ただただ、彼の歌と演奏を聴きたかったから、大好きだったから

だが数ヶ月後、僕はパードレの家の事情で引越しをすることになった

そして、彼の歌ももう聴くことはなかった

ポルナレフ

……そうか、あの時のか

ポルナレフ

そう思うとお前、成長したなぁ〜!

わしゃわしゃとジョルノの頭を撫でまくる

ジョルノ

わっ…く、くすぐったいです

ポルナレフ

あっ、すまねぇつい

ポルナレフ

そういやずっとおめーの名前聞けてなかったんだよな

ポルナレフ

聞かせてくれねーか?名前

ジョルノ

そうですね…あの時自己紹介してなかったので

ジョルノ

改めましてお久しぶりです、僕の名前はジョルノ・ジョバァーナと言います

ポルナレフ

ジョルノか、いい名前じゃあねーか!

ジョルノ

ふふ、ありがとうございます

ポルナレフ

せっかくだからどっか寄らねーか?ちょっと話したいというか

ポルナレフ

あーでも時間的にあぶねぇか…少し夜遅めだし

ジョルノ

いいですよ、今日はパードレがいないから暇してるんです、買い出しも暇だったので

ジョルノ

せっかくですからポルナレフさんとお話とかしたいですし

ポルナレフ

そっか!よーし、そうと決まればレッツGO!

バンドカフェ

シェリー

あ、お兄ちゃん!いらっしゃい

ポルナレフ

え、シェリーまだ働いてるのか?!こんな時間だからあぶねぇだろッ!

シェリー

もー、お兄ちゃんが迎えに来てくれるからって今日シフト長めにしたの忘れたの?

ポルナレフ

あっ

シェリー

全くも〜自分から言った人が忘れるなんて

シェリー

あら?そちらの人は?

ジョルノ

お久しぶり…と言いましょうか、シェリーさんですね、ポルナレフの妹さんの…

シェリー

あッ!貴方はいつもお兄ちゃんの演奏見に来てた…!

ポルナレフ

シェリー分かるのか?!

シェリー

うん!だって綺麗なグリーンの瞳をしていたんだもん!ちゃんと覚えてるよ

ジョルノ

ふふ、それは嬉しいですね

シェリー

その説は兄がお世話になりました

ジョルノ

いえいえ、こちらこそ

シェリー

あ、そうだわ!お兄ちゃんせっかくだしライブしたら?

シェリー

今日はもう皆終わったの!楽器はお店のを使って!ね?聞きたーい!

ポルナレフ

そうだな…シェリーの頼みだ、せっかくだしやるか〜!

ジョルノ

僕も一緒に歌っていいですか?

ポルナレフ

おう!いいぜ〜

2人は椅子に座り、ポルナレフはギターを構えていた

ポルナレフ

ジョルノ、準備はいいか?

ジョルノ

えぇ、曲は…ポルナレフさんが1番好きだと言っていたあの曲で

ポルナレフ

ウィ!了解だぜ

ポルナレフ

3、2、1

「「〜〜♪」」

ジョルノ

(やっぱり、ポルナレフさんの歌は綺麗だな…声質は変わってるけど、面影は残っている、ギターも安定していて…落ち着くなぁ)

ジョルノ

(僕はこの人の歌に憧れて……ボーカルを始めたんだ)

ジョルノ

(もっと歌いたい、もっと、もっと…)

ポルナレフ

いや〜つい3曲も歌っちまったぜ

ポルナレフ

にしてもジョルノすげ〜うめぇな?!

ジョルノ

僕実はバンドをしているんです「splendore」という名前で、パッショーネの事務所に入ってます

ポルナレフ

あッ!パッショーネのあのバンドか!どーりで聞いたことある声だと思ったぜ

ポルナレフ

俺のとこでも今話題になっててよ〜特にバンドオタクな花京院が特に興味津々でな!

ポルナレフ

あ、俺もバンドしてるんだぜッ!

ジョルノ

知ってます「スターダストクルセイダース」でしょう?

ジョルノ

ポルナレフさんのバンドがここで演奏してる動画を見ました

ポルナレフ

あ〜あれか!そこまで経ってねぇがもう懐かしいって感じがするなぁ

ジョルノ

…今なら言える話なんですが

ジョルノ

実は元々、ポルナレフさんと一緒にバンドをしようと思ってたんです

ポルナレフ

えっ?!そうだったのか?!

