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泡沫学園…？？

第1話 - 第一話「急展開」

2024年11月04日

#夢小説

わすわす

私

いっけな〜い！遅刻遅刻！

私は泡沫学園に通う高校１年生！

本日もいつも通り遅刻をしています…！

私

今日こそはマジでヤバい〜！！

私

キャッ！！

ﾄﾞﾝｯｯ

私

いたた…

？

いてっ…

？

あ！そこの貴方大丈夫？？

私

あっ…はい…！！

私

ってその声は…！

誰もが憧れる完璧美少女…

私

桜楽魅來さん？！

魅來

あら…知ってくれてるのね。

私

あ…あの！！もう大ファンで…！！

魅來

ファン…ありがとうね。

魅來

ところで貴方、その怪我大丈夫？

私

怪我…？ってうわ！！血めっちゃ出てる！

魅來

絆創膏…あったかしら……

私

ひゃ〜！申し訳ないです！！自分で止血します！

魅來

止血って…笑

魅來

はいどうぞ。

わ〜…！あの桜楽魅來さんから絆創膏いただけるなんて…

私

ありがとうございます！！

魅來

いいのよ。元はと言えば私がぶつかったのが原因だもの。

私

いやいやいや！！私が走ってたのが悪いんです！

魅來

ふふっ笑貴方面白いのね。

キーンコーンカーンコーン

魅來

あら、チャイムが…

私

あ………

魅來

じゃあまたね。

私

あっはい！

私

ぜえ…ぜえ…

先生

お前また遅刻か…

私

いや…今日はギリ間に合う予定だったんです！

先生

間に合ってないじゃないか！

私

不慮の事故で…

先生

なんだ、婆さんでも助けたか

私

いえ、衝突事故です。

先生

…はあ……

先生

出席取るぞ

私

無視？！？！

ー昼休みー

私

は〜〜！！疲れた…

田崎

疲れたね〜

私

蓮子ちゃん！

紹介しよう！この子は唯一の友達の田崎蓮子ちゃん！

１年で生徒会の書記を担当しているすごい子なんだ！

私

今日売店？

田崎

うんん！

田崎

今日はうち、弁当持ってきたから

私

そっか！じゃあ売店ついてきて〜

田崎

しょうがいなあ〜

田崎

ひゃ〜！えんらい人の数やねえ…

私

ね〜…！

？

あ、田崎。

田崎

ああ、お世話になってます。

私

えっ！！

私

唄樂元さん？！

元

なんや田崎のお友達か？

田崎

はい

元

田崎がいつもお世話になってんなあ。

私

いやこちらがお世話されてますよ〜！！

元

そうか？笑田崎あんま喋らへんから友達おらんのかと思ってたわ

田崎

失礼ですよ。

私

あはは〜笑

魅來

あ、ちょっと元？

元

うわっ最悪や！！

魅來

アンタのその反応が最悪よ。

魅來

数学のノートアンタに渡しそびれてたから。

元

なんやそのことか。

魅來

逆に何があんのよ。

元

カツアゲ？？

魅來

ふざけるのも大概にしなさい。

モブ

魅來〜？？どうかした〜？

魅來

少しね〜！

元

何もあらへんでー！！！

魅來

うるさいわね。

魅來

じゃあまた後で。

元

はーい。

田崎

あ、桜楽さんに挨拶しときたかったんだけどな…

元

どうせ後で生徒会室来るわ

元

あ、それで思い出したんやけど君も生徒会室来てくれへん？

私

え…私ですか？

元

君以外おらへんって〜

田崎

私が居ますけどね

元

空気すぎて気づかへんかった！

田崎

はあ

元

すまんすまん〜！

元

でさ、ちょっと話あるんよ

私

今は駄目ですか？

元

ん〜、できれば放課後がええなあ。

私

わっかりました…！！

元

すまんな〜ありがとう。

田崎

行かなくてもいいからね。

私

いやいや、蓮子ちゃんにここまでついてきてもらった恩もあるし行くよ…！

元

流石やな田崎！

田崎

最悪です。

元

なんでや〜！！

ー放課後ー

田崎

じゃあ行こうか〜

私

う…うん！

田崎

そんな身構えなくても多分唄樂さんの話し相手になるだけだから大丈夫やと思うよ。

私

あ…そうなの…？

田崎

うん、あの人気に入った人と長話するから。

私

なんだ〜…！！ビビった〜笑

ー生徒会室ー

田崎

失礼します。

私

失礼します…！！

魅來

あら、貴方…朝ぶりね。

私

桜楽魅來さん？！

田崎

