主
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第81話『沈む影と灯る声』
――静寂。
何もない、果てのない闇だった。
空も地もなく、ただ水面のように揺れる影の世界。
そこで、らんの影はひとり佇んでいた。
自分の領域――“光の影”。
光が存在するからこそ生まれた、最も中途半端な場所。
闇の中でもほのかに淡い光が瞬き、穏やかで、しかしどこか儚い。
その静寂を裂くように、低い声が響いた。
いるまの影
黒い霧が形を成す。
現れたのは、いるまの影だった。
その姿は以前よりも濃く、鋭く、まるで闇そのものをまとっている。
らんの影
らんの影は軽く肩をすくめる。
らんの影
らんの影
いるまの影
いるまの影
いるまの影が眉をひそめる。
いるまの影
いるまの影
らんの影
軽口に見せかけた刃の応酬。
二人の間の空気が、わずかにきしむ。
いるまの影のこめかみに青筋が浮かび、言葉を飲み込む。
らんの影はくすりと笑い、すぐに表情を引き締めた。
らんの影
声の温度が落ちる。
光の粒が一瞬揺らぎ、空気がぴたりと静まる。
らんの影
らんの影
その言葉に、いるまの影が一瞬だけ息を止めた。
返す言葉を探すように視線が泳ぐ。
沈黙。
それ自体が答えだった。
らんの影
いるまの影
ようやく口を開いた声は、低く擦れていた。
いるまの影
いるまの影
いるまの影
らんの影
らんの影の問いは、呟きのようだった。
非難でも軽蔑でもなく、ただ静かに。
いるまの影は視線を落とした。
少しの間、考えるように沈黙が続いたあと――その声が落ちる。
いるまの影
淡々と、それでいてどこか疲れた響き。
いるまの影
いるまの影
いるまの影
いるまの影
らんの影はゆっくりと目を細めた。
ほんの一瞬、切なげに笑う。
らんの影
短い言葉。
けれど、その一言に“理解”と“許し”が滲んでいた。
再び沈黙。
影と影の間に、静かな波紋が広がる。
そして――らんの影が、ふと問いかけた。
らんの影
らんの影
いるまの影
いるまの影が顔を上げる。
いるまの影
いるまの影
いるまの影
いるまの影
いるまの影
らんの影
らんの影
らんの影は優しく、しかし逃げ道を与えない声で言葉を促す。
いるまの影の唇がわずかに動く。
けれど、言葉にならない。
その目の奥で、黒と灰の狭間が揺れていた。
いるまの影
吐き出された言葉は、予想以上に人間的だった。
照れ隠しのように俯きながら、続ける。
いるまの影
いるまの影
いるまの影
それだけ言うと、いるまの影はくるりと背を向けた。
淡い光の中に黒が滲み、ゆっくりと輪郭が崩れていく。
らんの影
らんの影が問いかける。
いるまの影
いるまの影
その声は、ほんの少しだけ柔らかかった。
黒が完全に溶けきる前、ほんの一瞬だけ。
その口元が“笑った”ように見えた。
静寂が戻る。
らんの影はしばらくその場に立ち尽くしていた。
らんの影
小さく、安堵の笑みを浮かべる。
光がひとつ、ふわりと弾けて消える。
らんの影
らんの影
らんの影
らんの影
闇の中、らんの影は空を仰ぐ。
その瞳に映るのは、どこまでも透明な光の粒。
まるで、誰かの笑顔のようだった。
らんの影
らんの影
ぽつりと呟いて、目を閉じる。
沈むように、らんの影の姿も光に溶けて消えていった。
そして、光の届かない場所で。
微かに“音”がした。
ぽちゃん、と。
それは、まだ誰も知らない――“次の影”の目覚めの音だった。
第81話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡90
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コメント
4件
あらま📢くんの影意外といいやつじゃないの✨️(?) 次の影誰だろ、続き楽しみにしてます!!!
最後の影、こさめちゃんかな? 続き待ってます!!