御影 玲王
凪 誠士郎
パチっと、電気が消された。 レオは俺に背を向けて横になっている。
凪 誠士郎
正直、もう会えないと思っていた人が、 今、同じベッドで寝ている。
凪 誠士郎
レオと会えたら言いたかったこと、したかったことが沢山あったはずなのに、実際に会ったら何もできなかった。
あの頃のように、レオの笑顔は眩しくて…。それだけで満足してしまった。
…満足した……はずなのに、
凪 誠士郎
さっきのレオの話、"宝物"という言葉を聞いたときから、何故か胸のあたりがモヤモヤする。
レオが元気そうで、いっぱい話もしたし、ご飯まで作ってくれて、不満なんて1つもないはずなのに
凪 誠士郎
頭の中で、 学生時代のレオと、今日会ったレオが交差する。
どっちも同じレオなのに、 何かが決定的に違う気がした。
御影 玲王
凪 誠士郎
御影 玲王
くるりと寝返りを打って、レオがこっちを見た。 夜なのに、何故かレオの瞳はきらきらしててすごく綺麗に見える。
御影 玲王
凪 誠士郎
御影 玲王
凪 誠士郎
さすがレオ。なんでもお見通しみたい。 「YES BOSS」って言って、できればこのモヤモヤを全部レオに話したい。けど、
凪 誠士郎
レオが俺を"宝物"って思ってくれてるか気になってるから…?それとも、レオのあの寂しそうな顔の理由が気になるから?よく分かんない…
レオに相談するにしても、こんな自分でもよく分かんないことを相談しても…
凪 誠士郎
御影 玲王
凪 誠士郎
御影 玲王
御影 玲王
御影 玲王
凪 誠士郎
そう言って、窓から差し込む月の光に照らされて笑うレオは、この世のなによりも綺麗だと思った。
その笑顔を見た瞬間、このモヤモヤの正体が分かった気がする。
凪 誠士郎
凪 誠士郎
御影 玲王
あぁ、やっぱり。 自分の言葉がストンっと胸におちる音がした。
あの時__俺たちの夢が叶った日からずっと言いたかった言葉。 色々気になることはあっても、結局は…
凪 誠士郎
コメント
1件
え、まって最高すぎるんだけど… 早く続きがみてぇぇぇぇぇー!!!!