テラーノベル
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俺は幼い頃から
痛みこそが幸せだ、と
教わってきた。
殴ってくれるのは、愛しているから。
苦しいのは、愛されているから。
ねぇ、
違うッ?
物心が付いたころから
殴られて、蹴られて、が当たり前だった
最後には、いつも
「愛してるよ」と言ってくれたんだ。
紫:5歳
ドカッドカッ!!)
紫
父
父
紫
父
紫
母
ドカッドカッ!!!)
ベチンッ!!ベチンッ!!)
紫
母
母
紫
父
父
紫
紫
ベチンッッッ!!ベチンッ!!)
紫
母
父
紫
父
母
紫
紫:12歳
紫
紫
母
紫
シューッシュッシュッシュッ…)
ザクザクッ)
ポタポタッ…)
紫
紫
父
父
ジュウウゥッ)
紫
紫
父
紫
紫
俺の両親は
車の事故で不幸にも死んでしまった
当時、14歳だった俺は
"孤児院"という場所に預けられた。
孤独だった。
辛かった。
身体に痣や切り傷ばかりの俺は
居ない者のように扱われた
家にいた頃は
「愛してもらえた」のに
紫
子供
子供
子供
子供
紫
紫
別に人と関わりたいとも思えず、
1人で、淡々と本を読んでいた
紫
子供
子供
紫
子供
子供
子供
紫
紫
紫
ガタッ)
カチカチッ)
スーッ、ザクザクッ)
ポタポタッ…)
紫
紫
紫
時々するリスカは、
苦しいほど幸せで、痛いほど笑顔になれた
魔法みたいだった。
紫
ザクザクッ……ザクザクッ)
ポタポタッ…ポタッ)
……どくんっ…どくん…)
紫
紫
呼吸が苦しくとも、涙が出ても。
俺の手は止まらなかった。
そうして、孤児院を出た俺は
「配信者」という職業。
初めて、「愛」以外に
興味を持ったことに取り組んだーー
コメント
12件
うわ、最高すぎるわ〜✨そるるんの作品めっちゃ久しぶりみたけど、やっぱり最高だな〜✨
うわ、うわ、wowこれは絶対涙腺爆発するぞ