コメント
1件
んにゃあああぁぁぁ!!! なんだよそらまふ尊いかよ好きだよ ありがとうごさいます。 そらるさんに『彼女』って言われたあとの まふくん『はい』しか行ってなくて可愛かった。 あと『すきらいじゃないです!』で笑いましたw リクエスト(?)答えてくれてありがとうございました! また次の作品も楽しみにしてます!!!
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
BL(そらまふ)です! 苦手、地雷な方はブラウザバック推奨
かえで
Mf Side
今日は、そらるさんと一緒に お出掛けする日
最近僕が作業詰めだったのを 心配してくれて、少し息抜きをしよう という話を持ちかけてきてくれた
まふまふ
待ち合わせ場所にした駅前の ベンチに座って待っているけど、 そらるさんが来ない
遅れないようにって、僕が10分前に ついてから、早20分
そらるさん、何かあったのかな……
ピロリンッ
って、スマホに通知……あ、 そらるさんからメッセージ!
えーっと、何何……?
そらる
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
家出るの遅くなった…… ははーん、さてはそらるさん、 僕を差し置いて寝坊したな?
まふまふ
まぁ、僕はそこまで心は狭くない から、まだ待ってあげますけどね?
待ってあげるけど、そのかわり 何か色々と奢ってもらおうじゃ ないですか!
なんてことを考えながら、 スマホをポケットにしまって、 またそらるさんを待つ
女1
すると、知らない女の人に 声をかけられた
まふまふ
びっくりして、ちょっと声が 裏返ってしまう
見たところ、2人組の大人の女性
髪もそれぞれ明るい色に染めていて、 服装からしても、“ザ・陽キャ”という 感じを醸し出している
女2
そう言われて、スマホの画面を 見せられる
このお店……あ、ここって、 僕とそらるさんがよく一緒にご飯を 食べに行くところだ
まふまふ
このお店美味しいのでおすすめです、 なんて、コミュ障らしくない セリフまで取り付けてみる
女1
まふまふ
あ、あれ? この人たち、 ただの道案内して欲しい人だと 思ったけど……
な〜んか、嫌な予感が……
女2
うわっ、やっぱりこれ逆ナンだ!!
まふまふ
苦笑いを浮かべつつ、 やんわりと断ってみる
女2
まふまふ
あーもー僕のバカっ!
こんな時に律儀に答えて どうするの……!?
まふまふ
女1
うわぁ、さらに面倒になったぁ……!
ど、どうしよう、 なんて返せば……!?
???
不意に女の人たちの背後から、 聞き慣れた声がする
女1
そらる
そ、そらるさんだ!!
こんな時に来てくれるなんて、 もしかしてあなた、救世主(と書いて メシアと読む)ですか……!?
女2
女1
いや、僕そのお誘い一切 オッケーしてないんですけど?
そらる
まふまふ
ばっと立ち上がって、そらるさんの 方へ逃げるように移動する
逃げる理由は仕事! 流石にこれは効いたでしょ!
女1
女2
って、この人たちしつこすぎない!?
そんな僕らに固執しなくても、 男の人なんてどっか他にも 転がってるって……!
そらる
あ、ほら、そらるさん怒って……
そらる
まふまふ
え……か、かのじょ?
そらる
まふまふ
手を繋がれて、そのまま 引っ張られてしまう
まふまふ
僕が話しかけようとすると、 さっきの場所から少し離れたところで ぴたりと止まって、手を離してくれた
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
先を歩いて行ってしまう そらるさんの、後ろについていく
……何故か、変に顔が熱い
まふまふ
それに、さっきのそらるさんの 言葉が、頭の中でぐるぐると回って 離れなかった
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
秒で即答する
女の人との関わりなんて、ライブの スタッフさんとか、お母さんとか…… それぐらいしか僕にはない
……出てくる女の人がいなさすぎて お母さんが出てきたの、別に 虚しいとか思ってないよ?
そらる
まふまふ
まふまふ
突然そらるさんが、 僕のおでこに手を当ててくる
そらる
まふまふ
何故か、さっきよりも顔が熱くなる
まふまふ
そらるさんに彼女って言われたのは、 逆ナンしてきた人たちを追い払う ためだけの嘘だし……!
さっき手を繋がれたのだってそうで、 今のこの行動も、僕の体調を 心配してくれてるだけなのに……
なのにっ……!
そらる
なんで名前を呼ばれただけなのに、 こんなにドキドキするの……!?
まふまふ
そらる
そらる
少しの沈黙の後、 また歩き出したそらるさん
僕はその後ろをついていく
まふまふ
もしくは、またなんかの病気!?
いやでも、そらるさんに何か されるだけでドキドキする病気って 何!? そんなのある!?
