小学一年生の頃は平気だった
同級生
え!?こんなの解けちゃうの!?すごいね!
明蘭桂 凛
えへへ……
そうかな……
そうかな……
ただ少し勉強のできる子 そのぐらいの認識が心地よかった
そんな日常は 私の脳みそで奪われた
『この発明を小学生が!?』
『信じられない! なんて賢い子なの!?』
『神童だ!まさに神童だよ!!』
世間は私を神童として崇めた
お母さんもお父さんも よそよそしい態度だった
どうして?どうしてわたし 普通に生きちゃダメなの?
私はただ 同い年のみんなと遊んで、話して
ただ、笑ってたいだけなのに……!
その日から『ナニカ』が壊れた気がする
よく精神が壊れた時に 『涙が出ない』とか『全てが疲れた』って 表現されるでしょう?
私は真逆だった
同級生
いっつも凛ちゃんばっかチヤホヤされて!!
同級生
もう知らない!
同級生
ちょ、ちょっとやめなよ!
明蘭桂 凛
……そっか
同級生
……え?
同級生
なんで凛ちゃん、泣いてるの……?
明蘭桂 凛
……えッ?
いつでもどこでも泣けた
酷い言葉を言われた時も、きつくあたられた時も、だれかが悲しんでる時も
いつも泣いてしまう
正直に言えば、何もしなくてもふと涙が出る
『あぁ、化け物だな』と 率直に思った
だって相手は何も悪くないのに、勝手に泣くなんて……
そんなの話が通じない 化け物に等しい存在だ
それなら誰にも覚えていて欲しくない
『神童 凛』も『バケモノ 凛』も もう誰にも覚えていて欲しくない
一からやり直したい
あ、そうだ
全部殺してやり直そう
誰も私を覚えていない状態から 平凡な少女凛を記憶させる
私ならそれが出来る
それをやり切れる脳みそがある
その後、世界は滅んだ
たかが少女の悪巧みで






