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ALICE(レイ)

もう....散々...

穴を滑り落ちた先は北極かはたまた南極のような

広い海に浮かぶ流氷がたくさんある場所に到着した。

ALICE(レイ)

さむ...くはないけど

ALICE(レイ)

ウミガメモドキってどんな姿なのか教えて欲しかった....

レイチェルはウミガメと聞くくらいだから水の中にいるのだろうかと

水面を覗いた時。

バシャッ!

ALICE(レイ)

!?

水面からチョウチンアンコウのようないかつく狂暴な魚が飛び出してきた。

ザクッ!

ALICE(レイ)

はぁ、はぁ.....

レイチェルは咄嗟にヴォーパルの剣でその魚の横を思いっきり突き刺した。

ALICE(レイ)

あ、足が....バッタ...

流石ワンダーランドというべきか。アンコウにはバッタの足がついていた。

ALICE(レイ)

こんな足がついてたら、頭事持って行かれそう.....

剣、もといナイフを魚からぬいて仕舞わず、手に持ったままで歩き始めた。

ALICE(レイ)

ウミガメモドキ?を探さないと....

レイチェルは水面に注意しながら、流氷から流氷へと飛び、

あちこちへ歩いていると、遠くに氷漬けになっている船を見つけた。

ALICE(レイ)

.....凄い、大きな船。

その船を大きな流氷から見ていると、その近くで先ほどのアンコウに襲われている生き物?がいた。

??

だ、誰か~!助けておくれー!

ALICE(レイ)

ん?.....

レイチェルは目をよーく凝らしてみると頭が牛?のような亀?がいた。

ALICE(レイ)

もしかして....あれが?

??

誰かー!!

ALICE(レイ)

....行くしかないよね。

レイチェルはヴォーパルの剣を握りしめ、流氷を滑りその亀?みたいな生き物の元へ急いだ。

ALICE(レイ)

(....動きが早いけど、)

ALICE(レイ)

(何とか、なるかな...)

??

ああ!ALICE!きてくれたんだね!

ALICE(レイ)

来たのはいいけど....

ALICE(レイ)

数が多すぎるっ....🔪

ヒュンっ!

ナイフを振り回しているが、なかなか魚に当たらない。

??

ALICE!これを!!

ALICE(レイ)

投げられたのは海賊が使っていそうなタイプの拳銃。

レイチェルはその拳銃に手を伸ばす。

レイチェルは拳銃を握り、引き金に指を添え、飛びかかってきた魚に向ける。

ALICE(レイ)

....ばーん

バーン!!

頭を撃ち抜かれた魚は動かなくなった。次が飛びかかってくるかと思ったが、魚達は一目散に逃げた。

ALICE(レイ)

.....終わった?

??

静かになった!でも、嵐の前の静けさだね。

ALICE(レイ)

....なら、嵐がくる前に聞きたいけど

ALICE(レイ)

貴方がウミガメモドキさん?....『

ウミガメモドキ

そうだよ。僕がウミガメモドキさ。

ウミガメモドキ

お帰りなさい、ALICE。

ウミガメモドキ

それにしても、驚きだね。

ウミガメモドキ

君は、武力で物を言わせるタイプなんだね?

ALICE(レイ)

自己防衛程度だけど....

ALICE(レイ)

....前のALICEは平和主義だったの?

ウミガメモドキ

争ったのはハートの女王への革命と、ジャバウォッカと戦うときぐらいかな。

ALICE(レイ)

それまで、平和だったの間違いじゃない?....

ウミガメモドキ

そうとも言うね。さっきの狂暴な魚はワンダーランドで始めてみたよ。

ALICE(レイ)

ワンダーランドの<何か>が原因なの?

ウミガメモドキ

恐らくね....

ゴゴゴ.....

ALICE(レイ)

地震?....

ウミガメモドキ

くるよっ!

ALICE(レイ)

え?

ギャアアアアアア!!

ALICE(レイ)

っ!?..

ウミガメモドキ

うう....

地震と共に、女性の甲高い悲鳴のような叫び声があちこちから聞こえてきた。

その悲鳴は、大きな流氷にひびを入れ、聳え立つ氷山を真っ二つに割った。

ようやく、悲鳴が収まり、レイチェルは恐る恐る耳から手を離した。

ALICE(レイ)

い、今のは.....?

ウミガメモドキ

流氷同士が擦れる音だよ。

ウミガメモドキ

その悲鳴のせいで氷漬けになってた化け物の魚どもが動き出したんだ!

