その 綺麗な 瞳 が 欲しい 。

皆さんは

「 目取 」 という人物を知っていますか？

そう、文字の通り、「 目を取る 」 人物のことです。

その人物が開いている出店のことを皆口を揃えて

「 目取屋 」 と言います。

その目取屋は神出鬼没で、 滅多に店が現れることはありません。

だからと言って会ったから運がいい、 と言う訳ではありません。

その逆、

運が悪いのです。

それは何故か？⋯ それでは目取屋のことについて軽く説明しましょう。

出会って直ぐ⋯いえ、少し時間が経ってから

目取屋の人物に

『 その綺麗な目、交換しませんか 』

と言われても

絶対に答えてはならないという噂があります

目取屋の提案に乗ると⋯

" 目を抉り取られそのまま目取の コレクションにされてしまうからです。"

それを回避する方法は⋯

『ありません』

出会わないようにするしかないのです。

目取屋、⋯ただ目を取る訳ではありません。

『目と売り物を交換しないか』

というのが目取屋の提案です。

もちろん神出鬼没と言われていますので

一つ一つの値段は『億』の値段が 着いていると言われています。

目取屋は、目が綺麗な人ほど物を 売る値段が変わっていくのです。

目取屋がすごく綺麗だといえば、『無料』になるとも言われています。

たとえば、⋯

『 あなたとかね 』

ふふ、⋯冗談ですよ。

え？⋯目取屋の姿ですか？

それは誰にも知りません

『目を抉り取られそのまま記憶を無くされるから』誰も見たことがありません。

私も、口を出してしまえば、すぐ消されてしまいますから。

⋯！ おっと、私はこれで⋯

静かな夜に､ 私の乗っている 車を通して音が響く。

今日の 収穫は 29個かぁ⋯

八頭町にはあまり綺麗な目の方が居りませんね、⋯

⋯かと言って、汚いと言うわけじゃないんですよねぇ⋯

⋯私が求めてるのは " ビー玉 " の様な綺麗な目の方々⋯、

たとえば⋯ ▓▓国の▓▓▓▓様は▓▓色の目をされていてとても綺麗だし⋯

▓▓国の▓▓▓様は▓▓色の目をしていてとても宝石みたいで輝かれているだろう？

あんな人たちの目が欲しいんだよ

国を治める方々は素晴らしいほどに綺麗な方ばっかりだからねぇ、⋯。

⋯よし、もう少しだけここに居よう。 運転もなかなか疲れるしね。

助手席の近くにある携帯が明るく光る。

私 はそれに気づかず、車を進め、少しの間八頭町を探索する。