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生まれた時から1人だった。
みんな「お母さん」に育てられたけど
私には「お母さん」がいなかった
人魚
シュア
人魚
人魚
人魚
シュア
14世紀
祈りの子と称して贄の子と陰で言われていたこの役目に
1人で生活をしていた私が抜擢された
人魚の寿命は長い
その分もろい
人魚が死ぬことはあまり少ない
だからと言って個体数が増えていくわけでもない
二十歳から子を授かることができて、海の神に祈りを捧げることができるようになる
しかし、これがむずかしい
どんなに自分の子が欲しいと思っても、願ったとしても
吾子を授けてくれるのは、海の神である
海の神の気分や、人魚の総全体数によって、子が授かるか否か決まらるのである
19世紀
陸に下ってから4世紀(400年)が経った