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苺宮家の静かな一日:ふたりの看病係
いつもは騒がしい苺宮家の朝が、今日は妙に静かだった。 理由は明白。末っ子のころんと莉犬が、揃って熱を出して寝込んでしまったからだ。
ころん
さとみ
次男のさとみは、熱で顔を赤くしたころんの額に、手際よく冷却シートを貼り替える。 普段は「うるせー!!」と突き放すこともあるが、こういう時のさとみは驚くほどマメだ。ころんが寂しがらないよう、ベッドの脇に椅子を持ってきてずっと側に付いている。
一方、隣のベッドでは、四男のるぅとが莉犬の看病に当たっていた。
るぅと
莉犬
るぅと
るぅとは莉犬の体を優しく起こして、冷ましたお粥をスプーンで口元へ運ぶ。莉犬が一口食べると、るぅとは「偉いね」と、普段よりも一段と柔らかい声で微笑んだ。
そこへ、お盆を持ってななもりとジェルが部屋に入ってくる。
ななもり
長男のななもりが、テキパキと飲み物や着替えを補充していく。その背後では、五男のジェルがひょっこりと顔を出した。
ジェル
ころん
さとみ
ジェル
るぅと
莉犬
ジェル
ジェルのギャグに、寝込んでいたはずの二人がいらないと声を揃えて言う。その様子を見て、ななもりが言った
ななもり
さとみ
るぅと
数時間後。 頑張って薬を飲んで効いてきたのか、ころんと莉犬はすやすやと眠りに落ちていた。 さとみは、自分の指をぎゅっと握ったまま眠るころんを見て、「…子供かよ」と小さく毒づきながらも、その手を振り払おうとはしない。るぅともまた、莉犬の頭を優しく撫でながら、自分も少し眠そうに船を漕いでいる。
ななもり
ドアの隙間からその光景を見たななもりは、そっとドアを閉めた。
ななもり
ジェル
ななもり
弟たちを想う兄たちの静かな足音が、廊下に消えていった。
コメント
4件
あおい!リクエストありがと〜!!また兄弟の話も書いていくからお楽しみに!!
わぁ、もう第2話も読ませていただきました……! 今回も本当に温かい気持ちになりました🌷 普段は賑やかな苺宮家が、看病でしんと静まる朝の空気感が、すごく丁寧に描かれていて惹き込まれました。さとみくんが「子供かよ」と言いながらも手を離さないところ、るぅとくんが莉犬に優しくお粥を食べさせるところ、それぞれの優しさが違ってすごくいいですよね。ジェルくんのギャグに寝込みながらツッコミ入れるところも、兄弟らしい自然な掛け合いで思わず笑顔になりました。ななもりくんがみんなの体調まで気にかけるお兄ちゃんぶりも素敵で、「静かな朝」だからこそ家族の愛情がにじみ出ているお話でした。看病が終わった後のチャーハンの話にもほっこり…続きも楽しみにしています!