ALICE(レイ)

なるほどね....何年も氷漬けになっていたなら、お腹もペコペコだろうね....

ウミガメモドキ

どちらにしろ、ここも安全じゃない。

ALICE(レイ)

なら、ここから早く逃げ出さなきゃ...

ALICE(レイ)

でも、その前に...

ウミガメモドキ

わかっているよ。イモムシに要があるんだろう?

ウミガメモドキ

すぐにでも連れて行ってあげたいけど、最近のワンダーランドは色々変わりすぎている

ウミガメモドキ

そのせいで、イモムシのところにいく交通機関がなくなってしまった!

ALICE(レイ)

こ、交通機関?...

ウミガメモドキ

こう見えて、僕は<ウミガメのスープ>っていう電車を動かしていた車掌さんだったんだよ?

ALICE(レイ)

ウミガメの、スープ.....

ALICE(レイ)

貴方のほうがいい出汁がとれそうな気がするよ.....

ウミガメモドキ

失敬な!これでも、ウミの仲間なんだよ?

ALICE(レイ)

面白いこというね....

ウミガメモドキ

面白い?面白いことなら、大工のショーを見に行こう!

ウミガメモドキ

そうだ、そうしよう!

ALICE(レイ)

大工のショー?

ウミガメモドキ

あ、でも。君はカメでも魚でもないから水の中で息はできないし

ウミガメモドキ

海に潜れてもやつらがいる!

ALICE(レイ)

!...

海の中を大きくて狂暴は魚が泳いでいた。さっきの悲鳴で割れた氷山から出てきたのだろう。

ALICE(レイ)

...あの船は使えないの?

レイチェルは氷漬けにされている大鷲のような船を指差した。

ウミガメモドキ

グリフォン号!そうだ、悲鳴を利用して船を使えるようにしよう!

ALICE(レイ)

グリフォン?

ウミガメモドキ

我が友、グリフォンさ!

ウミガメモドキ

前のALICEと共にジャバウォッカを倒し、名誉ある死を遂げた者であり!

ウミガメモドキ

僕の友さ!

ウミガメモドキ

さぁ、乗りなさい。ALICE!

ウミガメモドキ

色々手遅れかもしれないけど!

ALICE(レイ)

え?...救いはないの?

レイチェルとウミガメモドキは割れた氷の隙間から船に乗ると

狂暴な魚がこの船を包んでいる氷に体当たりしてきた。

ゴンッ!ゴンッ!

ALICE(レイ)

わ....

ウミガメモドキ

己、怪物どもめ!我が友を模した船を壊す気だな!

ALICE(レイ)

いいから、早く出す準備したほうがいいんじゃない....!?

ALICE(レイ)

あの魚のお腹に入ってしまう前に...!

ガッシャン!

ALICE(レイ)

ウミガメモドキ

ALICE!僕に捕まって!!

ALICE(レイ)

~っ!?

氷は割られ、レイチェルはウミガメモドキにぎゅっと抱きつく。

固い甲羅と亀のぷよぷよした皮膚。ほんの磯っぽい何かの香りに包まれたレイチェル。

船は滝を真っ直ぐ降り、水の中へとレイチェルたちは船ごと落ちた。

ALICE(レイ)

息が、できる?....

気がつくとレイチェルの衣装がまた変わっていた。

ウミガメモドキ

咄嗟に思い付いた服で申し訳ないけど。これで君は

ウミガメモドキ

<爬虫類の名誉>を授かったんだ。

ALICE(レイ)

<爬虫類の名誉>?

ウミガメモドキ

そうさ。その名誉があれば水の中でも呼吸ができる。

ALICE(レイ)

ありがとう...

ウミガメモドキ

お礼はアレから逃げきってからだよ!

ALICE(レイ)

うわ.....

安心も束の間。船を追って先ほどの狂暴な魚がもの凄いスピードで

追いかけてきていた。

ALICE(レイ)

どうするの?...

ウミガメモドキ

逃げるが勝ち!舵をとるよ!

ウミガメモドキ

面舵いっぱーーい!!

ALICE(レイ)

わわっ!?

グリフォン号はウミガメモドキの手により舵を取ることになった。

荒々しい舵でレイチェルは振り落とされないように必死にしがみつくのだった。

Next episode...

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コメント

2

ユーザー

すごいいいお話ですね!絵が上手✨

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