スーツ姿の真面目そうな紳士は
そう言って俺に、女の写真を 手渡した。
男は紳士からビルの写真と資料を 受け取った。
紳士は人混みに紛れて姿を消した。
12/25 PM11:50
男は焦っていた。
ダッシュでビルに駆け込み、 エレベーターで10階へ上がっていく
言われていた部屋の中に、こっそりと 忍び寄った。
部屋の中は明かりがついておらず、 暗かった。
寝ているのだろうか、人の寝息が 聞こえる。
壁を伝い、寝息のする方へ近寄っ ていく。
ベッドの上に人が寝ているのが 分かった。
ここだ!
人がいる事を認識したや否や、 すぐさまそいつの首に手をかける。
しばらくうめき声を上げていたが、 それもすぐ聞こえなくなった。
そして、重大なことに気づく。
暗かったから気付かなかった。
目が慣れてきて、殺したやつの顔を 認識し、しまった、と思う。
そいつは俺の依頼主だった。
隣のベッドには、殺すはずだった 女が寝ていた。
男は持って来たリュックに、息をしなくなったそれを入れて
また静かにビルを出た。
その時男は、ある歌を思い出した。
男は口ずさみながら
リュックを背負い、夜の街を 歩いていった。
コメント
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彼女とのデートの約束もキッチリ守ったんですね! さすが約束を守る男! 「良心なサンタクロースからの贈り物だ」 とかはじめにカッコつけて言ってたことを思うとこの結末は笑えるんですけど! 贈る相手がプレゼント袋の中に入れられちゃってますけど(笑) 面白かったです!
☆☆☆屋は、11:50にやろうとしてた。11:50は、いい頃だから、あえて、その時間にいって、その男に天罰をー。または、☆☆☆女の方が、男の☆☆☆を頼んでいたとか。