, 消 え た 初 恋 ,

季節は秋 文化祭の時期が近づいてきて , 話し合いをしている だが佐久間は全く違うことを考えていた

考え事をている間に劇をやることになり 配役がどんどん決まっていく

数人の女子の手が上がる その中には小鳥遊さんの姿があった

阿部の手をあげれば , 自分の手も上げて発言する

黒板に名前が書かれると 拍手が零れ始め否定が出来なくなってしまった

○ 文化祭前日 ○

馬をダンボールに描いているが 中々上手く描けず悩んでいる佐久間

すっ , と横に座り 鉛筆を持つ

サラサラと下描きが出来上がっていく

突然の褒め言葉に照れながら 佐久間を見る

話して居ると佐久間は大きい大道具を持っている小鳥遊が目に入る

鉛筆を置くと直ぐに小鳥遊の方へ行き 大きい木を持つ

2人の様子を微笑ましそうに見ていると 1人の男子生徒が

小道具を小鳥遊から貰うと阿部と一緒部屋をでる

グイグイ来る小鳥遊にビックリしながら 後ずさりしか出来なかった

後ろにあるバケツにも気づかず 後ずさりしているとぶつかってぶちまけてしまう

すぐさま拭き取るが 運悪く2人が帰ってきてしまう

小鳥遊の言葉を遮り 2人に自分がやったと伝える

4人で大道具の修正が始まった

休憩のため自販機でジュースを買っている阿部と佐久間

頭をポンポンとして 空き缶を捨てると戻っていく

急いで阿部の後を追う佐久間

小鳥遊の肩に手を置けば 背中を押して教室を出る

○二人の帰り道 ○

それを機に会話はなくなり 無言がしばらく続く

ビックリしながら阿部の顔を見る

泣いてるのがバレないように 阿部の横をすっと通り過ぎる

すぐに手を振り払い足早にその場を去っていく