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神代千歳

前回までのあらすじ

私、神代千歳は

とある事情で神社で暮らす事に...

そこで、水の神様と

アオイ

火の神様に出会いました

ホノオ

2人(?)とも名前を忘れて しまっていたらしいので、

前話のとおり

水の神様をアオイ 火の神様をホノオ

と呼ぶことになり、私と神様たちの生活が始まったのです!

アオイ

雑じゃの

ホノオ

雑だな

神代千歳

早く本編行きたいの!

そして、片付けをしていたら

アオイは意味深な言動をするし

ホノオは何かやらかしたみたい...

アオイ

詳しくは前話までを

ホノオ

読んでほし...くもないけど?

神代千歳

よ、読んでもらえたら嬉しいです!

神代千歳

これ、なに?

ホノオ

悪い、説明してる場合じゃねえ

ホノオ

頼む

神代千歳

わ、わかった!

ホノオの緊張した顔...

焦りが生まれ、私は駆け出した

外に出ると、アオイは自分の 住まい(?)の周りを

自らの手から出る水で 綺麗にしていた

神代千歳

アオイ~!

アオイ

アオイ

......?

アオイ

千歳...どうかしたのかの?

神代千歳

な、なんか...

神代千歳

ホノオが来てくれって

アオイ

どんな様子じゃった?

神代千歳

古い巻物...みたいなやつを持って...

アオイ

―――ッ!

アオイの表情が一変し、 目付きが鋭くなる

アオイ

千歳

神代千歳

はい!?

アオイ

すまぬが...協力してもらうことになるかもしれぬ

神代千歳

え...うん、それは...まあ

神代千歳

ホノオ、連れてきたよ?

ホノオ

........................

アオイ

火ノ神

ホノオ

........................

アオイ

私は責めるつもりなど無い

ホノオ

え......

アオイ

時間の無駄じゃ

神代千歳

(アオイの口調...冷たい)

神代千歳

(何があったの...?)

ホノオ

水ノ神...俺は、その...

アオイ

言い訳は無用じゃ

アオイ

今は早急に何とかせねばならぬ

アオイ

アオイ

千歳

神代千歳

はい!

アオイ

この巻物を、隣町の雲上神社に持っていってくれぬか

神代千歳

え...いい、ですけど

アオイ

すまぬ

アオイ

私や火ノ神のように、社を持つ神は

アオイ

社のそば...神社を離れるわけにはいかぬのじゃ

ホノオ

本当に悪かった!

神代千歳

それはかまわない...けど

神代千歳

持っていって、何をすれば良いの?

アオイ

うむ...雲上神社には、取り壊しなどで

アオイ

居場所を奪われた神様たちが集っておる

アオイ

そこのリーダーを務めておる、森ノ神に

アオイ

『水ノ神と火ノ神からです』

アオイ

と言って......

神代千歳

渡せば良いのね?

ホノオ

ああ.....頼む

神代千歳

わかった!

アオイ

それと...もし......

神代千歳

ん、なあに?

アオイ

アオイ

いや、なんでもない

神代千歳

......そう?

神代千歳

神代千歳

まあ、取り敢えず判った

神代千歳

行ってくるね

なんだか急がなきゃいけない 気がして

私は巻物を持って飛び出した

千歳が走っていくのを見つめ

ホノオは口を開いた

ホノオ

水ノ神、その...

ホノオ

ホノオ

本当に悪かった!

アオイ

アオイ

別にかまわぬ

アオイ

過ぎた事は過ぎた事じゃから

ホノオ

..................

ホノオ

...それから

ホノオ

さっき、何を言いかけた?

アオイ

........................

アオイ

いや...ただ嫌な予感がしただけじゃ

ホノオ

嫌な予感?

アオイ

近頃...海がよく荒れると聞いておる

ホノオ

海......水ノ神の兄上か!

アオイ

うむ......

アオイ

もし、森ノ神のところに兄上が...

アオイ

と思っただけじゃ

ホノオ

そうか......

ホノオ

ホノオ

取り敢えず、俺は片付けを続けることにする

アオイ

....そうじゃの

ホノオに背を向け、外に出る

ギュッと手を握りしめ

小さく呟いた

アオイ

兄上......

小さい頃から足だけは 自信があって

走るのも得意だったからか

やけにあっさり雲上神社に着いた

神代千歳

(ここも...少し寂れてるな)

神代千歳

神代千歳

(って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!)

神代千歳

すいませーん!

神代千歳

アオ...じゃなかった水ノ神とホ...火ノ神に言われてきました!

神代千歳

森ノ神さんっていますかー!?

まあ...後から考えると失礼すぎる 呼び掛けをして

私は境内に近付いた

そのとき

?????

今、叫んでいたのはお前か?

神代千歳

えっ......!?

振り向くと、着物姿の人達に 見つめられていた

神代千歳

(だ、誰......!?)

服装は着物だし、手からは何か 弄んでるし

神代千歳

えっと....森ノ神、さん?

手で植物っぽいものを弄んでる 青年に声をかける

?????

......なぜ私を知っている?

神代千歳

み、水ノ神と火ノ神のお使いで来ました!

森ノ神

...お前、あの神社の巫女か?

森ノ神

神代千歳

へ?

?????

ちょっと森ノ神!

?????

怖がってるじゃない!

見かねた金髪のお姉さんが 止めに入る

神代千歳

えっと......

?????

あぁ、私は

金ノ神

金ノ神よ

金ノ神

神代千歳

あ、どうも......

神代千歳

(手からは...え、お金?)

?????

俺には興味ねーのかよ

神代千歳

あっ、いいえ!

?????

俺は

海ノ神

海ノ神つって...

海ノ神

水ノ神の実の兄だ

海ノ神

神代千歳

えっ...

手で弄んでる荒々しい暗い水は 海ってこと?

神代千歳

(アオイ、そんなこと一言も...)

森ノ神

それで?

森ノ神

あの2人がどうかしたのか

神代千歳

あ、すいません

神代千歳

これを森ノ神さんに渡してって...

私が巻物を差し出すと

森ノ神さんは息を呑んだ

森ノ神

...おい女

神代千歳

(は?)

神代千歳

(アオイやホノオと違いすぎでしょ!)

森ノ神

おい

神代千歳

はい、なんですかぁ?

金ノ神

怒らないであげて?

金ノ神さんは、優しいんだな...

神代千歳

......はい

海ノ神

なんだか楽しそうじゃねーか?

ニヤリと笑ったその顔に 寒気を覚える

神代千歳

(この人...本当にアオイのお兄さんなのかな......)

神代千歳

(なんか...怖い)

森ノ神

事情がどうであれ...

森ノ神

森ノ神

女、あいつらの神社まで行くぞ

神代千歳

えっ!?

横暴な森ノ神さん(怒)と 優しい金ノ神さんと ちょっと怖い海ノ神さん...

これから私、どうなるんだろ

次回に続く

ワタシとカミサマ

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コメント

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イラスト、お上手ですね!!

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