あ、桜楽さんこんにちは。

魅來

田崎さん、こんにちは。

私

なんでここに…？！

魅來

たまたま…だったんだけれど、

魅來

丁度よかったしこれからお話しない？

私

私なんかでよければ…！！！

元

じゃあ僕らもこっちで作業しようか

田崎

……はい…

魅來

ここじゃあれだし、席移しましょう。

私

そっ…そうですね！

ー実験室ー

魅來

ごめんなさいね。

魅來

ここなら誰も来ないでしょう？

私

は…はい！！

私

ところでお話って…？

魅來

そんなかしこまらなくても大丈夫よ。

魅來

ただお話したかっただけで…笑

私

あれ…？

私

そういえばなんでさっき、生徒会室に居たんですか…？

魅來

ただ元をからかいたかっただけよ笑

私

は…はあ……

何かおかしい…？？気がする…

魅來

〜〜〜でね〜…！

私

そうなんですね…！

私

（絶対何かおかしい…）

私

（あれ…そういえば売店で唄樂さん、桜楽さんが来るって…なんでわかったんだろう？）

私

あの…すみません、話の途中に…

魅來

うん？どうかした？？

私

今日、科学部がここに居ないことをどうやって知ったんですか？

魅來

…いきなり核心に迫るわね。

私

どうしても気になってしまって…

私

それに、唄樂元さんのさっきの言い方

私

なぜ、「僕らはこっちで作業」じゃなくて「僕らもこっちで作業」って言い方だったんでしょう…

私

それに…朝、私と別れるとき「さよなら」じゃなくて「またね」ってまた会える前程の話し方をしたんですか？？

私

偶然が重なりすぎじゃないですか？？

私

まるでどこかで連絡を取っていたような…

魅來

…

魅來

90点ってとこかしら。

魅來

元と私がグルなのは本当。

魅來

…朝、私がもう一度貴方に会える確信を持っていたのも本当。

魅來

惜しいとすれば…

魅來

あともう一人協力者が居るわね。

魅來

貴方の後ろに。

私

えっ！！

ﾊﾞｼｬｯｯ

私

ﾊﾞﾀｯ

？

あまり手荒な真似はしたくないんだけどね…

魅來

…そうね。私もよ。

魅來

でもどうしてもこの子が欲しくてね。

？

……

魅來

ありがとう、協力してくれて。

？

どういたしまして。

私

……

あれ…？ここどこだ…？

私

（そういえばさっき…後ろから誰かに…）

八尾

起きたかい？

私

うわっっ！！

八尾

今はワタシと君だけだ。

八尾

時間がないんだ、端的に話をさせてもらうよ。

私

え、あ、はい…！

誰かわかんないけど助けてくれてるのかな…？

八尾

まずここは泡沫学園の地下。

八尾

そして君は監禁されている。

私

えっカンキン？！？！

八尾

…そうだよ。

八尾

あ、申し遅れたね。ワタシは雨宮八尾。

八尾

君は…いや、知っているよ。

私

雨宮さん…？

八尾

八尾でいいよ。

私

八尾ちゃんね！…で、どうしたら出られるの？

八尾

すまないね、今鍵を持ってる人は１人だけなんだ。

私

その１人って…？

魅來

あら…？八尾先輩〜？

八尾

…！（静かにしててね。）

私

👍️

八尾

ここだよ、魅來クン。

魅來

あら、ごめんなさいね。

魅來

ところできちんと見張っててくれてますか？

八尾

ああ、もちろん。

八尾

…元クンと田崎クンは？

…唄樂さんと蓮子ちゃんを知ってる人？

魅來

今から呼びに行くところよ。

そういえば八尾ちゃんって何年生なんだろう…？

八尾

わかったよ。じゃあワタシは引き続き見張っていようかな。

魅來

助かります。

桜楽さんが敬語使ってるし３年生…？

でも３年生にそんな人居たっけ…

八尾

本当に時間がない。

八尾

最小限だけ話すよ。

私

うん…！

八尾

ワタシたちは今から会議をするから、

八尾

よくその話を聞いておいてね。

八尾

全て引っ張り出すから。

私

ありがとう…！

八尾

必ず助けてあげるからね。

魅來

連れてきましたよ〜

元

やっぱいつ来てもホコリ臭いなあ〜

田崎

……

魅來

じゃあさっさと会議しましょう。

八尾

…ああ。

元

そうやな〜

田崎

はい。

魅來

各係の成績から………

元

〜〜は〜〜ちゃうか？

田崎

〜〜です。

魅來

〜〜〜ね。

八尾

そういえば、元クン。

