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【第四章】今日も真っ黒な嘘をつく

第5話 - #5 崩壊しかけた嘘に

131

2022年01月23日

#ワイテルズ

ミッドナイト@

だめっ…泣

死なないで…！

やだぁ……！

絶対に話さないから！泣

黒葉

(紫苑さん……？)

黒葉

(何これ、夢？)

(ｽﾞﾘｽﾞﾘ……)

よし、もう大丈夫だよっ…

黒葉

(え？紫苑さん？)

あぁ…泣

私が落ちちゃ…！

黒葉

(紫苑さん！？)

生き……て

黒葉

(紫苑さん！！)

黒葉

っはあ、はあ、はあ

黒葉

何、だ今の

きんとき

黒葉？

きんとき

大丈夫？

黒葉

…きんときさん

黒葉

……大丈夫ですﾆｺ

きんとき

良かったﾆｺｯ

黒葉

(……！？)

黒葉

(この……人…同じ笑い方)

きんとき

君は俺に似てるよね

黒葉

え、、

きんとき

作り笑いも上手だし

きんとき

いつも平凡な自分を偽ってきたんでしょ？‪w

黒葉

───ｯ！！

きんとき

そうやって、笑ってたら

きんとき

周りは満足してくれるもんね

きんとき

自分は無理して笑ってるけど

きんとき

1人になりたくないもんね

黒葉

あなたに何がっ

きんとき

俺は君なんだよ、

きんとき

黒葉

…！

きんとき

偽りの笑顔

きんとき

偽りの自分

きんとき

培ってきた嘘が

きんとき

今も君を押し殺してるんだよ

黒葉

……じゃあ死ねばいいn

きんとき

違う！！

黒葉

…ｯ！？

きんとき

Broooockに銀河鉄道の話を

きんとき

してもらってたね？

きんとき

君が死のうとしたのは

きんとき

今回が初めてじゃないよね？

きんとき

前にもあったはずだ

きんとき

その時、君を助ける為に死んだ人がいるだろ

きんとき

君の"カムパネルラ"は

きんとき

存在するんだよ！

黒葉

あ……

きんとき

…

きんとき

紫苑さんは君にとって

きんとき

どんな存在？

黒葉

…

黒葉

そんなこと…

黒葉

分かりませんよ

黒葉

ただ、昔

黒葉

会ったことがある

黒葉

気がするんです

きんとき

……そうか

黒葉

でも、僕を生かしてくれた人がいたとして、

黒葉

僕が生きる理由にはならないですよ

きんとき

…君は生きなくちゃいけない

黒葉

なんで？ﾆｺｯ

きんとき

…っ

黒葉

なんでみんなそういう事言うのかなぁ？？‪w

黒葉

どれだけ寄り添われても

黒葉

最後には「あーこの人も同じなんだな」って思っちゃう

黒葉

俺がおかしいのかなぁ？‪w

黒葉

ねえ

黒葉

きんときさんなら分かってくれるでしょ？ﾆｺｯ

黒葉

自分を偽ってるよね、

今もね。

きんとき

…！！

黒葉

俺は分かってる

黒葉

きんときさんは

黒葉

本当に僕と似ている

きんとき

黒葉……

きんとき

確かに、

きんとき

俺は個性がない自分を偽ってる

きんとき

でも毎日が楽しい

黒葉

何故！？

黒葉

あなたは僕と同じなのに！

黒葉

同じじゃないと駄目だろ！

きんとき

その＂偽り＂を

きんとき

＂嘘＂を見抜いてくれる人がいるからだよ

きんとき

そして＂本当＂を大切にしてくれる

きんとき

そんな人がいるからだよ

黒葉

……

黒葉

僕には

黒葉

そんな人がいない

きんとき

いなくても

きんとき

君が見つけてあげればいい

きんとき

嘘も本当も愛してくれる人を

黒葉

……

黒葉

それまで……

黒葉

生きなくちゃ…いけないんですか…………？

きんとき

…そうだ

黒葉

…

黒葉

あは、あ…は

黒葉

…泣

黒葉

なんで、いつもこうなるのかなぁ…

黒葉

最後には嘘すら通用しなくなる

黒葉

これだけ無駄に上手い作り笑いも

黒葉

意味を成さないなんて

きんとき

さあ

きんとき

君が生きる意味はもう分かったんだし

きんとき

サヨナラの時間だね

黒葉

…きんときさん

きんとき

なに？

黒葉

……僕は

黒葉

僕はやっぱりあなたに憧れます

黒葉

人間性は同じなのに

黒葉

僕よりずっと上にいる

黒葉

あなたみたいになりたいです

きんとき

…………

きんとき

…そう言ってもらえて嬉しいよ

黒葉

それは…作り笑いですか？

きんとき

君なら分かるでしょ？‪w

黒葉

ああ……

