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俺は今、北海道・新函館北斗駅地下にある、超進化研究所北海道支部に来ている。 理由は昨日突然、集合要請が来たからだ…呼ばれた内容はまだ知らされてない為、早く指令室へ向かわなければ…ただ、俺が北海道支部に来るのは初めて、その為に指令室の場所が分からずに困っている、珍しく迷子状態な俺は辺を見渡した、誰もいそうにない…困り果てていると何処からかガチャリと扉の開く音がして、音のした方を振り返るとそこには見知った顔があった。 鍛錬の最中だったのだろうか?こんな肌寒い季節なのにも関わらず、剣道着を着ている、彼女の名前は、発音ミクだ…俺の姿を見つけた彼女は表情を変えずこちらへ向かって歩いて来る…その度袴の裾が擦れてスサスサと音がする。
発音ミク
清洲リュウジ
そんな話を聞き、ぎこち無い返事をしつつも俺は、ミクを下から上へとまじまじ見入っていた、普段は制服のような私服を着ているため剣道着を着ている彼女を見るのは初めてだった為か、見ていたら胸が少しドキリと跳ねた、さっと視線を外しながら先を歩き始めたミクについて行き案内をしてもらった…。 割と俺がここに来た時にいた場所から指令室への距離はそんなに遠くはなかった。集合要請について聞きに行ったのだが、今日はずっと、大沼指令長は取り込んでいて、忙しいよう…その為今日は一日何も無く宿泊のみになりそうだ、ひとつため息をつく。案内を終えて何も言わず立っていたミクがため息をついたこちらの顔を覗き込んできた。
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
発音ミク
ミクはそれから口をつぐみ視線を逸らした、なんだろうこの感覚は…言いにくそうにしているミクを見ていると俺の気持ちも少しモヤモヤとし始めた…そんなに言いにくい内容なのだろうか?そうは思えないが…?どちらにせよ今のままではスッキリしない、ミクの沈黙が数分続いた、問いただす事をする性格ではないが、沈黙に痺れを切らし視線を逸らしているミクの顎を軽く手のひらで上げて、こちらを向かせる。
クイッ
清洲リュウジ
発音ミク
頬が少しずつ赤身を帯びていくミクの顔…まずい…普段表情を変えない彼女の変化なんて…それもこんな照れた顔をされたら…。 こうなる原因は俺自身が作ってしまったのだが…まずい、まずすぎる…そう思った頃には口がとっさに動いていた、話すのか話さないのか問いただすようにミクに問う……。
清洲リュウジ
発音ミク
上目遣いに見つめられてしまう…こちらまで変にドキリとしてしまい、サッとミクの顎から手を離す、顎から手が離されたミクは1度ため息をつくとふぅ……と息を、吐いてゆっくりまた吸ってを数回繰り返す、そして今度はしっかりとこちらに向き直り心の決心をした様子で口を開いた。
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
そしてまた訪れた沈黙…ミクは、言ったのはいいが反応が気になると言ったような感じで落ち着かなく少しそわそわしているのが分かる、俺はと言うとミクの言葉に「そんなことはない!」と一言、反論をしたいのに言葉が出てこない現象に襲われている…今まで人とあまり関わらない生活をしていたからだろうか?分からない。
発音ミク
あまりの沈黙に耐えきれなくなったのか今度は恐る恐る様子を伺いながらミクが再度話しかけてきた、本当に申し訳なさそうに苦笑いしながら見つめてくるミクの姿にまたまたドキリとすれば自然に身体が動く…安心させるように頭を撫でてやる。
清洲リュウジ
発音ミク
ほっとしたように胸を撫で下ろすミク…撫でていると目を伏せ安心感からかニッコリしながら素直に撫でられていて、可愛いと思ってしまう…。 思えばミクがこんな表情をするのは、ハヤトの前だけではなかっただろうか?そんな表情を見せられたらこちらは変に意識してしまう、その時はっと気づいてしまった…さっきから時々ドキドキしたりミクに対して、可愛いなどと思うこともしばしばある、そして相手は"異性(いせい)"だ…こんな日が俺にも来るとは…それにしても…まさか、年下に恋するなんて。 気づいてしまったら最後、深く意識し始める…熱がこもる感じさえしてきた…顔が赤くなってたりしないだろうか…流石に見られたら平常心という名の壁は、簡単に崩れてしまいそうだ… 幸いまだこちらが撫でているからミクはまだ、目を伏せている見られている心配はない…はず…。 いやどうだろう…ハッキリとは分からない……しばらくするとミクは目を開いたそしてそっとミクの頭から手を離すとミクは口元を隠しクスリと笑いだした…。
発音ミク
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
嗚呼ああ……やられた…
何故それを口にしてしまったんだ…ミク…バレて歯止めが効かなくなることを恐れていたのに…どうして俺も「好き」・「気になる」・「可愛い」などと言う気持ちに気づいてしまったのだろうか…どうしてなのか分からない事と意識しだしてしまって気持ちが収まりそうにない自身の考えを落ち着かせるようにただただ考える事に集中することにしたのだった…。
私の目の前には硬直して立っている先輩運転士、清州リュウジくんがいる…さっきからいろいろとドキドキさせられていた為、仕返しをしてあげた、それの結果がこれ。 「さすがにやりすぎでしょうか?」と思いつつ顔を伺いながら上目遣いに見つめた。
発音ミク
呼んでも返事がない…どうしたものか…目の前で手を振ったりしてみたが気づいているのかいないのかよく分からない…仕方ないのでもう少し近寄り顔を近づける。
発音ミク
清洲リュウジ
私の声にやっと気づいたリュウジくんは身体をビクリとさせてこちらを向く…私が顔を近づけてしまったことにより私とリュウジくんの顔はかなり近くなってしまった…吐息がかかりそうな距離に私はドキリとした、多分リュウジくんも同じような感覚を感じているだろう…何となく分かってしまう。 それだけで済んだのなら良かったのだけれど…願った展開にはならなかった…リュウジくんがクスリと微笑んだ、その時何となく察してしまった…リュウジくんは何かを企んでいる…。 彼の腕が私の方に伸びてきて……とっさに離れようとしたけれたど一足遅かった、伸ばされた腕、手に手首を捕まれ引き寄せられた、引き寄せられリュウジくんとの距離がさらに近くなった、引き寄せた私をしっかりと腕で離れないように抱きしめ私を見つめてくる……。
発音ミク
清洲リュウジ
発音ミク
っ……?!??
