テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

「わかんないの」

一覧ページ

「「わかんないの」」のメインビジュアル

「わかんないの」

3 - No.3~誰も知らない過去~

♥

307

2025年05月20日

シェアするシェアする
報告する

俺は幼い頃から

痛みこそが幸せだ、と

教わってきた。

殴ってくれるのは、愛しているから。

苦しいのは、愛されているから。

ねぇ、

違うッ?

物心が付いたころから

殴られて、蹴られて、が当たり前だった

最後には、いつも

「愛してるよ」と言ってくれたんだ。

紫:5歳

ドカッドカッ!!)

ぅ"ッ"

あ"ぁ"ッ、!!

死ねッッ!

いたいッ"

黙れッッ"!

ごめんなさッッ…ポロポロ

なんで泣くのよ〜笑

ドカッドカッ!!!)

ベチンッ!!ベチンッ!!)

あ"がッッ"

これはっ

「愛してるからやってあげてるのよ」

あ……ぃ……?

そうだぞ

父さんも母さんも、お前のこと大好きなんだよ笑

げほっ…げほっ…

ほん…と?

ベチンッッッ!!ベチンッ!!)

ぁ"ッ"

嘘なわけ無いでしょ笑

紫?

…は…い…

愛してるよ

大好きよ

……ん……ニコッ)

紫:12歳

はぁッ、はぁッ…ポロポロ

苦ッ…し……

手、出しなさい

はッ……ぃ……ッ…

シューッシュッシュッシュッ…)

ザクザクッ)

ポタポタッ…)

ん"ッ~~ッッ"

やめてッッ"…ポロポロ

愛してるからしてるんだ

分かるだろッッ!?

ジュウウゥッ)

ぁ"か"ッ

あつ…ぃ……

大好きだ、ナデナデ)

……ん、ふ…

……ぱたんっ…)

俺の両親は

車の事故で不幸にも死んでしまった

当時、14歳だった俺は

"孤児院"という場所に預けられた。

孤独だった。

辛かった。

身体に痣や切り傷ばかりの俺は

居ない者のように扱われた

家にいた頃は

「愛してもらえた」のに

………ペラペラ…)

子供

きゃっきゃっ!!

子供

こっちおーいーでっ!

子供

あしおそ〜い!!

子供

なんだと〜!?笑

………うっさ……ボソッ)

……まぁ、いいか…

別に人と関わりたいとも思えず、

1人で、淡々と本を読んでいた

……ペラッ)

子供

きゃっきゃっきゃっっ!!

子供

どんっ…)

いて…

子供

あぅ、?

子供

ごめんnーー

子供

……なんもないかぁ

……

…ペラッ)

……ふ〜っ…

ガタッ)

カチカチッ)

スーッ、ザクザクッ)

ポタポタッ…)

……んっ〜!!///

紫、愛してる…大好きだよ

……んふ、ふ、

時々するリスカは、

苦しいほど幸せで、痛いほど笑顔になれた

魔法みたいだった。

……もっと、!!!

ザクザクッ……ザクザクッ)

ポタポタッ…ポタッ)

……どくんっ…どくん…)

はぁッ…ふぅッ…

ポロポロ…

呼吸が苦しくとも、涙が出ても。

俺の手は止まらなかった。

そうして、孤児院を出た俺は

「配信者」という職業。

初めて、「愛」以外に

興味を持ったことに取り組んだーー

「わかんないの」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

307

コメント

12

ユーザー

うわ、最高すぎるわ〜✨そるるんの作品めっちゃ久しぶりみたけど、やっぱり最高だな〜✨

ユーザー
ユーザー

うわ、うわ、wowこれは絶対涙腺爆発するぞ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