黒葉

…

心からの笑顔。

この人もこういう顔ができるんだ。

きんとき

……さよなら

黒葉

さよ、なら

辺りが光に満ちていく。

きんときさんが背を向けた瞬間

全てが白になった。

きんとき

…はあ

創造神

ご苦労さまです

きんとき

本当ですよ、全く

きんとき

自分と似ている人間ほど

きんとき

扱いが難しいですからね

創造神

はは、

創造神

まぁ彼は特別ですからね

きんとき

特別？

創造神

私の

創造神

特別な存在ですよ

きんとき

……？

きんとき

さっぱり分からないんですが

創造神

ふふ、

創造神

分からなくて結構です

創造神

それに…

××

…

創造神

生きててほしいですし

きんとき

？創造神様、

きんとき

今一瞬なにか変わりました？

創造神

変わってないですよ‪w

きんとき

……

きんとき

(やっぱりこの人謎だ)

紫苑

黒葉さん〜

紫苑

廊下に来ちゃ駄目って言ったじゃないですかって何回言えばいいんですか！

黒葉

紫苑さん

黒葉

あなた、

黒葉

あなた僕を助けて死んだの…？

紫苑

……

紫苑

……

紫苑

そうですよ

黒葉

なぜ……？

黒葉

なんで、

黒葉

こんな何の取り柄もない人間を

黒葉

助けたんだよ…！

紫苑

…そんなの

紫苑

あなたが大好きだからに決まってるでしょう？

黒葉

……！

紫苑

本当はきんときさんが先程言ったように

紫苑

あなたの嘘を見抜き、本当のあなたを愛してくれる人に

紫苑

私がなりたいのですが、

紫苑

私は死んでしまっているので

紫苑

現実世界へ行くことが出来ないんです

黒葉

そ、そんな

紫苑

だから、

紫苑

あなたは他に見つけてください

紫苑

あなたの全てを大切にしてくれる人を

紫苑

あなたの嘘を許してくれる人を

黒葉

……………

黒葉

でもまたすぐ、

黒葉

死にたくなるに決まっt

紫苑

その時は私を思い出して

黒葉

…っ

紫苑

私を、みんなを

紫苑

思い出してください

黒葉

……わかった

黒葉

僕、生きるよ

黒葉

でもその前に

黒葉

紫苑さんの正体を教えて欲しい

紫苑

…

紫苑

私はあなたの姉です

黒葉

……え？

紫苑

あなたは、数年前

紫苑

家族旅行に行った時に、

紫苑

私と崖の上で遊んでいました

紫苑

その時、

紫苑

あなたは私に

「死にたい」

紫苑

と言い、

紫苑

崖から飛び降りました

紫苑

私が手を掴みましたが

紫苑

あなたを上に引き揚げた瞬間

紫苑

私はバランスを崩して──

黒葉

…………

黒葉

僕が…殺したのか

紫苑

いえ、私が最後の最後で「やらかした」からです

黒葉

……

黒葉

僕を…

黒葉

恨んでないの…？

黒葉

憎くないの…？

黒葉

嫌いにならないの…？

紫苑

……

紫苑

強いて言うなら

紫苑

隠して無理していた事への怒りぐらいですかね

黒葉

…ごめんなさい

紫苑

謝らないで

黒葉

…！！

ｶﾞｼｬﾝ!

黒葉

うわっ

黒葉

(やばい、お姉ちゃんのオルゴール…)

黒葉

(壊しちゃった！)

紫苑

わー！

黒葉

(怒られる！？)

紫苑

わー！怪我は？

紫苑

大丈夫！？

黒葉

…え

紫苑

オルゴールには危ない部品もあるんだから

紫苑

近づいちゃダメだよ

紫苑

お姉ちゃんが今片付けてあげますからね

黒葉

うぅ…ごめんなさい

紫苑

謝らないで

黒葉

……っ、

黒葉

なんで…？

紫苑

謝らないで

黒葉

じゃあ…

黒葉

なんて言えばいいの？

黒葉

…ありがとう

紫苑

……！

紫苑

……よく、

紫苑

できました…！泣

紫苑さん… いや、"お姉ちゃん"が笑う。

だから、僕も笑う。

……To be continued

【第四章】今日も真っ黒な嘘をつく

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6件

まさかの紫苑さんが黒葉さんの姉だったなんて...... 俺の涙腺を壊す天才ですよ✨

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁやっぱきんさんイケメンだぁぁぁぁぁ

ミッドナイト@

プロフィール

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