3月の曇り空に光がさした
それはまるで何かを示してるような
僕があの春の日記での出来事を
誰にも話した事はなかった…
確かに色々な人に「なんで日記なんか持ってるの」とか聞かれたけれど、
本当に大事な事は親にも親しい友達にも話さなかった…
20歳になった今、
もう一度あの人に会うために
そして、またあの人と今までの事を話すために
今日も僕は光のさしてるほうに走った
そして願った
また、あの人と話せますようにって
まず、彼女に再会する前に
僕たちに起きた事を理解しておかなければ
たとえ理解が出来なくても
事実は事実だ
僕達に何が起きたのか
僕達は何を選んだのか。
全てのきっかけは
そう、多分あの日。
彼女が初めてそう願った日
彼女が語る、あの日の出来事が
すべての始まりだったんだ。
彼女は昔から
友達って言う人はいなかったそうだ
都合の良いように扱われたと言う
彼女はいつも教室でポツンと1人で居る
教室を満たしていたのは
時計の音、
鳥の鳴き声
イスをガタガタする音
窓から聞こえる
雨の音。
それと、ちょっと薄汚い空気。
彼女は先生のイスに座って
窓を見つめている
少し時間がたつと
彼女は傘をさして学校から出た
帰りに彼女は日記帳を買った。
神社に行った
しばらくすると
彼女は日記帳を出して、書くと
日記帳にひもをつけて神社の立派な木にかけた
彼女は切なそうに
いつか本当の友達が出来ますように
と願った
かすかに聞こえる木の音
車が走ってる音
飛行機の音
自然の空気
彼女はその音と共にここを去ろうとした
音はすぐに消えて
大きな風が彼女を襲う
目をつむった
大きな風は彼女の傘と共にどっかに行った
目を開けた
雨はやみ、
日記帳がどっかに行ってないか
振り向くと
彼女の前に
本が置いてあった
「君と私の日記帳」
って言う題名だった
日記帳は無事で
彼女は不思議そうに
本をとった
もう一度後ろを振り向く
彼女は驚いたように
日記帳の方を見た
それは、水のようにゆがんでる
猫が日記帳を2つにしていた
ひとつのは透明な日記帳
もうひとつはちゃんと色の着いた
近づこうとするとその猫は
日記帳を持って行ったまま
消えてしまった
消えてしまった途端
雨が降り出した
彼女はそのまま家に帰って
部屋の布団に入り
記憶が消えていくように
彼女は眠りについた
あの景色…
あの時私が見た物は
全て夢かもしれないけれど…
と、かつてな彼女は僕に語った
でも、あれは夢ではなかった。
僕達は今まで起きた事、
あった事は知ってるし、
それが今になって大きく変わったのは
とてつもない事実だ
誰にも知らない僕達の日記を。
彼女と共にやって来た日々を過ごした、
あの年の春。
僕達は日記で
過去と未来を変えてしまったんだ。
第1章
「彼女との出会い」
あ〜、今日から高校生か…
僕は新しい学校に一歩ふみだす。
何で僕達は義務というものを受けないと行けないのだろう…
僕はそう思った。
「よっ!」
後ろから同級生が
背中を叩いてきた
夢叶
叩かれた所がヒリヒリしてて痛い
「お前、今日もオーラが違うなw」
僕は言った
夢叶
と笑顔で無理して笑った
今日も僕は猫をかぶた
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
入学式が終わった。
あの暑苦しい空気から。
なんでみんなは自然に笑顔が出るんだろう
僕は何がなんでも無理して笑う
「大丈夫?」って言われても
大丈夫って笑うんだ
だって、笑ってる奴が
1番強いから…
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
放課後…
先生
夢叶
先生
僕は学校にある図書室に足を踏みだした
図書室は静かで心が落ち着く
誰にも邪魔はされない…
僕は先生から借りてきて欲しいって言う本を探した
探してる本がなく
時計がチクタクと
時間が過ぎていく