元

どうされました？

八尾

ここの権限っていつまで？

元

そりゃ俺の父さんが死ぬまでやな多分ですけど…

八尾

ああ、それならよかった。

権限？！

八尾

ワタシたちが在校中にバレてしまうと…

元

爺ちゃんまでだったらこの計画は無理でしたね。

魅來

…そうね。

計画？！

そういえば唄樂さんのおじいさんって校長先生だったっけ…？

魅來

なんとしてもあの子は私のものにしたいもの。

あの子…多分私のことだろうな…

八尾

そうだね。

八尾

ここには何日間入れておくんだい？

魅來

…ざっと10日間くらいかしら…？

10日？！？！え！！

魅來

どうしてですか？

八尾

こちらも先生方への言い訳が必要じゃないか。

元

いくら爺ちゃんが口封じしてくれるとは言え、絶対安全っていう保証はありませんしね。

魅來

そこまでしてくれるのね。

八尾

ワタシの地位のためだよ。

八尾ちゃんの地位…？

魅來

それもそうですね…

魅來

だって貴方はもう

八尾

それ以上は地雷だよ

魅來

…すみませんね。

元

なんや空気重すぎひん？

元

てか話したいこと話せたし帰ってええか。

田崎

うちも失礼したいです。

魅來

会議は終わり。帰っていいわよ。

八尾

ワタシは…？

魅來

…そうね。帰っていいですよ。

魅來

私が見張りますから。

八尾

じゃあまた。

魅來

また明日。

桜楽さんと二人きり？！

私

……

魅來

寝てるフリはいいのよ？

私

…はい……

魅來

怖いかしら。

私

そりゃあ…

魅來

そうよね。でも大丈夫。

魅來

好きなものを傷つける事は絶対にしないわ。

私

……はあ。

魅來

だから、もう少しだけ眠っててちょうだい。

私

っ！！

ｶﾞｼｬﾝｯ

私

くっそ…！

魅來

傷つけないって言ったでしょう？

魅來

大人しく寝てて頂戴。

私

…まずい…！！

ﾋﾞｭﾝｯｯ

私

…はさ…み…？

田崎

桜楽さん、うちこういうの好きじゃないんですよ。

魅來

そう…知ってるわ。

魅來

貴方はこういうこと、大嫌いだものね。

魅來

…あと、雨宮先輩もね。

八尾

察しがいいね。

魅來

この子は私のものですから

魅來

力ずくでも守りますよ。

八尾

そうか、じゃあ力ずくで奪うまでだよ！

田崎

…急いで逃げるよ……！

私

…うん！

元

おっと。そうはさせへんで？

元

君が逃げると僕の地位が脅かされるからなあ。

田崎

最悪…！！

私

…っ！

元

ホンマは八尾もこっち側のはずやねんけど…

八尾

すまないけど、我が校の生徒の安全が1番だからね…！！

魅來

ならなおさら、抵抗しないほうがいいんじゃないです？

八尾

まあ…ね……

八尾

でも、元クンは絶対田崎クンを傷つけないからね。

八尾

ワタシは傷つけても。

元

…！！

元

なんやねんそれ…！

元

あかん頭にきた！！先はあんたからや雨宮！

八尾

やっぱりね…！

魅來

…はあ。

魅來

これだから元との協力は嫌なのよ。

魅來

（まあでも今ここで雨宮先輩は確実に潰したいわね。）

田崎

今のうち…！

田崎

急ぐよ！

私

うん…！

魅來

（…八尾先輩に集中しても構わない脅威しかないものね、田崎さんは。）

田崎

…！？

田崎

ドアが開かない？！

私

えっ…！！

魅來

残念だけれど、その鍵は偽物。

魅來

わざわざ貴方に本物を渡さないわよ。

私

（あ…！そっか鍵は一つって…！）

八尾

（大分まずいね…）

元

よそ見しないでくれます？！

八尾

本当、君は負けず嫌いだね。

八尾

（才能を持ってないだけ魅來クンと対決するよりマシだが…）

魅來

二人まとめておねんねしてて頂戴。

田崎

……

ｼﾞｬｷﾝｯ

私

手錠が…！

田崎

今のうち！逃げて！

魅來

逃げたって意味ないわよ…？

田崎

才能、メガホン！！

魅來

っ！まずい…！！

田崎

もう遅いですからね…！捕まえましたよ！

魅來

くっ…体が動かない…！

魅來

アンタいい加減にしなさいよ…！

田崎

…っく！強い…！早く逃げて！

私

う…うん！

泡沫学園…？？

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