テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
#主人公最強
杯雪乃
1,601
す
956
いろじすた
661
24
友人の言う通り、 言ってみなければ分からない。
俺の気持ちをちゃんと伝えてこそ、 この事件は完全に終わることが出来ると思う。
奥出
拓斗
奥出
今になって緊張してきた。
奥出との電話も会話も、 もう何回も経験しているはずなのに、 本当の気持ちを伝えようとすると、 口がもごもごして上手く伝えられなくなるのだ。
翌日の放課後、 奥出は教室に現れた。
拓斗
奥出
拓斗
クラスメイトが、 あまり近づいてこなかったのは、 俺がそういう雰囲気を、 醸し出していたからかもしれない。
奥出
拓斗
奥出
確かに俺は友人といる時には、 また別の空気になっているから、 友人は何も思わず、 何も言わなかったのかもな。
拓斗
奥出
拓斗
俺が誰かの楽しみになれるなんて、 思ってもいなかった。
それがまさか生徒会長だなんてことも、 想像していなかった。
奥出
拓斗
奥出
こんな気持ちは初めてだ。
ずっと友人と一緒で、 恋愛なんて無関係だと思っていた。
拓斗
奥出
拓斗
せめて友人が隣にいてくれたらな、 少しは気が紛れるのに。
いい加減覚悟を決めないと。
奥出
拓斗
奥出
そりゃそう思うよな。
俺だって同じ立場ならそう言うだろう。
そうじゃないんだ、 ちゃんと説明させてくれ。
拓斗
奥出
拓斗
俺の願いなら何でも聞くって言っていたけど、 奥出が俺のことをどうでもいいと思っているなら、 この願いは叶わなくてもいい。
奥出
拓斗
奥出
奥出が珍しく揺らいでいる。
拓斗
奥出
拓斗
聞き間違いだろうか、 嬉しい言葉が聞こえた気がする。
奥出
拓斗
奥出
そんな強めの口調も嫌いじゃない。
奥出は確かに強気ではあるけど、 どこか弱い部分もあるんだ。
拓斗
奥出
拓斗
恋人が生徒会長だなんて、 ものすごい自慢になるだろう。
いやそうやって、 知らしめるのは良くないか。
奥出
拓斗
奥出
なんか経験者のように語っているが、 絶対にそんな経験ないだろ。
拓斗
奥出
拓斗
どうしよう、 奥出がものすごく乗り気だ。
奥出
拓斗
奥出
要求が一気に押し寄せてくる。
拓斗
奥出
拓斗
彼女の顔を見れない。
どうせにやにやしているに違いない。
拓斗が知らないところで、 友人は密かに見届けていた。
友人
校内には吹奏楽部の楽器の音色が、 外からは運動部の掛け声が響き渡っていた。
そんなものは気にせず、 友人は拓斗と生徒会長の会話だけに、 耳を澄ませていた。
友人
「きっと、大丈夫」
友人は聞き覚えのある声に反応して、 後ろを振り返ったが、 そこには当然誰もいなかった。
友人
初恋というのはどうしても思い出深いもので、 友人は割り切っていたつもりでも、 その心の中には悲しみが溜まり続けている。
友人
これ以上何かを失うことが怖い友人は、 拓斗の恋を邪魔することも、 一瞬ではあるが考えた。
拓斗が恋愛などしなければ、 ずっと二人で、 手を取り合っていくことが出来る。
友人
誰かの願いが叶った時、 それと同時に、 誰かの願いが叶わなくなることがある。
拓斗と友人の間に、 特別な関係性があったとしても、 それは独占していい理由にはならないのだ。
友人
友人は冗談交じりに言葉を吐いて、 教室から離れていった。
俺は誰かの気配を感じて、 教室の外を見た。
奥出
拓斗
奥出
自覚はしていたようだな。
でも、心当たりがないわけでもない、 いや、さすがにあいつでも、 そんなことしないか。
拓斗
奥出
拓斗
奥出、いや、 早紀は何時にも増して楽しそうだ。
それにしても、 事件のことについて、 まだまだ調べたいことがあるんだよな。
これに関しては、 早紀にも手伝ってもらおう。
友人の考察は合っていたのか、 答え合わせの時間だ。