探すのを諦めた僕は窓を開けた
窓から大きな風が僕を襲ってきた
僕はあわてて窓をしめて
本棚の本は大胆に床に落ちた、
本棚の方に行って本を片付けた。
その中で一つ気になった本があった
「君と僕の日記帳」
僕はその本を開き、
ペラペラとめくった
案外良いお話だと思った
だけど、ちょっと不思議な事に
書いた日が
「2020年2月24日」
だった…
僕は書き違いかなと思った。
僕はこの本が気に入ったため、
図書室を管理してる人に
借りて良いか聞いてみた
すると、
図書室の管理人さん
僕は本を借りるため、カードを出して渡した
ピッ
ピッ
ピッ
管理人さんが何回もピッと言う音を出して
パソコンで調べながらやっていた
図書室の管理人さん
僕はパソコンをひょこっと覗いた
管理人さんが
図書室の管理人さん
多分僕は暗い顔をしていたのだろう
夢叶
と言った
だけど管理人さんが
図書室の管理人さん
と聞いてきた
僕は答えた
夢叶
夢叶
と僕は照れながら言った
図書室の管理人さん
僕はびっくりしながら本を受け取った
図書室の管理人さん
図書室の管理人さん
図書室の管理人さん
僕は素直に受け取った
図書室の管理人さん
管理人さんが笑った
僕はまた猫を被って笑った
夢叶
僕は図書室を出た
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
僕は管理人さんに本をもらって(?)
先生の方に行った
先生が探してる本はなかった
と言う話をしたら
先生
先生
先生
と言われた
僕は「いえいえ」と言った
そして帰る時間になった。
僕は家に帰って
ギターを持って公園に行った
僕は良く、公園でギターを弾いて歌ってる
昔から良く歌が大好きだった。
歌えば歌うほど
自分の心の鎖が解放された感がある
だから歌う
最近になって僕の歌を聞く人も
増えてきた
こんな感じで日々過ごしている
みんなからは良い日々だと思う
だけど、僕にはなんの良い日々だとは思わない
僕はこの世界の人達が
「偽善者」
しか思えないから…
僕は家に帰った
部屋で今日図書室で貰った(?)
本を部屋で読んだ
次々と僕の頭の中で想像がふくらんだ
最後のページは少しあいまいの部分があった
全部読み終わると
1番最後は日記帳があった
結構新品の日記帳だった
僕は開いてみると
そこには
「初めまして、私の名前は綾瀬瑞希って言います。」
「よろしくね」
って書いてあった
「僕は水橋夢叶って言います。」
僕は別に書いても返事が来ないって言うのに返事を書いた
すると、
僕の書いた字に返事が返ってきた
僕は驚いた
どんなに書いても返事が必ず来る。
普通ならそんな事は無い
まるで、誰かと会話してるような…
僕は毎日の様に日記帳とお話した
第2章
「日記での会話」
2019年月7月21日
夏休みになる頃
僕は今日も教室で1人で居る
僕は良く男子に話しかけられる
だけど女子からにはその数倍は話しかけられたり
誘われたりする
そんな時は必ず図書室に行く
日記帳を出して、向こう柄の彼女と日記帳で会話する
最近それがハマりつつある
僕にはそんな興味と言うものを示さないけど
良く先生から
先生
と言われる
そんなばかな…
と僕はいつも言い聞かせてる
だけど、日記帳を書いている時の自分は
案外素直になれる
そんな中僕は
少しずつ日記帳の向こう柄の彼女に
心を開いてきている
今日あった事とかを良く会話したりするようになった
そんなある日の事
彼女が
瑞希
と書いてあった
僕はあまりにも心を開いていたのか
素直に「いいよ」と返事をしてしまった
瑞希
と書いてあった
彼女とは同じ市に住んでいる
僕は明日が楽しみになった
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
僕は彼女と会う約束をした次の日
今日は高校生のお手伝いさんとして中学校に行く事になった