まふまふ
まふまふ
思考をフル回転させて 考えているうちに、パッと一つの 答えが導き出される
僕が今まで書いてきたものの中に、 この“ジャンル”の曲は沢山ある
まふまふ
売り切れていた 青春の味
まふまふ
いつの間にやら かかってしまったんだ
まふまふ
桜花 君に──
まふまふ
──恋したようだ
頭の中にひらがな2文字が浮かんで、 思わず足を止めてしまった
い、いや、まさかまさか
そんな、相方に恋するなんて……
そらるさんのこと、 好きになるなんてっ……
まふまふ
そらる
そんなこと、ない……
まふまふ
……わけでは、どうやらないようです
……と、ここまでが、先週の出来事で
あの後、そらるさんが好きだって 自覚してからは、もう普通に 会話するのも難しいくらいだった
今思い出してみても……うん…… 流石にアレは、挙動不審すぎる……
それからは、メッセージが 来ただけなのに、心臓がいつもの 100倍くらいの速さになったり
会ったとしても、顔なんてもう、 まともに見れたもんじゃない
だってあの人、 もとが良すぎるんだって!
色白だし、美人だし、ふわふわの 黒髪とか、ちょっと眠そうな目とか、 もちもちしてそうなほっぺとか……
って、やばい、 考え出したらキリがない
まふまふ
最近そらるさんのことを考えすぎて、 普段みたいな曲よりも、ラブソングが 大量にできてしまっている
流石に、こんな曲ばっかり 投稿するわけにはいかないし……
だからといって、今カッコいい曲を 作れって言われても、まぬんちゃんに 似合うような曲しか作れない気が……
まふまふ
相方に恋したせいで恋愛の曲しか 作れなくなりましたって、 何だこのアホみたいなスランプは!
まふまふ
今まで恋を経験したことがない 僕にとって、たしかにある意味 緊急事態なのは分かる
それが同性の……しかも相方の そらるさんなんだから、尚更 動揺してるのもよく分かる
この気持ちを誰にも相談できなくて、 でもずっと溜め込むのは良くないって いうのも、すごくよく分かる
……だからって、流石にこんな 気持ちの発散の方法はなくないか?
僕特有みたいで、もはやちょっと 面白味すら感じてきてるけど
まふまふ
いつもの椅子に座ったまま、 顔を手で覆って、足をバタバタさせる
恋する乙女か、僕は
まふまふ
まふまふ
それに、振られたら今後 気まずくなるだろうし、 まずそんなの僕が耐えられない
まふまふ
こういう話するの、普通に恥ずかしい というか、なんというか……
まふまふ
ピロリンッ
まふまふ
まふまふ
まさか、そらるさんのこと 考えてる時に、本人から メッセージ来るなんて……
いやでも、作業が終わったとか、 ここのMIXどうしたらいいとか、 多分そういう話だよね?
まふまふ
そらる
明日? ……は、特に用事はないけど
まふまふ
なるべくいつも通りの僕の文章で 返して、返事を待つ
そらる
そらる
まふまふ
……最後に送られた、“付き合って”の 字に反応してしまった自分が悔しい
そんな意図で送ってくるはず ないのに……
またそらるさんに返事をして、 待ち合わせの時間と場所も決めた
『じゃ、また明日』
まふまふ
語尾にびっくりマークもつけて送る
うぅ、どうしよう、今からでも ドキドキしてきた……!!
まふまふ
ただ、一緒に出かけて、ご飯食べて、 ちょっと話したりして…… 全部いつものことだよ!
別に、で、デートとか、 全然そういうんじゃないしっ……!
まふまふ
僕、普通でいられるかなぁ……?
翌日
服とか格好にいつも以上に 気を遣ってしまって、家を出る時間が 少し遅くなってしまった
だって、ちょっとでもそらるさんに よく思われたいし……
そんなこんなで、待ち合わせ場所の 駅前……先週と同じ場所に来る
時間を見ると、待ち合わせの時間 ほぼぴったり
多分、そらるさんはもう 来てると思うけど……
まふまふ
まふまふ
もしかして、また遅刻?
寝坊……いや、最近忙しそう だったし、今日は仕事関係 っていうのもあるかも
どちらにしろ、来てすぐそらるさんに 会う勇気はなかったし、気持ちを 落ち着けられる時間があってよかった
???
ベンチに座って待っていると、 そう声をかけられる
でも、この声って……
そらる
まふまふ
そういえば僕、先週ここで 逆ナンされたよなぁ、なんて、 呑気なことを考える
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
思わず、顔をポカンとさせてしまう
え、この人急に何言い出すの!? でっ、デート!?
そらる
そらる
僕の方が微妙に身長が高いから、 そらるさんが自然と上目遣いになる
そのせいで、 余計にドキドキしてしまう
まふまふ
急に慌て出した僕が面白かったのか、 クスクスと笑うそらるさん
まふまふ
そらる
そう言って、歩き出したそらるさん
……に、何故か手を握られた
まふまふ
こ、この人、今日どうしたの!?