ジョルノ

僕にとって貴方が憧れで尊敬だったからです

ポルナレフ

そ、そんなふうに言われたら照れちゃうぜ

ポルナレフ

でも…別に俺はそんな凄くねぇよ

ポルナレフ

あの時はギターの失敗も多くて、歌も素人レベルだったし

ジョルノ

誰が何言っても、僕は貴方がスターだと言い張ります

ポルナレフ

へへ、ありがとうな!嬉しいぜ

ジョルノ

……ですが、貴方とバンドをしようと決めた時はまだ父の事情で海外に住んでました

ジョルノ

日本へ戻ってきたのは2年前です

ジョルノ

だから…自分の力で貴方の行方を探すには厳しくて、少しずつ調べてました

ジョルノ

けど、パードレがあの動画を見せてくれて貴方を見つけた時、すぐポルナレフさんだと分かりました

ジョルノ

そして…あの楽しそうな顔を見て、貴方の居場所が分かったんです。そこなのだと、僕と組むより…きっと幸せになれると

ジョルノ

それで諦めました。貴方とバンドを組むのは

ポルナレフ

…そうか

ポルナレフ

まぁ確かにアイツらには思い入れがあるしな…世話になりすぎるけど

ポルナレフ

まぁでも、ジョルノとバンド組むのも悪くなさそうだ、結構楽しそうだし

ポルナレフ

だってこのハンサムな俺とビューティーフェイスのジョルノなら百人力だぜ!

ジョルノ

ふふ、そうですね

ジョルノ

今は僕にも仲間がいますが

ジョルノ

いつか…1日だけでも組んでみたいですね

ジョルノ

…………………………

ポルナレフ

…なぁジョルノ、何か悩んでる?

ジョルノ

えっ?

ポルナレフ

なんとなくそんな気がしてよ

ポルナレフ

俺でいいなら聞くぜ、話

ジョルノ

はは、ポルナレフさんはやっぱりすごいですね

ジョルノ

………まぁ、よくある悩みですよ

ジョルノ

ここ最近皆の成長がすごいんです、きっかけがあったからかも知れませんけど…僕も負けてられないと頑張ってる…けど

ジョルノ

…でも、何故か彼らとの実力に距離がある気がして

ポルナレフ

んー……

ポルナレフ

そこまで深く考えなくていいと思うぜ

ジョルノ

えっ?

ポルナレフ

確かにバンドは上手い奴らの集まりだったり、初心者だったり色々あるけど…

ポルナレフ

今ここでシンプルにジョルノに言うなら

ポルナレフ

おめぇは歌が物凄く上手い

ジョルノ

ポルナレフさん…

ポルナレフ

歌い込まれたのがよく分かるぜ……俺のボーカルもそうだったから分かる

ポルナレフ

似てるって訳では無いけど……どちらも歌い込まれてたのが、練習してたのが、なんか分かっちまうんだよな

ポルナレフ

まるで自分の弱点を理解してるというか

ポルナレフ

とにかくだ!

ポルナレフ

成長とか実力とか沢山悩むこともあるけどよ

ポルナレフ

結果的に好きならなんでもいいんだよ!

ポルナレフ

勝ちたいとかもそうだ、好きなもので負けたくねぇとか色んな理由があるけど

ポルナレフ

好きなものの勝負心は半端ねーぜ

ポルナレフ

それと…やっぱ互いの理解だな

ジョルノ

理解?

ポルナレフ

グループの事だぜ、お前は後から入ったんだろ?

ジョルノ

は、はい

ポルナレフ

皆に詳しい話とか……聞いたか?

ジョルノ

…過去の少しだけ

ポルナレフ

ならせっかくだし聞いたらどうだ?

ポルナレフ

趣味〜とか、好み〜とか

ポルナレフ

過去のライブであった面白い話とかよ!

ポルナレフ

知ってるだけでもより仲間を知れて信頼が高まるし

ポルナレフ

知れて嬉しいってなることもあるし

ポルナレフ

仲間は知れば知るほど楽しいぜ!

ジョルノ

知れば知るほど……楽しい

ポルナレフ

アドバイスになってるかは分からねーが、少しでも助けになれてたら嬉しい

ポルナレフ

まぁ要するに深く考えず楽しめって訳だぜ

ジョルノ

…そうですね

ジョルノ

確かに僕は上手くなることを意識して…あまり仲間の事を知ろうとしませんでした

ジョルノ

ありがとうございますポルナレフさん、今度聞いてみます

ポルナレフ

おう!それがいいと思うぜ

ポルナレフ

シェリーと帰るから送りはここまでになっちまう、ごめんな

ジョルノ

いえいえ後は1人で帰れるので

ジョルノ

今日はありがとうございました

ポルナレフ

おう!

ジョルノ

せっかくですので連絡交換しませんか?今後もまた会ったり話したいので

ポルナレフ

いいぜ〜ッ!ちょっと待てよ

そして連絡交換し……

ジョルノ

では、また何かあったら連絡しますね

ジョルノ

それと…

ポルナレフ

ん?

ジョルノ

貴方達には……負けませんので

ポルナレフ

…………!

ポルナレフ

へへ、それはこっちのセリフだぜッ!

ポルナレフ

またな!ジョルノッ

翌日……

パッショーネ事務所 スタジオ

ジョルノ

ミスタって、普段は何してるんですか?

ミスタ

んえ?急にどーしたんだよ

ミスタ

珍しいじゃあねーか、お前から聞くって

ジョルノ

単に気になっただけです

ジョルノ

(確かに……深く考えるより、今仲間を知って楽しむのが1番いいかもしれない)

ジョルノ

(………まずは次の対マンライブ…勝たなくては)

続く

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コメント

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梅様は相変わらずセリフや小説を考えるのが上手い…!見習わなければ…

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