私がまだ反社、梵天に入る前の お話。
桜 (過去)
ただい… 。
あれ…鍵開いてる。
桜 (過去)
…閉め忘れくらい
あるよね。
あるよね。
桜 (過去)
…え。
三途春千夜
こンのババァ…
三途春千夜
責任から逃げやがって…。
武臣
まー死体処理しよーぜ。
三途春千夜
あ?こんままで
いーだろ…
いーだろ…
"こいつが勝手に死んだんだ。"
桜 (過去)
… 。
桜 (過去)
…… , ?
私の目には
母親が首を吊っている姿が 映っていた。
桜 (過去)
(がたっ
桜 (過去)
…!
やばっ、
動揺し過ぎて 腰抜けッ__
三途春千夜
…おい誰か居ンのかァ!
桜 (過去)
ひッ…
武臣
…子供?
三途春千夜
中高生くらいだよな…。
三途春千夜
テメェ何歳だ。
コイツん子供か?
コイツん子供か?
ピンク髪の強面な人が 母親を指差した。
桜 (過去)
はいッ…娘…です、
桜 (過去)
歳は16ですっ 。
三途春千夜
はァ…こいつ
ガキが居ンのに
ガキが居ンのに
三途春千夜
自殺したのかよ…
桜 (過去)
…
桜 (過去)
それ、貴方達が勝手に
言ってるだけ…ですよね
言ってるだけ…ですよね
武臣
…はぁ?
桜 (過去)
こうして今目の前に
母親の子供が居るから
母親の子供が居るから
桜 (過去)
殺したなんて言えず、
桜 (過去)
嘘を吐いて自殺した
とか言ってるん
ですよね… ?
とか言ってるん
ですよね… ?
桜 (過去)
うちの母はッ
桜 (過去)
自殺する様な人じゃ…!
三途春千夜
…お前なんにも
知らねぇんだな。
知らねぇんだな。
桜 (過去)
え…?
三途春千夜
テメェの母親は
三途春千夜
ウチから金借りて
三途春千夜
その金を期間内に返せず
三途春千夜
自分を追い込んで
三途春千夜
自分で勝手に!
三途春千夜
死んだんだ。
桜 (過去)
へ…ぁ…
嘘…
お母さんが…
借金してただなんて…
三途春千夜
…ぁー…
三途春千夜
チっ…ガキは
面倒くせェ…
面倒くせェ…
三途春千夜
…まぁ…親が自殺してちゃ
悲しーよな。
悲しーよな。
武臣
…気の毒だな。
三途春千夜
まーコイツも学生だ。
三途春千夜
逃がしたら誰かに
話すだろ。
話すだろ。
武臣
だな。殺すか?
桜 (過去)
まッ待ってください !
桜 (過去)
お願いしますッ。
桜 (過去)
おねがい… 、
桜 (過去)
します…
三途春千夜
あ”ー面倒だな…
三途春千夜
泣くなよ…
三途春千夜
な… 、?
武臣
三途にしては
珍しく弱々しい
じゃねぇか。
珍しく弱々しい
じゃねぇか。
三途春千夜
んな扱いが面倒なだけだわ”…
桜 (過去)
…
そういえば…
人生でハグされたの
初めてかも。
桜 (過去)
…あざす… 。
三途春千夜
おあキチぃよ抱き返すな!”
武臣
おーやれやれー
武臣
そのまま窒息死ー
三途春千夜
おまッ剥がせよ!
そのまま
私は本部へ連れて行かれた。
逃がす訳にはいかないと。