なんかさっきから、行動がらしく なさすぎるんだけど……!?
そらる
まふまふ
歩き始めて少ししたところで、 そらるさんが聞いてくる
そらる
まふまふ
僕がそらるさんに言うこと……?
そんなの、別に何もな……い、 わけではないけど……
でも、こんな告白なんて 言えないし……
っていうか、そらるさんもそんなこと 言われるなんて思ってないよね?
まふまふ
バレないように、 そっぽを向いてしらばっくれる
そらる
そらる
つ、次は何だ……?
そらる
まふまふ
そらる
そらる
まふまふ
なんて約束を結んでるんだ僕は……!
過去に行って昔の僕を 一発殴ってやりたいっ……!!
そらる
まふまふ
そらる
目っ!? 嘘、顔に出てた!?
そらる
まふまふ
そらる
必死に話題を逸らそうと してるんですよっ!
そらる
まふまふ
そらる
そらるさん僕の話遮らないで!?
まふまふ
何か他に隠してることってある!?
まふまふ
……いや、大体のことは 全部そらるさんに話してる!!
こうなったら、もういっそ でっち上げとか……!
実は僕左利きでしたーとか言って、 今から左利きに矯正する!?
まふまふ
それに、そらるさんに 嘘なんて吐きたくない
まふまふ
そらるさんも、大体のことは 僕に話してくれてる気がするし…… 全く見当がつかない
そらる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
さらりと、いつもの表情で言われる
まふまふ
まふまふ
「お前のこと好きなんだよね」……?
まふまふ
一瞬脳が働くのをやめて、 状況を理解するのに数秒かかる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらるさんが僕と 同じ気持ちなわけがない
きっと……いや、 絶対こういう意味の「好き」だ
そらる
まふまふ
何言ってんのって……どういう意味?
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
コツンとおでこを小突かれる
……ずっと、分かってはいる
だけど、信じられないんだ
だって、絶対叶わない想いだって 思ってたんだよ?
なのにあっちから、いとも簡単に 伝えられちゃって
まふまふ
そらる
呆れられてしまったらしく、 ジト目で見つめられる
そらる
だけど今度は、 無邪気な笑顔を見せてきた
……僕の相方、可愛すぎか
まふまふ
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
恥ずかしさに耐えられず、 思わず口走ってしまった
何だ、すきらいじゃないですって!!
そらる
まふまふ
まふまふ
ずいっと詰め寄られて、 目の前にそらるさんの顔が現れる
そらる
まふまふ
まふまふ
圧に押し負けて、ボソリと呟く
そらる
すると、ニッと笑って、 こう答えてくれた
そらる
そのまま、顔が近づいてきて……
まふまふ
気づいた時にはもう遅くて、 2人の唇が……
……とは、まだならず
そらる
そらる
寸前でそらるさんがぴたりと 止まって、パッと離れられる
たしかに、ここ駅前だし、人多い……
まふまふ
「まふ、うちおいで」
まふまふ
えっ、今僕まふまふじゃなくて まふって呼ばれた!?
しかもうちおいでって、 なんか色々ヤバい予感が……!!
……見事に的中して、今僕は、 そらるさんの家の寝室にいます
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
わざわざそんな表現しないで……!
そらる
まふまふ
そらる
何でそらるさんのこと 好きになったのか……?
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
そらる
まふまふ
僕、そんな分かりやすい……!?
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
くそぉっ、可愛いっ……!!
そらる
まふまふ
ドサッ
そらる
まふまふ
僕の首に腕を引っ掛けて、 背中から倒れるようにベッドに 寝転がったそらるさん
側から見ると、僕がそらるさんを 押し倒してるように見えるんだろう
だけど……
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
ね? じゃなくて……!!
まふまふ
そりゃ僕だって男だけど、 そらるさん相手には……っていうか、 とにかくこっちは無理っ……!!
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
ドサッ
突然のことに、 何が起きたのか分からなかった
まふまふ
そらる
ニヤリと笑うそらるさん越しに、 天井らしきものが見える
もしかして……いや、 もしかしなくても、僕……
そらる
お、押し倒された……!?
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
そらる
まふまふ
そらる
チュッ
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
翌朝
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
え……何この状況?
そらるさんの家のベッドに、 2人で寝てて……
2人とも、裸で……
そらる
まふまふ
昨日、何があったのか…… ちゃんと思い出してみよう
まふまふ
まふまふ
まふまふ
まふまふ
2人とも裸だし、妙に腰が痛いし……
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
恥ずかしくなって、ばっと寝返って そらるさんに背を向ける
意識すれば意識するほど、 昨日のかっこいいそらるさんばっかり 頭に浮かんできてっ……
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
これ……?
何のことか気になって、 そらるさんの方に向き直る
そらる
まふまふ
まふまふ
これは、ナンパから助けてくれた人を 好きになって、
好きになった人にナンパされた、
そんな、僕のお話
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで