テラーノベル
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わたしのアール
わたし屋上で靴を
脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に
声をかけてしまった
口をついて出ただけ
ほんとはどうでもよかった
先を越されるのがなんとなく癪だった
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたようなこと
って
三つ編みの子は消えてった
と靴を脱ぎかけた時に
背の低い女の子
また声をかけてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
って
と泣いて
背の低い子も消えてった
そうやって何人かに
声をかけて
追い返して
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ
黄色いカーディガンの子
と言った
口をついて出ただけ
ほんとはどうでもよかった
思ってもいないこと
でも、声をかけてしまった
あぁ
どうしよう
この子は止められない
私には止める資格がない
それでも
って
目を伏せたまま消えてった
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低い私は
コメント
2件
わたしのアール好きな曲だから、曲パロでやってくれて嬉しい!!