いい天気のもと散歩していたある日
道に何かきらきらと光るものが落ちていた
興味をひかれてそれを手に取ると、その瞬間、眩い光が溢れ出した
あまりの眩しさに目を瞑り、収まったのを感じ、目を開くと
セラフ
そこはランドリーの目の前だった。
セラフ
さっき拾ったものが関係しているだろうと 思い、それがなんだったのか確認する
セラフ
それはボルタクションのメンバーたちから誕生日プレゼントに貰ったセラフの名前が彫られた指輪だった
今もつけているオーダーメイドの指輪。
それは世界に一つしかないはずのもの
拾った指輪には一筋傷が入っていたが、それ以外は全く同じ指輪だった。
それ見て俺は動揺し、困惑した
セラフ
辺りを警戒しながら扉に手をかけ、「ぎぃ」と音を立てながら扉を開く
銃口を突きつけられ、玄関の扉のすぐ横から鋭く、聞き慣れた声がした。
恐る恐る声の方を向き、声の主の名前を呼ぶ
セラフ
そこには銃を手にたたずむボルタクションのリーダーがいた
奏斗
奏斗は目を見開き、呆気にとられたかのような表情で俺を見つめていた。
セラフ
奏斗
奏斗は涙をこらえた表情で俺を見つめ、それから俺を抱きしめた。
困惑する俺をよそに奏斗は心の内を打ち明ける
奏斗
セラフ
わからないことだらけで思考をぐるぐると回転させていると奥の扉が開く
扉から入って来たのは同じくボルタクションのメンバーである、相棒の四季凪と兄貴的な存在である雲雀だった。
雲雀
奏斗と同じような表情で俺を見つめ、そしてたどたどしい歩き方でこっちに来る雲雀。
なぎちゃんは状況が飲み込めないようで、信じられないものを見るかのような顔をしてその場に立ち尽くしていた。
セラフ
アキラ
セラフ
アキラ
セラフ
アキラ
暴言を吐き、涙をボロボロと流しながらなぎちゃんもまたこっちに歩いてくる。
雲雀
雲雀
懇願するように力なく呟き、俺を抱きしめる雲雀。
セラフ
存在するはずのない指輪にどこか様子がおかしいメンバーたち、そしてメンバーを守るため危険なことをし、生死が危うかったという"俺"
セラフ
俺が死んだ並行世界だ