何で貴方は…!
どっちの味方なの?
さようなら
これが7歳の僕と亜梨沙に
かけられる言葉だった
宮藤唯來(7歳)
やだよ…やだよ…
宮藤亜梨沙(7歳)
お姉ちゃん……
お母さんとお父さんが喧嘩した
それきり
毎日のような大喧嘩になってしまった
唯來と亜梨沙の父
俺が正しいに決まってんだろ!!
唯來と亜梨沙の母
そんなの違うわ!!
ガシャン!!(物を投げる音)
宮藤唯來(7歳)
嫌だ…
宮藤唯來(7歳)
もうやだ…
宮藤亜梨沙(7歳)
……(泣)
唯來と亜梨沙の母
貴方達!うるさい!!
唯來と亜梨沙の父
お前らも殴られたいのか!?
学校にも行かせてもらえなかった
唯來と亜梨沙の母
貴方達は勉強していればいいの!!
唯來と亜梨沙の父
ほら早く!!
宮藤唯來(7歳)
はいっ…(泣)
もう嫌だ
嫌だって言っても敵わないし変わらない
もう何もできない……
お姉ちゃんは
お姉ちゃんなら
助けてくれると「思ってた」
だけど違ったんだ
僕達を置いて家を出て行った
あの日の夜
宮藤郁美(みやふじいくみ)
さようなら
宮藤唯來(7歳)
えっ!
宮藤亜梨沙(7歳)
お姉ちゃん!
宮藤唯來(7歳)
行かないで!(泣)
宮藤郁美(みやふじいくみ)
私は母さん達に暴力を振られている唯來達を見て見ぬふりした。
宮藤郁美(みやふじいくみ)
もうここにはいれない
宮藤唯來(7歳)
待って!行かないで!(泣)
郁美が唯來を突き飛ばす
宮藤唯來(7歳)
っ!!
宮藤亜梨沙(7歳)
お姉ちゃん…!
宮藤郁美(みやふじいくみ)
ついてこないで!!
宮藤唯來(7歳)
お姉ちゃん…(泣)
バタン!!(扉が閉まる)
宮藤唯來(7歳)
あ…(泣)
宮藤亜梨沙(7歳)
……(泣)
宮藤唯來(7歳)
お姉ちゃぁぁん!!(泣)
僕って
生きている「意味」なんて
あるのかなぁ…?
3話に続く