何が起きたのかよく分かっていなかった……言葉を遮ぎるように口に何かが触れた、驚きで目を見開く私の前に、目を閉じたリュウジくんの顔が近づいてきていた……私は混乱しているが何が起こってるのかしっかり確認した、私の口に触れているものはリュウジくんの唇だった…これがキス…?まだ誰とも付き合ったことも無いしキスも初めてなのに…。 まだ混乱している私をリュウジくんは中々離してはくれない…普通にキスをさせられたまま数秒間動けないし…「もうそろそろ大丈夫でしょうか?」なんて思い、顔を後ろに引き離れようとしても、リュウジくんはやはり見逃さないし変わらぬように離さなかった…逆に深くなって行く一方で、今度はリュウジくんの舌が私の口内まで侵入してきて舌の感触が私の舌に触れ、絡められ口内を掻き回されると…何故か抵抗力がなくなってしまった…。
発音ミク
清洲リュウジ
力が入らずそのままリュウジくんに身体を預けると、リュウジくんが優しく私を支えながら、ゆっくり腰を下ろし畳の上に一緒に座る…初めての感覚、感触…ドキドキ……全てが私には刺激が強かった為か全く抵抗出来ない…諦め始めた私は、そっと目を閉じてリュウジくんのペースに合わせて行く…それに気づいたリュウジくんはそっと口を離した…お互い、ゆっくりと目を開ける。
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
聞いてきてるけれどきっと引き返すなんて選択肢は無いんだろうと分かってしまう…何となくだけれどリュウジくんの気持ちに火をつけたのは多分私だからきっともう……。 どうしたらいいのだろうか…引き返すと答えてみるべきか?……それとも?……でも、私はまだそういう事をする歳には達していないし……悩んでいたらぐるぐる目が回ってしまいそう…。
清洲リュウジ
発音ミク
清洲リュウジ
悩み抜いて導いた答え、「引き返しましょう」が言えなかった、言う前に時間切れを迎えらたしい…。 嗚呼…引き返すって早く答えていたらよかったのか…引き返せるなら引き返したい…この先に起こる事をしてしまったら、許してしまったら、もう本当に後戻りは出来ないと分かるから…「覚悟を決めろ」と言われ…息を飲む、私の心臓がトクトクと痛いくらいに音を立てている…私を見つめてくるリュウジくんの瞳と私の目が合えば私はリュウジくんの服の裾をぎゅっと掴む…私の気持ちを察したのかリュウジくんはまたそっと私を抱き寄せて顔を近づけて来て額と額を合わせて間近で私を見つめてくる…額から伝わる僅かな温かさが何故か心地よい…その為変な緊張がほぐれてさっきよりは楽になってきた……。
発音ミク
清洲リュウジ
私はここまで膨らんでしまったものを止めることは不可能だと判断した時には諦めていた、「もういっその事委ねてみるのも悪くないのかも」…そう思った私はゆっくりと目を伏せた…彼が近づいてくる気配がしてもう、後戻りは出来ないと…お互いにわかった時には、さっきの感覚がまた口元に触れていた………じっくり唇の感触を感じたあとリュウジくんはさっきのように舌を口内に侵入させて優しく私の舌に絡めてくる…ペースに合わせるようにこちらもそっと舌を重ねた……熱い…恥ずかしい…ドキドキうるさい…そんな感覚が重なりお互い熱を上げながらだんだん最初のことなんか忘れて、いつの間にかキスを深くしていった…リュウジくんは舌を絡めた熱いキスを続けながらゆっくりと私を畳へと横たわらせ、支えながら押し倒してきた…この時お互いの心はもう、とっくに気づいていた……これが愛する人との繋がり方なんだと…子供なのに大人な彼と、まだまだ子供な私…それでも愛し方は大人も子供も変わらないだなんて私達は知らなかった…今初めてわかった…嗚呼これからどうなるんだろう……考える暇なんて私にはないのだった。
To Be Continued……。 NEXT♡50tap。 人気だったら書きます.