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カーテンの隙間から漏れる光で目が覚める 。
もう朝か , なんて時計を見れば , 8 時を指している 。
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ガタガタガタっ 。
急いでベッドから降り , リビングへと向かう 。
今日は 9 時から本社で会議があるのだ 。
家からヒカリエまではタクシーでおよそ 30 分 。
すぐに家を出ないとまずい 。
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現在時刻は 8 時 42 分 。
いやまじギリギリ … 。
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会議室がまだ開いていなかった 。
普段 10 分前に開くからそりゃそうか , なんて考えながら向かいのベンチに腰掛ける 。
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上から掛けられた声に返事をすれば , まじまじと俺の耳元を見詰めてくる 。
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そう言って , 自分の耳元を指差す 。
しまった 。 あまりにも急ぎすぎで忘れていた 。
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まぜから再度告げられた衝撃の事実に , 急いでスマホを確認する 。
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予定表の今日の日付に綴られた , 『 実写 』 の文字 。
寝坊に引っ張られて全然忘れてた … 。
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鞄を漁って小さなポーチから出てきたのは , ピンクの宝石に白いリボンが結ばれ , さらにその上に小さなくすみピンクの宝石が嵌め込まれたピアス 。
いかにも自分高いっすよ , みたいな見た目をしていて正直戸惑う 。
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左側の髪を耳にかけると , 首元にまぜの手が当たる 。
最近襟足が無いせいで , まぜの手が首に直で当たってこそばゆい 。
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ふとまぜの耳元を見遣ると , 鈍く輝くピアスが 。
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一番目立つピンクの部分の宝石は青紫で , そこに結ばれたリボンも紺で統一性がある 。
その上に小さく光るパールが , 他のパーツが暗い色なのも相まって , より煌びやかに輝いている 。
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そう言って , チラリと此方を覗き込むまぜ 。
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暫く雑談していれば , 『 会議室 2 開きました ~ 』 と , スタッフさんの声がかかる 。
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あと一歩で外に出るという所で , 突然立ち止まるあっきぃ 。
と思えば , 耳元を凝視してきた 。
借り物なのがバレたのだろうか
まぁ確かに普段付けないタイプではあるな … と思っていれば , きゅっと結ばれていたあっきぃの口が開く 。
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パパラチアサファイア ( ピンク ) ︎ ⇝ 一途な愛 , 運命的な恋 ロードクロサイト ( くすみピンク ) ︎ ⇝ 愛