捨て子と人殺しの約束

私はホームレス生活を送っている。

4歳の時からだっけ

親のお金が無くなって両親は離婚し、私は捨てられた。

あれからずっとこのゴミ捨て場にいる

数回、外に出たことはあるが

そこは、意味の分からない線がいっぱいある

大きな岩がいっぱいあって、

花が置いてある

これは墓、という物か

外に出ると周りからは「生きた死体」と呼ばれている

確かに、土だらけで 地面から出てきたような見た目だ。

そんな私だけど、昨日友達ができたんだ。

私が初めてできた、話し相手だ。

でも上手く喋れないな

噂をすれば。

この人は昨日「人、殺しちゃったんだ」 って話しかけてきた。

羽莉も私と同じ、捨てられんだって。

一緒に捨てられたお兄さんを殺しちゃったらしい。

昨日から顔に血が着いたままだ。

喋るのって難しい

最近ずっと寒い。 そのせいか震えてより喋りにくい。

左腕はもう感覚がなくなりそうだ。

まあ、冬にボロボロの半袖きてたらそりゃそうか。

思ったことが分かってるみたい。

そう言って微笑みながら毛布を渡してきた。

暖かい。

少し左腕の感覚が戻ってきた。

羽莉は微笑みながら私の隣に座る。

正直行きたくない。外が怖い

1人になっちゃった。

少し悲しい気持ちになったが、 外に出るよりかはましか。

ガシャン

羽莉が出ていった方向の逆から音が聞こえた。

ﾄｯ...ﾄｯ...ﾄｯ...

それと同時に足音がした。

その音が近づくにつれ、 心臓の鼓動が早まっていったのが分かる。

ﾄｯ...ﾄｯ

もうすぐそばの曲がり角の所にいる。

声がした。羽莉の声じゃない。

声は男性の声だ。

ﾎﾟﾀ...ﾎﾟﾀ...

何か垂れてる、？

独特な匂いがする。

羽莉にも微かに匂った。

そうか、血か。

私、死ぬんだな。

男性は驚いた表情を私に見せた。

？「お前はここにいろ」

女性「えっと...あ、はい、分かりました。」

？「あいつが起きたら地下室まで来させろよ」

女性「わ、分かりました...!!」

ガチャ...

急に怒鳴られた。

この人、怖い...

知り合い、だったんだ...

喋るの、疲れる

ﾄｯ...ﾄｯ...ﾄｯ...

足音が響く

静かでいいけど、暗くて怖い

左の方から声が聞こえる。

そう言って振り返り、目の前にある扉を開く。

それより、監禁ってなんだろう 今まで、聞いたことないや

でもいい事ではないことは分かる

金。金か...

世の中、やっぱ金さえあれば余裕で生きられるんだ。

あのゴミ捨て場は近くに店もあり、少し明るかった。

でもここは光が全くない 今までこんな暗いところは見たことがない

今まで外に全然出てないから、怖い事には慣れないのか

すぐ逃げ出したくなってしまう。

ﾎﾟﾛ

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ﾀｯﾀｯﾀｯ

あれ？やばい、転んじゃう

これじゃ、捕まって今度こそ売られる

そして...爆発させた罰も...

バッ

この女...あ、喧嘩した人

琉利...？