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ー昨日の夜ー
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
きよの部屋で、僕はそう聞いた。
きよと恋人同士になった。
男の人を好きになるのは初めてだ。
それに、前まで男の人を好きになることなんてこれから先ずっと無いと思ってた。
でも、きよは違った。
実はきよの不器用な所から、ちょっと勘づいてた。
突然肩ズンしてきたり、
いつもよりちょっと冷たい所とかも、
俺に何か気持ちがあるのかな?なんて思ってた。
そしたら予想通り!
“予想通り”なんて言ったら可哀想だけど、きよ誤魔化すの下手なんだもん。
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
“うん”イコール“好き”
それは分かった。
けど、僕は意地悪して“どういう意味?”と訳のわかっていない顔をした。
六花清春
可愛い…
でも、俺はさっき“大好き”って言ってぎゅーしたのに。
きよは、言ってくれないのかな?
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
僕が待ってるのはその返事じゃないのに…!
感謝の気持ちなんか要らないよ…
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
ちょっと納得いかないし、不満だから、1人で寝たい。
でも、やっぱ寂しいし、一緒に寝たい…!
矛盾しまくりだしわがままだけど、良いよね!
ー押し入れの中ー
双葉小太郎
六花清春
僕はわざときよに背を向けた。
僕は拗ねてるよ!ってことをアピールする為に。
ちょっとわがまま…だけど、“大好き”って言わないきよが悪いんだ!
静かだ。
きよ、もう寝たのかな?
振り向いて確認したいけど我慢我慢!
六花清春
双葉小太郎
声掛けてくれた!
双葉小太郎
内心嬉しかったけど、わざと機嫌の悪いような顔をした。
六花清春
双葉小太郎
怒っては…ない。
六花清春
双葉小太郎
六花清春
六花清春
大好きって、言ってくれた…!
双葉小太郎
双葉小太郎
きよの方に振り向き、背中に手を回した。
ちょっと近過ぎたたかな?
でもまあ、いいや。
僕は目を閉じて、その眠ろうとした。
六花清春
双葉小太郎
しばらくしたら、きよは離れてしまった。
ちょっと待って…!
双葉小太郎
きよの身体をグッと自分の方に近づけた。
なんで離れようとするの?
離れないでよっ…
六花清春
きよも、僕の背中に腕を回してきた。
それと同時に、目を開けてしまった。
双葉小太郎
きよは目を閉じて、口角が少し上がっている。
その寝顔?はあまりにも愛おしくて、ずっと見ていたかった。
けれど、きよの気持ちよさそうな寝顔?を見て、僕も瞼が重たくなった。
ー今ー
さっちゃんに、僕ときよは昨日一緒に寝てたっていうのと、付き合ったっていうのを離そうとした途端、何故かきよに遮られた。
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
みんなに言いたい程の彼氏じゃない?
僕は、きよのことみんなに直ぐにでも伝えたかったんだけどな。
六花清春
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
六花清春
謝らないでよ。
僕はその程度の彼氏なんだから。
きよの自慢の彼氏にはなれないんだから。
自分の部屋に向かった。
ガチャッ
ドアを閉じて、ベッドに座った。
双葉小太郎
ガチャッ
双葉小太郎
またドアが開いた。
六花清春
双葉小太郎
仮屋瀬さつき
きよの後ろからさっちゃんが覗いてきた。
六花清春
六花清春
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
さっちゃんは気を使って涼雅と2人でどこかへ歩いていった。
きよは、僕の隣に座った。
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
真っ赤な嘘だ。
気にしすぎて頭がいっぱいだ。
六花清春
双葉小太郎
どう思ってる…って。
そんな道徳みたいなこと聞かれても…
しばらく考えて、口を開いた。
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
六花清春
僕が話し終わったのを確認して、きよは僕の目を見て言った。
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
六花清春
そう言って、頭を下げてきた。
素直に嬉しかった。
“自慢の彼氏”とか“可愛い”とか言ってくれたし…
確かに難しいよね。
僕だって初めての経験だから分からなくもない。
もう少し、きよの心にも寄り添うべきだったな。
昨日から、自分のことしか考えてなかったし。
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
きよはそう言って、僕を抱きしめに来た。
双葉小太郎
六花清春
六花清春
六花清春
双葉小太郎
きよの甘えるようなその声に、思わず微笑んでしまった
双葉小太郎
双葉小太郎
そう言って、僕も抱き返した。
昨日のハグより優しく、強く。