るいの
苗穂すうあ先生。
るいの
少々よろしいですか?
昼休み、るいのはすうあを呼んだ。
すうあ
…えぇ、分かりました。
すうあは少し考えて承諾した。
悠斗
呼び出し…告白か…?百合…?
あらみ
そんな訳ないでしょ
悠穂
(悠斗って何でも恋愛に繋げちゃうんだなぁ…)
ありさ
悠斗って馬鹿なのー?
悠斗
ばっ…!?
悠穂
うんありさ、君には言われたくないんじゃないかな。
悠斗
いや否定してくれよ
あらみ
仲良いわね
るいの
すうあ先生、貴女に能力を使ってもよろしいでしょうか?
すうあ
…貴女の能力は数字操作。
すうあ
数値化されていればそれを解くことでなんでも出来る。
すうあ
ただしデメリットとして数学を勉強する必要がある。
るいの
なんで知って…
すうあ
解けば分かるんじゃないですか?
るいの
……
あおば
数値化
るいの
数値操作
るいのは数字を解き始めた。
るいの
(苗穂すうあ。年齢は23歳。)
るいの
(すうあの能力は音物操作能力、振動を利用して物を動かすことも出来る。
えるの能力は音心操作能力。人の心を動かすことが出来る……)
えるの能力は音心操作能力。人の心を動かすことが出来る……)
るいの
(人の情報を暴くような能力は何もない。
じゃあどうして僕の能力を…?
由利香との会話を聞いていた?
でもそんなに詳しくなんて言ってない…)
じゃあどうして僕の能力を…?
由利香との会話を聞いていた?
でもそんなに詳しくなんて言ってない…)
るいの
(あれ、この情報…)
るいの
対怨(たいおん)…組織…?
すうあ
ふふふっ…
悠斗
なぁ…何が起こってるんだ…?
悠穂
……
悠穂と悠斗はるいの達の会話を聞いていた。
だが、それは2人だけではない。
アスカ
多分これは先生たちの対決だね…
悠斗
うおっ…びっくりした…
そう、アスカと優雅もなのだ。
優雅
アスカ…あんまり盗み聞きは…
アスカ
でも優兄も気になるでしょ?
優雅
そりゃ気になるけど…
ありさ
そもそも何がどうなってこうなったのー?
アスカ
さあ…分かるのはあの二人は知り合いじゃないってことくらいだね。
優雅
すうあ先生の方はるいの先生を知ってそうだったけどな。
らみ
へぇ、あの子達が教師に…
神斗
どうしますか?
らみ
何も出来ないわよ。
らみ
あの子達には呪いがかかっていないのだから…
らみ
そう、リトル達にかけたあの呪いが…
神斗
にしても、どうして呪いが解かれるのでしょうか。
神斗
学園長の呪いは完璧なはずなのに…
らみ
えぇ、私の呪いは完璧よ。
らみ
でもね、時々…
らみ
私の呪いを打ち破る能力者が出てくるのよ。
神斗
呪いを…ですか…?
らみ
えぇ。
らみ
私が知ってるひとつの話を教えるわ。
らみ
ある学生が、ソウルドームに違和感を感じたのよ。
らみ
異変に思った彼はリトルに自分のソウルドームに感じるオーラを可視化してもらった。
神斗
まさかそのオーラが…
らみ
えぇ、そのオーラが私の呪いなのよ。
神斗
そのオーラはどうなったんですか?
らみ
彼は占って占って、オーラを取り除いたわ。
らみ
そしてリトルが気付いたのよ。
らみ
オーラが無くなった時、契約時からあった体のだるさが軽くなったことに。
らみ
私の呪いはこれだけが欠点だった。
らみ
契約したリトルに体のだるさを負わせてしまうことが。
らみ
でも、これは契約と同時だから、そういうものだと思わせることができると、放っていたのよ。
らみ
彼らは見事呪いから開放された。
神斗
その生徒はどうなったんですか?
らみ
卒業したわ。
らみ
卒業して…私の元で働いている。
らみ
新たな呪いをかけられてね。
緋魅
……
神斗
新たな…呪い…?
らみ
言葉の呪いよ。
らみ
とてもとても、単純だけど、効果は抜群の──
ーあとがきー
悠斗
ゆ、い、と、です!
悠斗
いやー、なんか色々色々だわ←どういうこと
悠斗
能力では分からないはずの情報を知っていたすうあ。
彼女は何者なのか。
彼女の目的は──
彼女は何者なのか。
彼女の目的は──
悠斗
と言った感じでしょうか。
悠斗
次回、『対怨組織』
悠斗
乙いと