ゆうか
ゆうか
ゆうか
○○○side 今日は久しぶりの非番でお休み。 私は朝早くから、同じ同期で彼氏である、嘴平伊之助と一緒に街で初デートをする事になっていた。 きっと楽しくて、良い思い出になるはず だったのだけれど………………………………… 「おい、○○○!!俺は今、凄く腹を立てている…………………何故だか分かるか?」 『ちょ、ちょっと、伊之助!痛いから、離して……』 「いや、絶対に離さねぇー……お前が俺の事を本当に好きかどうかが分かるまでな!!」 そう言って、伊之助は甲高くは笑ったかと思えば、私の両肩を更に強く掴んだ。 事の発端は多分、あの時だろう。 デートの待ち合わせ場所に先に着いていた私は、たまたま任務で街へ来ていた炭治郎と偶然会い、一緒に話をしていた。 炭治郎)「○○○、久しぶりだな!最近は元気にしていたか?この頃は任務で、忙しかったから…………」 『うん、私なら毎日元気に送ってるよ。て言うか、私より炭治郎の方が心配だよ。禰豆子ちゃんも大丈夫なの?』 炭治郎「嗚呼、まぁ………禰豆子は元気だ。最近は任務も多かったから、ずっと眠ってばっかりなのが気がかりだけど」 『そう………炭治郎達も色々大変だね』 炭治郎)「でも、大変なのはお互い様だろ?善逸から聞いたんだ、○○○。お前………伊之助と付き合ってるんだって?」 『!!』 炭治郎が突然、呟いたその言葉に身体がビクッと反応する。 そんな私の様子を見た炭治郎は、少し悲しそうな顔をして笑った。 炭治郎)「本当なんだな、○○○。伊之助と付き合ってるって……………」 コクンと炭治郎に頷く私。 炭治郎は更に悲しい顔を私に向けた。 そんな炭治郎の顔を見るのが嫌で……………私は俯いた。 炭治郎「…………ッ、何でだよ、○○○。何で俺じゃなくて伊之助なんだ……………!!」 突然、上から炭治郎の叫び声が聞こえ、慌てて顔を上げる私。 その直後、チュッと、唇に生暖かい感覚が触れた。 一瞬、何が起こったのか分からなくて、頭が真っ白になる私。 炭治郎に…………………………………キスされてる? そう頭が理解した時には、もう時すでに遅し。 慌てて炭治郎を突き放して、離れたが、突き放した炭治郎の斜め後ろに、猪の被り物を脇に持つ伊之助と…………………ばっちり目が合ってしまったのだ。 そして、炭治郎も私の視線を追って、伊之助に気が付き、気まずそうに私へ悪かったと呟いて急ぎ足で帰って行った。 それから伊之助が私に向かって怒り出したので、デート所では無くなり、今は伊之助に無理矢理連れてこられたボロボロの空き家に伊之助と二人っきり。 と言うのが、今の現状に至る事だ。 「で?お前はどうなんだよ……………まさか、そのままずっと黙っとく訳じゃないよな?俺が逃がすとでも、思うなよ………!」 『な、何言ってるの?伊之助。私は伊之助の事が大好きだよ。だから、炭治郎とは別に何にも…………』 「嗚呼、もう!!アイツの名前を出すな!アイツの名前を聞いただけで虫唾が走る…………」 『ッ、伊之助、止めて………このままだと本当に、私の肩が折れちゃう』 そう言って、必死に目で伊之助に訴えるも、伊之助の目は虚ろで何も捉えていなかった。 「俺は別に、折れても構わない……………そうだ!お前に俺の"愛”が分かってもらえるように、お前を痛みつければ良いんだぜ!!」 『い"ぃ!?』 瞬間、ボキッと骨が砕け散るような音が響いた。 おわり
ゆうか
コメント
3件
テラーを間違ってアンインストールしてしまい、この垢にログイン出来ず、アカウントがまた1からになってしまいました😭 作品はこれにて終了したいと思います。今まで読んで下さった方、リクエストして下さった方本当にありがとうございました アンチなどのコメントはご了承ください。
面白いです♪ 全話書いて欲しいです♪