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青 春 っ て 、 難 し い
第 8 話
⚠️ 通 報 ✖ ⚠️ ブ ク マ 一 言 欲 し い で す ⚠️ 桃 赤 、 青 黄 の 地 雷 バ ッ ク
れ っ つ ご ー
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神様、お願い。やりたくない。
一澤くんに幽霊のおどろおどろしい格好をしているところなんて、見て欲しくない。
そりゃああっちは俺のことなんて眼中にないだろうけど、勝手な自意識で………
片目ずつおそるおそる開いた目の前で自分の指が挟むくじを見て膝の力が抜けそうになる。
先がマジックで赤く塗られている。
あたり。幽霊役だ。
上水口 赤(カミナグチアカ)
滝沼 紫(タキヌマムラサキ)
滝沼 紫(タキヌマムラサキ)
いひひ、と紫が歯を見せて笑う。
モブ
紫に俺がいじられているあいだに、もう1人の幽霊役が決まったらしい。
滝沼 紫(タキヌマムラサキ)
滝沼 紫(タキヌマムラサキ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
まだくじ棒を棒付きアイスキャンディーのごとく顔の前に立てて持っている俺に、紫はうわべだけの憐れみのしぐさをして自分の席に戻って行った。
今日は水泳部がなかった。
放課後、どんより気分で紫と橙と廊下を歩く。
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
金井 橙(カナイトウ)
橙が俺の頭をなでる。
もう考えるのはやめよう。
ひっぱたかれた男子をいつまでもひきずるなんて、俺という子がこんなにもM属性だとは知らなかった。
放課後の文化祭の準備が始まった。
絵筆をもつ俺の手は震え、それがいい感じに風に揺れる柳のねじれたような細い葉に趣を与える。
どうして震えてるかって、なぜか隣で一澤くんが作業しているからだ。
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
今日に限って教室にいる人は少なく、紫も橙も帰ってしまった。
宮内くんはテニス部に出ているのに、どうして一澤くんがここにいるんだろう
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤くんは床に置いた模造紙を見つめ、絵の具のついた手で鼻先をかいているみたいだから、そこに絵の具がついてしまったんじゃないかと思う。
だけどそっちが向けない。
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
下ばかり向いているのは不自然だと、俺はこの勇気を出して隣に視線を移す。
そこには絵筆をもって模造紙を見ている、鼻の頭に緑色の絵の具をつけた一澤くんの横顔があった。
すごく落ち込んでるように感じてこっちまで胸が痛くなる。
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤くんの絵筆を動かす手が完全に止まっている。
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
いつになくよく喋り、矢継ぎ早に落とされる一澤くんの言葉に笑いがこみあげる。
ちょっとは余裕が出てきてくれたのかもしれない。
俺は、一澤くんが半径1m以内に入ってくると、緊張しまくって変な汗は出てくるし、みんなで話していても噛みまくりだ。
俺の態度が著しく硬いことに気がついてるんだろう。
どっちかって言うとその硬さは、一澤くんが考えてるのとは逆方向の、おこがましくも………
こ、好意ってものからきてるんだけどな。
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
大事な親友なんだな
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
俺がそう返したら、ちらりとこっちを見たその視線になぜか恨みがましさみたいなものが混じっていたような気がした。
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
その指を黄にひどい言いようで侮辱された。
辛い体験だっただろうに。
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
猫にこだわる俺に、一澤くんはかすかに不審そうな顔をした。
そうだよね。一澤くんは猫の話をしたい訳じゃない。
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
返事をしながらもどんどん思考が一澤くんが話してくれている内容から離れていき、心臓がバクバクとなった。
だめだ。今は彼の親友の大事な話だ
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
宮内くんの事情も俺には相当にショックで、離れかけていた思考が一気に戻る。
小指の先だけの麻痺でいずれ治るからって、日常に差しさわりがないわけじゃなかったんだ。
テニスは宮内くんにとって大きな部分をしめるものに違いない。
一澤 桃(イチザワモモ)
一澤 桃(イチザワモモ)
あっちの上水口と言った時、そこだけ声のトーンに憎々しげな強い調子が込められた。
上水口 赤(カミナグチアカ)
反射的に鋭い声が出てしまった。
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
低い。一澤くんの声が威圧的に低くなっている。
言うべきことじゃないと理屈ではわかっている。
上水口 赤(カミナグチアカ)
上水口 赤(カミナグチアカ)
一澤 桃(イチザワモモ)
負のオーラが隣から滲み出てくるのが分かる。
でももう止まらなかった。
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