コメント
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あらぁ……😓 あらら……😓 やらかしましたね、多分
好青年
___という言葉が不意に浮かんだ。
西谷春翔
西谷春翔
深々と一礼する様は真面目だし、好感は持てる。
悪い人じゃないんだろうな と、思った。
だけ。
僕の頭は別のことでいっぱいだ。
トイレに突っ込まれた教科書をどう処理しよう…
「どうやったら子供が出来るのか」___を具体的に知りはじめる多感な中学生にとって
「それ」は珍獣と同じらしく
「それ」を好む人が身内にいたら、攻撃対象になる。
例えば「ヤリマン菌がついた」とか騒ぎながら、僕の私物をゴミ箱なりトイレなりに投げ入れたりする。
今日は最上階から筆箱の中身をぶちまかれた。 ご丁寧にパーツも1つ1つ分解されてる。
これを回収して戻ると、今度は机が悲惨な状況になってるんだろうなぁ と思いながら黙々と文具を回収していると
西谷春翔
柚月
あの真面目な先生が控え目に声をかけてきた。
西谷春翔
柚月
僕は早口でお礼を言うとすぐに視線をそらした。
憐れみの視線を向けられるのも、心にもない同情を口にされるのも好きじゃない。
早くどっか行って欲しいな という思いもむなしく、真面目な先生は僕の隣に座りこんだ。
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
「いじめ」と口にしないようにしていることはすぐにわかった。
上っ面では決して出せない真剣な声で先生は続ける。
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
柚月
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
バキバキに折れたシャーペンの芯。 ズタズタに細分化された消しゴム。
見るも無惨な文具の中に__
1つだけ無事な、ビーズで作られた猫__。
西谷春翔
西谷春翔
柚月
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
真面目な先生は僕の肩をポンと叩いた。
西谷春翔
西谷春翔
柚月
山川のぞみ
雪見大福をフォークに突き刺したまま、お姉さんはぼんやりとスマホの画面を眺めている。
___最近お姉さんの様子がおかしい。
スマホを見ては遠い目をして何かに思いを馳せている。
雪見大福の中身が溶けかけていることにも気づいていない。
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
雪見大福を脇に寄せるとお姉さんは真剣な顔で僕を見た。
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
昔の彼氏と未だにラインが繋がってるのは確かにいい気はしない。
でもそれはほんの少しだけ。
どちらかと言うと、教師になった男の人より僕を選んでくれたっていうことの方が大きい
柚月
山川のぞみ
柚月
お姉さんはどうやら「告白」を違う意味で受け止めたらしい
僕もこれからもずっと一緒にいたいって思ってるよ と言って誤解をといてあげよう
西谷春翔
翌日。 教室には既に真面目な先生がいた。
柚月
僕は会釈だけするとすぐに自分の席に着いた。
昨日の、のぞみさんが僕を一番好きだと言ってくれたことを思いだし、自然に頬が緩む。
西谷春翔
それを ばっちり目撃された。恥ずかしくなって下を向いて小声で答える。
柚月
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔
西谷春翔