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御影 玲王

じゃ、おやすみ凪

凪 誠士郎

うん、…おやすみ

パチっと、電気が消された。 レオは俺に背を向けて横になっている。

凪 誠士郎

……(レオが、隣にいる)

正直、もう会えないと思っていた人が、 今、同じベッドで寝ている。

凪 誠士郎

(…レオ、)

レオと会えたら言いたかったこと、したかったことが沢山あったはずなのに、実際に会ったら何もできなかった。

あの頃のように、レオの笑顔は眩しくて…。それだけで満足してしまった。

…満足した……はずなのに、

凪 誠士郎

(、なんだろ。このモヤモヤ…みたいな)

さっきのレオの話、"宝物"という言葉を聞いたときから、何故か胸のあたりがモヤモヤする。

レオが元気そうで、いっぱい話もしたし、ご飯まで作ってくれて、不満なんて1つもないはずなのに

凪 誠士郎

(…はぁ、めんどくさ。なんでこんなムカムカすんの。寝れねぇじゃん)

頭の中で、 学生時代のレオと、今日会ったレオが交差する。

どっちも同じレオなのに、 何かが決定的に違う気がした。

御影 玲王

…寝れねぇの?

凪 誠士郎

!レオ、
ごめん起こしちゃった?

御影 玲王

いーや?なんかモゾモゾしてっからさ。

くるりと寝返りを打って、レオがこっちを見た。 夜なのに、何故かレオの瞳はきらきらしててすごく綺麗に見える。

御影 玲王

それで?どうしたんだ?

凪 誠士郎

え?

御影 玲王

どうせなんか悩んでんだろ?ほら、BOSSに言ってみろ

凪 誠士郎

レオ…

さすがレオ。なんでもお見通しみたい。 「YES BOSS」って言って、できればこのモヤモヤを全部レオに話したい。けど、

凪 誠士郎

(俺、何にこんなモヤモヤしてんだろ)

レオが俺を"宝物"って思ってくれてるか気になってるから…?それとも、レオのあの寂しそうな顔の理由が気になるから?よく分かんない…

レオに相談するにしても、こんな自分でもよく分かんないことを相談しても…

凪 誠士郎

……………

御影 玲王

…まぁ、大丈夫だろ。
凪なら

凪 誠士郎

…え?

御影 玲王

何に悩んでんのかは知らないし、そんな簡単なことじゃないのかもしれないけど

御影 玲王

凪なら大丈夫だ。

御影 玲王

俺が保証する!

凪 誠士郎

……、

そう言って、窓から差し込む月の光に照らされて笑うレオは、この世のなによりも綺麗だと思った。

その笑顔を見た瞬間、このモヤモヤの正体が分かった気がする。

凪 誠士郎

…ねぇレオ

凪 誠士郎

これからも、
俺と一緒にいてよ

御影 玲王

……え?

あぁ、やっぱり。 自分の言葉がストンっと胸におちる音がした。

あの時__俺たちの夢が叶った日からずっと言いたかった言葉。 色々気になることはあっても、結局は…

凪 誠士郎

(俺…レオと一緒にいたいんだ)

「最 後 ま で 一 緒 に い て よ」

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80

コメント

1

ユーザー

え、まって最高すぎるんだけど… 早く続きがみてぇぇぇぇぇー!!!!

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