僕の高校は中学校と合体している
中学生の時もまぁ〜ここの学校だった
僕は校長室の掃除をする事になり
校長室に行く事になった
校長室に入ると
やはり、髪の毛が老けてる校長先生だった
「久しぶりだね」
と校長に言われた
夢叶
と僕は答えた
僕は黙々と掃除を進めた
数分後
掃除は終わり
校長先生が居なくなった時
僕はバックから
日記帳を落とした
夢叶
と独り言を言ってると
校長先生が戻ってきた
僕は慌てて日記帳を持った
すると、校長先生が
「その日記帳って綾瀬瑞希さんのですよね?」
と言われた
僕は
夢叶
と行った
校長先生が
「良く、日記帳をながめながら楽しそうに書いてましたからねw」
と言った
僕は少し照れながら
夢叶
「だけど、残念ですよね…」
と校長先生が話した
僕はその話に一切違う所に耳をかたむけることもしなかった
第3章
「本当の真実」
僕は家に帰っていつもの用に
彼女と会話した
彼女は
瑞希
と聞かれた
僕は「出ない」と書いた
彼女は
瑞希
と書いていた
僕は
「僕達は会えない運命なんだ」
とついつい書いてしまった
彼女は不思議そうに聞いてきた
だけど僕は全て話した
「君はもう死んでいるんだ」
彼女はどんなことを書けばいいか
迷っていたのだろう
やっと彼女から出た言葉が
「どうゆう事…」
って言う事だった
僕は息を飲み込み
冷静に書いた
「2019年2月24日、君は地震の物崩れの下敷きとなって亡くなったんだ」
「君は、日記帳を取りに帰って逃げた時に
君はもう死んでしまったって言うことだ」
僕は話した
彼女はまだ現実を受け入れてはなかった
僕は
「早くあの世に行きなよ」
「そして、早く生まれ変わって来なよ」
と書いた
だけど、彼女は本当に不思議そうに
瑞希
僕は答えた
「そうだね」
すると、彼女は
瑞希
僕は思った
この日記帳は
未来と過去を繋いでる日記帳だって言うことを
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
僕達はしばらく会話をしなくなった
月日がたち…
2020年になった。
彼女の方の日にちと僕の日にちは一緒だから
まだ、亡くなってない
僕は家で久しぶりに日記帳を出した
彼女からの話がいまだにない
僕は日記帳を書こうとした
彼女が
瑞希
と言った
僕は「うん」と書いた
彼女が
瑞希
と急な発言をしてきた
体が一瞬で冷めた
なぜか、この発言一言で
何もかもがどうでも良くなった
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
彼女はそう言ったまま
一切会話をしてくることは無かった
最後の文字が何故かぼやけていた
多分彼女は泣いていなのだろう…
第最終章
2020年2月17日
彼女がなくなるまであと1週間
毎日が前よりも暗くなった
そんなある時、日記帳が燃えていた
僕は早くバケツの中に日記帳を入れ、
冷たい水を入れた
なかなか消えなかった
多分、彼女が燃やしたのだろう
日記帳を乾かした
だいたいは黒く焦げていた
僕は部屋に日記帳を置いて
眠くなったから、
僕はベットで眠った
目を開けると
次の日になっていた
僕はいつも通り登校した
何故か分からない
昨日のこととか前の日とか全く覚えてない…
僕は中学校の校長室に行った
校長先生が
「あれ?今日は持ってきてないのかな?日記帳」
僕は
夢叶
と言って去った
同級生とかにも日記帳、どうしたの?
とか聞かれた
僕はみんなが言ってる事がどうしてもよく分からないまま
家に帰った
月日がたち、
2020年2月24日になった
登校する時、すごく胸騒ぎがした
今日は読書があるから家にある本を
適当に持って行った
朝の時間
僕達は本を読んだ
僕が読んでいる本は
「君と僕の日記帳」
僕は黙々と読んでいった
何故か頭の中で何かが流れてきた
同級生が
「夢叶?どうして泣いてるの?」
僕が泣いている?
