恐怖症シリーズ

水恐怖症

昔、プールに溺れたことがある。

そして水に対して恐怖という言葉が浮かんでくるようになった。

お風呂も、プールも海も。

水が、怖い。

蛍は俺の恋人。

俺のことを知っている。

いつも俺を助けてくれる大切な人だ。

蛍は時々、急なことを言ってくる。

でも俺は嬉しい。

ちゃんと俺を愛してくれるって思うから。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

俺はバレー部のみんなに心が開けない。

一瞬でも心を開いたらバレそうで怖いから。

なんでプールなんかに。

怖い、。

逃げたい。

違う。蛍はそんなこと言わない。

ﾄﾞﾝｯ

ﾊﾞｼｬｰﾝ💧

足が動かない。

嫌だ。

溺れたくない。

なのに...。

助けて。

誰か。

死にたくないよ。

助けて。

蛍。

誰か。

なんだ、。

蛍もみんなも助けに来てくれないじゃん。

俺、本当に要らなかったんだ。

なんで、言わなかったんだろう。

なんで、俺のこと嫌いなのに一緒に住もうとか言ったんだろう。

もう、、いやだ。

もう、疲れた。

しにたい。

ごめんなさい。母さん、父さん。

ﾊﾟﾁｯ

ﾊﾞｼｯ

それから月島が来ても俺は面会を拒否した。

母さんたちには別れたと伝えた。

そして俺は病院を退院した。

ﾀｯ

やっぱり怖い。

けぃ、、ｯ。

あ、もう居ないんだった。

最悪だ。

怖い。

けぃ、、ｯ。

だから、居ないんだって。

なんで、俺、、ｯ。

ｶﾞｼｯ

ｷﾞｭｯ

問題は解決しなのかな。

まぁいいや。

蛍と一緒にいるのがいちばん楽しいから。

そして1ヶ月後には俺たちは同棲、を始めた。

風呂に入るときも水を飲むときも顔を洗うときも蛍がそばにいてくれた。