パチ...パチパチ
練炭の音がしている。息も苦しくなってきた。さすがに今回は逝けるだろうか...
奏斗
バリバリッバンッ
奏斗
幸汰
グイッ
幸汰
奏斗
幸汰
奏斗
あぁ、また失敗だ
俺はもうしばらく外に出ていない。こいつが居ない時は鎖で繋がれている。
欲しい物は何でも手に入る。家事も仕事も全部奏斗がやってくれる。確かに快適ではある。だが問題がないといえば嘘になる。
夜、(一応)恋人である俺らは性行為をする。
顔も見せてくれない。縛られたまま。ずっとただいじられているだけ。一方的だ。辛い。
辛いうえにこいつは激しく、長い。抵抗したって泣いたってこいつの気が済むまでは終わらない。
それともう1つ、
奏斗
俺の双子の兄にやっている線香の匂い
俺はこれが嫌いだ。
幸汰
想汰が殺される前は、あんなに良い奴だったのに
でもそれでもいいから、
幸汰
奏斗
幸汰
奏斗
奏斗
ドサッ
幸汰
奏斗
幸汰
奏斗が俺を見てくれるのは死のうとしてる時ぐらいだ。
俺が死んだら、泣きながら名前を呼んでくれるだろうか。
コメント
2件
普通に好き