そうだよ…僕は…
先生
ガタガタッ
行かないと…
夢叶
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
早く行かないと…
僕は家からギターを持って神社に行った
本の最初のページに何かの地図が書いてあった
なんだろうって思ったけど多分この事なんだね…
早く行かないと…
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
つ、ついた…
ここで何をすれば…
お願いします…神様
彼女の元に…
瑞希さんの元に行かせてくれ!!
ニャー
夢叶
いや、水のようにゆがんでる猫?
急に大きな風が僕を襲ってきた
夢叶
目をつむった
しばらくして目を開けると
少し変わった僕達の神社
すると、地震がきた
それはいつもより大きな地震だった
僕は走った
もしかしたら、タイムスリップした?
避難している人もいた
その中でギターを持ってる少年がいた
同じギターの種類だった
「ごめんね…さようなら」
え…?
体がゾッとした
タッタッタッ
夢叶
もしかして…
僕はその子を前にして走った
もの崩れ!?
○○○
夢叶
僕はその子に足をすくんだ
あ、危な…
夢叶
僕の右足が物崩れに挟まってしまった
○○○
夢叶
僕が助けた子は体を震えながら泣いている
僕は泣いている子の目の前で
歌った
彼女は泣き止んだ
僕は彼女にギターをあげた
彼女は驚いた顔で震えが止まった
○○○
僕は何故か分からないけど
自然に笑顔が出た
夢叶
すると、警察などがこっちに来た
僕はいった
夢叶
ぼくは今までよりも大きな声で言った
そして彼女は警察と共に安全な所に避難した
そして水のようにゆがんでる猫が
ニャーと鳴いた
すると、また大きな風が僕を襲ってきた
目をつむった
目を開けるとそこは
自分のベットにいた
僕は夢かと思い立つと
右足に激痛がはしった
夢叶
夢じゃない…
ぼ、僕は瑞希さんを助ける事は出来なかった…
右足の激痛の痛さと
悲しさで
僕は涙が止まらなかった…
目が腫れるくらいまで泣いた
泣き終わると
同級生に電話した
数分後
同級生が慌てて来た
「おい!!大丈夫か?」
「お前から呼んだの初めてだよなw」
「ってお前右足腫れてんじゃん!!!!!!」
同級生にかつがれて、
病院に行く事にした
僕は初めて人を頼った
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
結果、右足が骨折をしていた
病院から帰ると
僕は同級生に言った
夢叶
すると、同級生がびっくりした顔で見たけど笑顔になった
「まじか〜w」
絶対に気づ付いたよね…
だから…僕は
1年後…
「よぉ!」
夢叶
僕はあんまり人の事を「偽善者」って思わなくなった
あっ!そうそう
前に校長先生に瑞希さんの事を話したら
校長先生から死の話はしなくなって
瑞希さんは生きているっていうこと
どうして生きてるのかは分からない
でも、生きているって言う事だけが
僕にとっても嬉しい
それと、僕が持ってる「君と僕の日記帳」の
最後のページが書き変わっていた
多分このお話は
彼女と僕のストーリーだと思った
君は忘れてるかも知れないけど
僕は忘れない
初めて俺に友達と言う大切さを教えてくれた人だから
僕は外をながめながら
彼女との出会いを振り返った
「夢叶!!お前宛ての後輩が呼んでるぞw」
「モテ男はすげなぁ〜w」
僕はその後輩の所へ行った
するとその子は俺のギターを持っていた
僕はニコッと笑い
また彼女に会えますように
と願った
僕が持ってる本
彼女が持ってる本
これは世界に二つしかない
特別な本となった
コメント
3件
処女作✨