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スマホの

連絡帳を見た。

透さん

澄子さん

あとは全部消した。

過去に囚われたくないから。

一番上を押した。

スマホを耳につけると

ナレーターの

冷たい声しか

聞こえない。

純の暖かい声は

聞こえない···。

こんなんじゃだめ。

純は居ないんだから

純にこだわってちゃ···。

今度は

上から2番目を押した。

スマホを耳に当てると

懐かしい声が聞こえた。

もしもし。

千夏

こんにちは透さん。

千夏

今、大丈夫ですか?

全然OKだよ。

どうした?

千夏

千夏

純が死んでから

千夏

純に囚われてるんです。

千夏

もう会えないのに

千夏

純のことばかり考えてる。

千夏

このままじゃだめなのに。

···。

千夏

急にごめんなさい。

千夏

切りますね···。

待って!

千夏

え?

あのさ

過去に囚われてちゃだめだよ。

純はもう死んだんだ。

純はもういないんだ。

千夏

わかってます。

千夏

でも···。

いい?

純は、凄くいい子だった。

一時期自殺を考えてた俺も

純のおかげで

思い留まれたさ。

純が居なくて悲しんでるのは

千夏だけじゃない。

それはわかって。

私だけじゃない···。

たまに純が夢にでてくるんだ。

純と話がしたい。

純の隣に居たい。

そりゃ思うさ。

千夏

私も、です。

でも、純はもう

過去の人なんだよ。

純のことを考えてばかりだったら

前に進めない。

後ろばっか見て

1歩も進めないんだ。

千夏

はい···。

千夏

千夏

そうですよね。

千夏

ありがとうございました。

こんなことしかできなくてごめんね。

千夏

いえいえ。

千夏

それでは、失礼します。

電話を

プツリと切った。

透さんありがとうございます。

純が生きたかったこの世界

私が生きます。

純の分まで。

1歩を踏み出すのには

時間がかかるかも知れないけど

それでも

ちゃんと

進みます。

純の連絡先を

消去した。

過去に囚われず

ちゃんと歩きます。

前を向いて。

終わり

終点 柳田駅

の続編は

これで終わりです。

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