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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

たくみ、モブ子!

モブ子

久しぶりー

たくみ

久々だな

じゃあ、色々回ろ

たくみ

だな。まずは、思い出の駄菓子屋から

だね。

モブ子

久しぶりです。

たくみ

よ、うめ婆

お久しぶりです。

たくみ

じゃ、今日は俺が奢ってやるよ

やった!

モブ子

いっぱい買おっかなー

ごめんね、

たくみ

…う、うん。

…おじいさん…あれ?

小森…よ…う?

ッ!

モブ子

…思い出した?

たくみ

あの時家出したろ?その時陽は、

たくみ

転びそうになった愛を助けようとして

たくみ

代わりに…

…うそ…そんなッ!

モブ子

…黙っててごめん。

まさ…か、

ね…え、

私っていつ目覚めたの?

たくみ

え…

モブ子

どしたの?

たくみ

なぁ、ここにどうやって来たんだ?

ッ…もしかして!

たくみ

ちょ、おい!

陽!

愛、また見つけてくれたんだな

なー、こっち来て

昨日はありがとな。

やりたいことを叶えるために?

それもあるけど、愛言ったじゃん?

"さみしい気持ちになった時は、

怒るんじゃなくて泣けばいいんだよ。

さみしい気持ちがなくなるまで、私が

ずっとおしゃべりしてあげるから"って。

違う。言ったんじゃなくて、 小説を通して伝えたんだけど。

簡単な言葉なのに、ぐさっと刺さった。

泣きたいのに泣けないのは苦しいし、 感情を押し◯すなんて、私が無理だから。

泣くなんてカッコ悪いけどさ、

溜まってたもんが全部、涙と一緒に

流れたような気がした。

陽…

やっぱり全部夢だったんじゃないかと 思っちゃう。そうであって欲しい。

ありがとな。何度も言いたいくらいだ。

陽が優しさを乗り越えたのは、

陽自身の強さがあったからだよ。

そうか?笑

そうだよ。だって私は陽みたいに、 強くはなれないから。

愛はさ、特別美人でもない、普通の

女の子って感じだったじゃん。

酷いな…

でも、一つだけ大きな力がある。

大きな力が?

ああ。小さい優しさから大きい優しさ。

知らず知らずのうち周りに、優しさを

届けてたんだよ。

別に、特別なことなんてしてないよ

愛って名前がほんとにピッタリで、

いつも笑ってて、友達思いで、

周りに沢山の愛を届けてくれる。

あたたかな太陽みたいな存在だった。

陽…

大袈裟なんかじゃない

俺はお前の優しさに言葉に救われた。

だから前に進んで欲しい

心が締め付けられ、苦しくて悲しい。 無理なんだよ。

無理だよ…

陽がいなきゃ意味がない。目を開けたら もういない。二度と会えない。

目を覚ましても、ずっと願っちゃう。

どうか全てが夢でありますように。

どうかあの日に戻りますようにって。

毎日祈っちゃうかもしれないんだよ!

絶対願わない願いを祈り続けると思う。 そしてまたきっと、朝を迎える度、 叶わなかった願いに涙すると思うんだ。

これだけはわかってくれ。

あの事故は愛のせいじゃない。

そして、愛に笑いかけてやるのも、

声を聞かせてやるのも無理だ。

でも、愛の幸せを心から願ってる。

泣きながらでも少しずつ進むんだ。

また会えるはずだ。

また会える…?

俺は信じてる。

愛が大人になって、誰かに出会って

結婚して、子供ができて、愛がいつか

お婆ちゃんになって、命が尽きた時。

その時は、俺の知らない幸せな人生の

時間の話を、聞かせて欲しいんだ。

陽ッ…

もしまたほんとに会えるとしたら、 少しだけ頑張れるかな。

前を向けるか分からない。けどどれだけ 時間がかかってもいいなら…。

また…歩いて行けるのかな。

あぁ。愛には何もないわけじゃない。

愛には優しさという強みがある。

弱みを握られそうなら。その強みを

思い出して、立ち向かうんだ。

陽…ッ。

俺、そろそろ行くな!

よ…ッ!

あ…

私、私陽が大好きだよ?

…俺、言わないつもりだった。

あの日言ってから、恥ずかしくなって、

かと言って今更言ったら、前に進む愛を

苦しめるだけだって。

陽…

でも、やっぱり俺は愛が大好きだった。

陽ッ…泣

何度も俺に光を与えてくれた愛のこと、

ずっと前から、愛の描く物語が、愛が

心から大好きだったッ…

よ…う!

その瞬間段々体が薄くなって行った。 嫌だ、まだ離れたくない。もう少し 話していたい。なんなら嘘であって。 ドッキリでしたって。笑ってよッ!

…ほんとにお別れなんだね。

そうだよ、

大切なことを伝える時間、 私にくれてありがとう。

私の小説が好きだと言ってくれて、 ありがとう。 もう一度会いに来てくれてありがとう。

私の幸せを願ってくれてありがとう。

好きだ、と言ってくれてありがとう。

ありがとう。絶対に忘れたりしない。

俺も。愛との日々が一番幸せだったよ。

よッ!

モブ子

ねえ、どういうこと?

モブ子

ここにいないって!

たくみ

多分目覚めてない。目覚めてたら

たくみ

親から電話が来るはず

モブ子

ッ!じゃあ…まだ眠ってる。

たくみ

あぁ、病院に行くぞ!

モブ子

うんっ!

ん…

たくみ

愛!

モブ子

愛!愛!

…モ、、う…子。

陽のいない世界を生きるのは怖い。 でも大丈夫。

陽が笑ってくれてる。

☺️

ほら、今もどこかで。

太陽みたいな君と、恋愛に鈍感な私

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