ザーザー
僕
……凄い雨だな…
地面に打ち付ける雨は これ程かと言うほど 土に凹凸を作った
君
……
後ろから静かに君が来た 目が合う瞬間 彼女は笑顔を作る
僕
…どうしたんだ?
君
…なんでもないよ?
本当は何があったかくらい 知ってるよ
ふられたんだろ?
僕
……目、腫れてるぞ?
君
…ッ
僕
泣きたい時は泣けばいいんじゃない?
せめて、僕も 今だけはカッコつけさせてくれ
君
……ッ…ウゥ
君
好きだったんだよ…
君
頑張って告白してッ…
君
自分なりに努力したのにダメで…
僕
……
君
本当に好きだったのにさ…ッ
泣いて上手く喋れない君の声は ザーザー降り注ぐ雨に掻き消されるようだった
僕
ちょっとごめんな
君
…?
僕は運動場に出て 雨に打たれる
君
何してるの?!
僕
…ちょっと濡れたい気分だったから
君
何それ…w
涙を拭い 明るい笑顔を作る彼女
僕
……
僕の気持ちも知らずにさ
君
私も濡れよ!
僕
…お?いいのか?
君
いいよ、今日くらい…!
僕
はは…w
2人は雨に打たれる
お互いに
涙を隠すようにして