生きる理由 続き 通報×
今回は黄赤のみ
赤
朝から体調が良くなかった
でも言わなかった
もう誰にも迷惑をかけたくなかったから
俺はここに居ちゃいけない、 黄くんを見ていればわかる
他の兄と絡んでいる時の俺を見る目 俺に対する態度
俺がここに来てしまったせいで 本来なら黄くんが受けていることを 俺がされている
ゲームだって、一緒に寝ることだって 本当は黄くんが独占したいだろうに
俺が独占していた
ずっと罪悪感を感じながら他の兄たちの優しさを受け取っていた
毎日罪悪感と病気の苦しみで おかしくなりそうだった
もう充分だ、
あんな風に本当の兄弟みたいに過ごせて
すごく楽しかった
幸せだったよ
だから
もう大丈夫、
黄くんが幸せになるために
赤
赤が部屋に戻り、僕は1人で残りの カレーを食べていた
騒がしい橙にぃと青にぃがいないと こんなに静かなんだ、
そして食べ終わって 食器を洗った
割らないように慎重に…
どんっ、!!
黄
ガシャン!!
突然の物音にびっくりして 僕はお皿を落としてしまった
それよりも2階から音がしたよね、
黄
嫌な予感がした
僕は落としたお皿を無視して 赤の部屋へと向かった
こんなに走ったのは青にぃが僕のお菓子を食べた時くらい
久しぶりに家の中を走ったかも
黄
黄
一応ノックをする
黄
黄
応答が無かったから僕は部屋に入ろうとドアノブに手をかけた
赤
突然赤の声が聞こえて、僕は ドアノブにかけていた手を引っ込める
黄
赤
扉越しでもわかる、赤の様子がおかしい
赤
赤
途切れ途切れに聞こえてくる声
赤の声を無視して扉を開けた
黄
赤
さっきよりも顔色の悪い赤を見て僕は 言葉がでなかった
赤にさっき渡した薬が置いてあった
飲んでいない、
その場で飲ませてから部屋に戻させて おけば良かった
赤
息が荒い、いまにも消えてしまいそう
何かあったら連絡してね
早く紫にぃに言わないと、
じゃないと赤が、
赤
黄
部屋を出ようとしたら赤に止められた
黄
首を振って、離してくれない
赤
赤
明らかに大丈夫じゃなさそう
震える手で僕の腕を掴み離さない
こんな弱っている力で掴まれたって 簡単に離せる
でも、
このままここにいたら最悪の場合赤は ×んでしまうだろう
僕はずっと赤が嫌いだった
いなくなって欲しいと願っていた
望んでいたことなのに
いまにも消えてしまいそうな赤を見ると 辛くなるのはなぜだろう
黄
赤
息を整えようと吸った瞬間咳き込んだ
そろそろ赤が危ない
でもここで赤を1人にさせるのも危ない気がする
一応僕は弟、 でも赤とそんな身長は変わらない
なんなら僕の方が高いかも
黄
赤
いきなり持ち上げたらびっくりすると 思って一言かけて持ち上げた
案の定軽かった
しかも細い、骨が当たっていまにも 折れそう
赤
赤
黄
黄
口元を抑えて赤の顔が歪んだ
体が耐えられなくなったのか 口元から血を出している赤
本人も驚いている
赤が×んじゃう、
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ
黄
黄
黄
なんでそんなこと言うの?
俺が居なくなった方が黄くんは 幸せでしょ…?
望んでいたことじゃないの、?
つづく
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