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mzat 短編集

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7 - ピアス

♥

142

2024年11月28日

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🍷

… ん゛ん っ ,

カーテンの隙間から漏れる光で目が覚める 。

もう朝か , なんて時計を見れば , 8 時を指している 。

🍷

やっば , !?

ガタガタガタっ 。

急いでベッドから降り , リビングへと向かう 。

今日は 9 時から本社で会議があるのだ 。

家からヒカリエまではタクシーでおよそ 30 分 。

すぐに家を出ないとまずい 。

🍷

はぁ っ …

現在時刻は 8 時 42 分 。

いやまじギリギリ … 。

🍷

… あれ ,

会議室がまだ開いていなかった 。

普段 10 分前に開くからそりゃそうか , なんて考えながら向かいのベンチに腰掛ける 。

😈

お , おはよあっと

🍷

あ … まぜ

🍷

おはよ

上から掛けられた声に返事をすれば , まじまじと俺の耳元を見詰めてくる 。

🍷

… なに ?

😈

いや … ピアス

そう言って , 自分の耳元を指差す 。

しまった 。 あまりにも急ぎすぎで忘れていた 。

🍷

寝坊しちゃって忘れてた … 。

🍷

まぁでも会議だけだし ,

😈

… え ?

🍷

ん ?

😈

今日実写撮影も無かった ?

🍷

ぁ , えうそ

まぜから再度告げられた衝撃の事実に , 急いでスマホを確認する 。

🍷

… ほんとだ …

予定表の今日の日付に綴られた , 『 実写 』 の文字 。

寝坊に引っ張られて全然忘れてた … 。

🍷

… どうしよう

😈

俺の使う ?

🍷

え … でもまぜは ,

😈

俺予備持ってんだよね

🍷

… じゃあ

鞄を漁って小さなポーチから出てきたのは , ピンクの宝石に白いリボンが結ばれ , さらにその上に小さなくすみピンクの宝石が嵌め込まれたピアス 。

いかにも自分高いっすよ , みたいな見た目をしていて正直戸惑う 。

🍷

… これ

😈

付けたろっか ?

🍷

… じゃあお願い

左側の髪を耳にかけると , 首元にまぜの手が当たる 。

最近襟足が無いせいで , まぜの手が首に直で当たってこそばゆい 。

🍷

… んふ , w

😈

なに笑ってんの ?

🍷

擽ったくて , w

😈

あ ー ね ,

😈

… ん , ついた

🍷

ありがと … あれ

😈

ん ?

🍷

まぜのピアス ,

😈

あぁ … これね

ふとまぜの耳元を見遣ると , 鈍く輝くピアスが 。

😈

色違い

一番目立つピンクの部分の宝石は青紫で , そこに結ばれたリボンも紺で統一性がある 。

その上に小さく光るパールが , 他のパーツが暗い色なのも相まって , より煌びやかに輝いている 。

😈

お揃い , ね

そう言って , チラリと此方を覗き込むまぜ 。

🍷

… !

🍷

リスナー大歓喜じゃん , w

😈

まぁ … そんなしっかり見る人いないでしょ

😈

小さいし

🍷

確かに ?

暫く雑談していれば , 『 会議室 2 開きました ~ 』 と , スタッフさんの声がかかる 。

🍷

あ … 行かないと

😈

… そうだな

🥔

意外と直ぐ終わったね ~ っ

🍷

んな , 撮影も割と直ぐ終わったし

🥔

今日は真っ直ぐ帰ろうかな ~ …

🥔

… ぁ

🍷

ん ?

あと一歩で外に出るという所で , 突然立ち止まるあっきぃ 。

と思えば , 耳元を凝視してきた 。

借り物なのがバレたのだろうか

まぁ確かに普段付けないタイプではあるな … と思っていれば , きゅっと結ばれていたあっきぃの口が開く 。

🥔

それ … まぜちの ?

🍷

え , なんで分かったの ?

🥔

いや … まぜち以外しないというか , したら消されるというか …

🍷

… ?

🥔

まぁ兎に角 , 牽制されてんなって話 。

🍷

んえぇ … ??

パパラチアサファイア ( ピンク ) ︎ ⇝ 一途な愛 , 運命的な恋 ロードクロサイト ( くすみピンク ) ︎ ⇝ 愛

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