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ボク達の生存逃走

第3話 - 自分らしくいられるように

2025年01月01日

#からぴち

#うり

#ヒロうり

#プロセカパロ

うゆ🍊💭🐾

リビング

うり

やっほー！みんな、元気~？

もふ

あ、みんな……

どぬく

………やっぱり、ヒロくんは、来れなかった……？

うり

うん。

うり

部屋に行ったけど泣き声が聞こえてさ、呼ぶのはやめた。

たっつん

そっか………

えと

でも___みんなは、何か手を打とうとしてるんでしょ？

じゃぱぱ

あ………うん

なおきり

いろいろやってはいるんですけど……

うり

ヒロくんがちょっとでも息抜きできるようにって思って、外で会う回数を増やしてみたり

うり

あと、ヒロくんが学校から帰る時、カフェとかファミレスで待ち合わせしたりしてさ

ゆあん

で………じゃぱぱは、最近動画編集を作るペース上げてるんだよね

じゃぱぱ

うん。やっぱりヒロくんには、からぴちで動画を作る時間が必要だと思うから

じゃぱぱ

でも……

のあ

じゃぱぱさん…………？

じゃぱぱ

やっぱり___根本的な解決には、なってないんだ

うり

ヒロくんは毎日じゃないけど作業できてるし、会うと、ホッとした顔をしてくれるんだけど…

じゃぱぱ

お昼は学校があるから、今のヒロくんの状況自体を良くできてるわけじゃない

るな

そうですよね。

ゆあん

本当は、ヒロくんの母親に理解してもらえればいいんだけど………

ゆあん

……じゃぱぱ話を聞く限り、厳しそうだよね

シヴァ

でもそうなっちゃうと、今できることなんて………

もふ

ワンチャンあるんじゃない？

じゃぱぱ

え？

もふ

きっと、みんなも考えたと思うんだけど

もふ

___結局、ヒロくんにこの状況を壊させるしかないって

うり

………！

もふ

ヒロくんが、ヒロくんのお母さんの本当の気持ちを理解すれば、ちゃんと反抗できるようになるんじゃないかしら。なら俺達がヒロくんに、お母さんの真意を伝えれば___

シヴァ

それは………もふくんの言うとおり、俺達も考えた

シヴァ

でも……できない

もふ

どうして？

たっつん

それは………ヒロくんにとってすごく、残酷で、受け入れ難いことやからかな

もふ

残酷？……ああ

どぬく

そうだね。ヒロくんにお母さんが言っていたことをそのまま伝えたら、きっと、とても傷つくだろうね

どぬく

___大事に想っている人に、本当の幸せを、考えてもらえていないから

どぬく

でも………状況を打ち破るためには、痛みを伴うことも必要なんじゃないかな？

ゆあん

………だとしても

ゆあん

その手段は、できるだけ取りたくない

どぬく

そう。みんながそう考えるなら、それでいいと思う。

どぬく

でも___

どぬく

もうどうしようもないとなったら、嫌でもその選択をするしかないと思うけど。

えと

…………

うり

(………どぬの言うことは、正しい)

うり

(これまでのボク達の行動は、ヒロくんの気持ちを少しは楽にできたかもしれないけど………状況を変えることまではできてない)

うり

(もちろん、他にも方法があるのかもしれない。でもそんないいアイディア___簡単には出てこない)

うり

(そうなるとやっぱり、どぬが言うような選択肢も考えないといけないのかもしれない)

うり

(それに___)

うり

(もたもたしてるとヒロくんのお母さんが、ヒロくんとボク達をもっと引き離そうとするかもしれないし……)

うり

(___そうしたらヒロくんは、もっと苦しむことになる)

うり

(だけど………じゃぱさん達の言うとおり、今のヒロくんが事実を受け入れることは難しいと思う)

うり

(……一体、どうすればいいんだろう…………)

うりの部屋

うり

『……じゃあ、作業戻るね』

うり

……結局、いい方法は思いつかなかったな………

うり

ヒロくん………？

うり

…………

うり

(きっとこのメッセージも、泣きながら送ったんだろうな………)

うり

(シェアハウスでもがんじがらめになるって、どんな気持ちなんだろう)

うり

(ボクにとって家は___逃げ場所だった。家では、ありのままでいられたから)

うり

(でもヒロくんは、家でも外でも自分を出すことができなくて、唯一の息抜きだったボク達との時間も奪われてて………)

うり

(どこにも、逃げ場所がない)

うり

(もし、そんな状況がずっと続いたら___)

うり

…………そんなの、嫌だ

うり

(なんとか………なんとかできないのかな)

うり

(少しでもいい。ヒロくんがありのままでいられる時間を、増やしてあげたい)

うり

(ヒロくんが、ヒロくんらしくいられる時間を__)

うりの実家

小さい頃のうり

お母さんあのね、ボク

小さい頃のうり

可愛いものが好きなの。

小さい頃のうり

ヒラヒラのスカート履いて、可愛いピンクのお洋服も着たいの。

お母さん

あら、そうなの？じゃあまた今度買いに行く？

小さい頃のうり

えっ？

お父さん

お父さんがリボンを買ってやるよ。

お姉ちゃん

えー！？うり可愛いもの好きになったの？！お姉ちゃんが可愛いお洋服たくさん作ってあげるよー！！

うり

……………

うり

(ボクの家族が、ボクにしてくれたみたいに……できない、かな)

うり

(あの時、お姉ちゃんやお母さんやお父さんは逃げ出したボクを受け入れてくれた)

うり

(そのおかげでボクは、家でだけはボクらしくいられたんだ)

うり

( ……そうだ。せめて、ちょっとのあいだだけでも一緒に作業できれば……！)

うり

(……でも、夜は作業とかしたらダメて言われてたし……。一緒に作業する時間は……)

うり

あ……！

うり

『ねぇ、みんな！作業中悪いんだけど、ちょっと聞いてくれない？』

うり

『いいアイディアを思いついたんだ！』

ヒロ

(……いつになったら作業できるかな。)

ヒロ

(パソコンは修理出してるし)

ヒロ

(………別に、夜は作業しちゃダメっていうのは全然破れるけど。)

ヒロ

(LINEで送っておこ)

じゃぱぱ

………？

じゃぱぱ

………！

うゆ

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この作品はいかがでしたか？

4件

続き楽しみにしてます！今回も最高！！

…うりりん、ヒロ君頑張るんだっ！続き楽しみにしてます✨

うゆ🍊💭🐾

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