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戦争編終わりだぁ〜(T ^ T) 嬉しいような寂しいような…w 最後迅さんが決めてて めっちゃ嬉しかった!‼︎°(〇*>∀<)ゞ★☆ 勿論クロスオーバー希望します‼︎
戦闘編はこれにて一旦終わりですが、お話自体はもうちょっと日常編続きます(*´꒳`*) 後、前回と今回の参加型両方ともに参加してくださってる方ので希望の方のみ、前回の参加型とのちょっとしたクロスオーバー考えてあります! 希望の方は一言お願いします(*´꒳`*)
お、ついに戦争終了……?! お疲れ様でした! 面白かった!
味方本陣で殺華達が戦闘を行っている頃。 敵の本陣から出てきた乗用車が 動き出そうとしている。
西野 紗彩
綿葉 雲愛
水無月 迅
車は味方本陣の方向とは逆の方へと 走り出そうとしていく。
綿葉 雲愛
誰に聞かせるわけでもなく綿葉はポツリと呟いて自身の近くに置いて置いた 機械に手を伸ばす。
綿葉 雲愛
手に取った機械にはいくつかの 番号を割り振ったボタンがあった。
綿葉はその中から 今の状況に対応した物を押す。
綿葉の手元の機械から発せられた信号を 受信し敵の車両の進行方向の道路から 小さな爆発音と共に白煙が吹き上がる。
綿葉が爆発させたのは 起爆装置を取り付けたスモークグレネード つまりは煙幕だ。
急な爆発と煙幕に驚いた敵の運転手は 慌てて車を停止させ進行方向を変える。
その動作の中、綿葉は次のボタンを押す。
次は敵車両が変えた進行方向の かなり先の方から再び爆発音がする。
先程の煙幕な爆発音とは違い 今度はかなり大きな音がした。 しかし、爆炎や煙幕は何一つ上がらない。
ただ、3階建て以下の 小さなビルのいくつかが 地響きの様な音を立てて崩れていく。
綿葉が行った爆破は爆破解体と呼ばれる。
コントロールされた最小限の爆発や 爆薬の高熱によって柱等を切断し 構造の自重によって倒れ込み 折り畳まれるようにして 倒壊させる方法である。
この解体方法を取るには 爆薬の量、破壊する場所等等の かなり綿密な計算が必要となる。
しかし、彼女の同僚曰く 「あの子は爆発物に関しては天才を通り越して人外の域にいるのネ。」
綿葉 雲愛
綿葉 雲愛
彼女の爆破解体の目的は ガレキで生き埋めにするとかでは無く この戦いを終わらせる為に 次につなげる為のものである。
爆発音と共に建物が崩れていく姿が見える
綿葉 雲愛
水無月 迅
西野 紗彩
綿葉が行った解体によって建物が崩れる 最中に進行速度を少し落とした 敵車両が見えた。
綿葉の解体の目的は市街地戦ならではの 高所からの狙撃のしにくさを 解消する為である。
建物が密集する市街地戦では 射線の通らない場所がいくつもある。 今回邪魔になっている建物が爆破によって 倒壊し射線を通した。
爆破解体は建物が崩れ落ちる瞬間は 視界はかなりクリアに見えるが 崩れ落ちた後は大量の砂煙によって辺りが見えなくなってしまう。
西野 紗彩
しかし、紗彩は息を整え。 その一瞬を逃さず 自身の持つ銃の引き金を引く。
放たれた銃弾は運転手の顔の位置に 着弾しガラスの表面を細かく 網のように割るがガラスが防弾仕様の為 破壊、貫通は出来ずにいる。
西野 紗彩
敵の司令官を乗せている車だ 当然防弾仕様になっているとは思っていた 頭の中で一瞬そんな事を思っていたが 紗彩のでは次弾の装填を完了させていた。
そして、間髪入れず先程撃ち込んだ場所に 2発の銃弾を放つ。
平然と銃弾を打ち込んでいるように 思えるが、彼女が使用している銃は M24という狙撃銃…
1発1発撃つたびにボルトを引いて 次弾を手動で装填する必要があり 連射はできない。
しかし、彼女は3発打ち終わるまでに 2秒も掛っていない。
本来、狙撃銃での連射は 発砲時の衝撃でスコープから見える 景色が変わり照準が狂ったり ボルトを引く動作で遅れたりと難しく、 その連射対象が動いているとなれば 難易度はさらに高まる。
だが、彼女は自身の冷静さと 巧みな体使いによって発砲の衝撃を 最小限に止め、 最速でボルトを引いて次の弾を 撃つ事ができる。
しかし、それでも防弾ガラスを 割るには至らなかった。
そもそも、防弾ガラスの構造とは 代表的なものを挙げると 強化ガラス、特殊中間膜、 ポリカーボネート、 特殊中間膜、強化ガラス の様に複層構造になっている。
この構造によって銃弾の威力を殺し 内部へのガラスの飛散を防いで 戦車や金属板の様に弾くのではなく、 弾を包み込み受け止める様になっている。
もちろん紗彩もそれは知っている 彼女はガラスを割り中の運転手や 司令官を狙撃するために 撃っていたのではない。
このガラスを割り中への狙撃が 可能な人物のための下準備である。
爆破解体によって大量に舞い上がる 砂煙の中を一台の車両が 突き抜けて来る。
その車両はフロントガラスに 3発の被弾跡があり 運転手はその被弾跡で見えなくなった 部分を躱す様に体を捻り 前を見ながら運転している。
水無月 迅
水無月 迅
構えている銃のスコープから 走って来る車の姿を見ている人物は 引き金に指をかける。
その人物は車が走っている道の 真正面のビルの屋上にいた。
フロントガラスについた銃創3つの内 真ん中にある傷に照準を合わせる。
水無月 迅
彼女の部下達もやる 呼吸法で集中力を高めて 息を止める。
水無月 迅
水無月 迅
迅の体はピタリと動きを止め 彼女は石像の様に動かない。
そして、頭の中で独特な リズムの取り方をしてさらに 集中力を高める。
そして、指先に力を入れて 引き金を引いて銃弾を撃ち放つ。
放たれた銃弾は紗彩が撃った 箇所を寸分違わず撃ち抜く。
先ほどの銃撃によって1番 衝撃を受けていた部分に 全く同じように撃たれては 防弾ガラスもダメージを 防ぎきれず撃ち抜かれた場所に 5cmほどの穴が空いてしまう。
ワンホールショットと呼ばれる 神業である。
水無月 迅
迅は息継ぎをしないまま ボルトを引き先ほど開けた 穴に目掛けて照準を合わせて 引き金を引いた。
車の運転手は自分たちが乗る車の 防弾ガラスが破られたことに 驚きハンドルを切ろうとするが。
音を置き去りにした弾丸は 空いた穴を通り抜け後部座席に 座り姿勢を低くしていた 敵の司令官の頭を撃ち抜いた。
そして、迅の銃の発砲音が 辺りに木霊する中 今回の「戦争」の集結を知らせる サイレンが鳴り響いた。