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静かなる独占欲

リビング

リビングに行くと、今日も"それ"は始まっていた。

ソファの端っこ、他にも座る場所はいっぱいあるのに、なぜかジョングガとテヒョナは一箇所に固まっている。

というか、ジョングガの上にテヒョナが当然のように座って、二人で一本のイヤホンを分け合って動画を見ていた。

jm

ねぇ、二人とも。そこ、僕が座りたかったんだけど?

jk

...え?あー、ヒョン、隣空いてるでしょ

v

そうだよジミニ、あっち座ってよ

ジミニが呆れたように僕の方を見て、 "ホバヒョン、見てよこれ" と肩をすくめる。

その時、ユンギヒョンがキッチンからコーヒーを持ってきて、その二人の事を見て言った。

suga

お前ら、暑苦い。少しは離れろよ

jin

あはは、ユンギ、無駄だよ。

jin

あの子達、くっついてないと死んじゃう病気なんだから。

ジンヒョンがキッチンからお菓子を放り投げると、ジョングガが器用に片手でキャッチして、そのままテヒョナの口に運んであげている。

あぁ、もう、本当に場所関係なく "二人だけの世界" だ。

Hobi

本当、今日も通常運転だねぇ。笑

ナムジュナも本を読みながらチラッと二人を見て、 "...またやってるよ" と小さく呟いて、また自分の世界に戻っていく。

みんな口では文句を言いつつも、どこか微笑ましく見守っているのがメンバーらしい。

でも、そんな "いつも通り" の風景が、後でジョングガのあんな顔を招くなんて、この時の僕はまだ微塵も思っていなかったんだ。

そんな二人の世界に少しだけ変化が起きたのは、ジョングガが "ちょっとトイレ" と言って席を立った時だった。

jin

あー、僕もそろそろ夜ご飯の仕込みしなきゃ。ユンギ、手伝って

suga

...え、俺?...はぁ、分かったよ

nam

あ、僕も作業室に忘れ物した。ジミナ、ちょっと付き合ってくれない?

jm

いいですよー。じゃあホバヒョン、あとはよろしくね笑

Hobi

えっ、みんな行っちゃうの!?

リビングには、僕と、ソファでスマホをいじっているテヒョナの二人きり。

みんながいなくなって、静かになった途端、テヒョナがパッと顔を上げて僕を見た。

v

ホバヒョン!ちょっとこっち来て!

Hobi

ん?どうしたの、テヒョナ

v

さっき言ってたダンス、ここがどうしても上手くいかなくて...ヒョン、教えて?

テヒョナは僕の腕をぎゅっと掴んで、自分の隣に僕を引き寄せる。

Hobi

あはは、分かった分かった。そこはね、もっとこう...

テヒョナが "ねぇ、こう?" と顔を寄せてくる。

僕も教えるのに夢中になって、二人の距離はいつの間にか、肩がしっかりぶつかるくらい近くなっていた。

二人で楽しく笑い合っていた、その時。

パタパタという足音と共に、リビングの空気が一気に凍りつくのを感じた。

リビングの入り口に、ジョングガが立っていた。 無表情。でも、その瞳は明らかに笑っていない。

ジョングガは何も言わず、僕たちの間にずいっと割り込んできた。 そして、僕の腕の中にいたテヒョナの腕を、少し強引に掴んで引き剥がす。

v

わっ、ジョングガ...?

ジョングガは無言のまま、テヒョナをじっと見つめる。

その視線が、なんだか "僕だけのものに触らないで" って言ってるみたいで、僕は思わず手を離した。

Hobi

あ、ごめんジョングガ...

jk

...ヒョン、後で部屋来てくださいね

ジョングガの声は、低くて、少しだけ震えていた。 逃げ場を許さないような、静かな圧。

jk

絶対ですよ。待ってますから

それだけ言うと、ジョングガはテヒョナの手を離して部屋を出て行った。

残された僕は、ただ呆然とするしかない。

Hobi

...怖っ。ジョングガ、あんなに独占欲強かったっけ、?

夜、水を飲みに部屋を出た時、二人の部屋の前を通りかかった。

ドアの隙間から、テヒョナの微かな声が漏れる。

ん、ごめんってば...ジョングガ、ちょっと、苦しい...っ

ダメです。もっと、こっち見てください

僕は慌てて耳を塞いで、自分の部屋へと走り出した。

Hobi

お仕置き、真っ最中かぁっ、

Hobi

テヒョナ、腰お大事にね...!

📸 今日の一枚:僕のレンズに映る、愛おしい世界

末っ子の独占欲を甘く見てた僕のミス。あの後のテヒョナの腰が心配だけど… まぁ、それだけ愛されてるってことだよね。 ジョングガ、明日の朝は優しくしてあげてよ?

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