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『北条譚』〜伝える者達〜

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『北条譚』〜伝える者達〜

3 - [第二門 友達になって]

2025年01月08日

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ある日の事

父と兄が組織に呼ばれ 一日家を空けることになった

ザッ ザッ …

北条 圭章

私達は行く

北条 圭章

夕暮れ時には戻る、それまでお前は屋敷で稽古を続けていろ

北条 奏

はい…お気をつけて

北条 光夜

今日は母さんも戻られる、きっちりと布団と衣服の用意もするように

北条 奏

ですが、それは使用人が…

北条 光夜

するように…いいな?

北条 奏

!…っ、はい

ザッザッ

北条 光夜

行ってくる

北条 奏

はい…気をつけて

北条 奏

用意しなきゃ…

ゴソ…ゴソ……ッ

ゴソ…モゾモゾ…

北条 奏

よいっ…しょっと、!

ボソッッ

サッサッ…

北条 奏

よし、出来た

北条 奏

後は服…

北条 奏

えっと…確か、この辺りにしまってあったはず…

ゴソゴソゴソ…

ゴトッ

北条 奏

!、な、何か落としちゃった…

北条 奏

(?…これ、写真)

カタ…

北条 奏

(若い頃の父さんと、母さん…)

北条 奏

(それに兄者…母さんが抱えてるのは、僕…か)

ピラ…

北条 奏

⁈、あ、重なってた…もう一枚は

サッ

北条 奏

父さんと…誰…?

拾い上げた写真には

父と

髪の長い笑顔の女性が写っていた

紺色よりも少し明るい、星のない空の色をした…

北条 奏

父さんが昔恋仲だった人、かな…?

ピラ

北条 奏

ぁ、裏に何か…

北条 奏

名前…?でも、掠れててわからない…それに、住所?

北条 奏

もしかして、ここに行けば会えるのか…?

私はその時 自分が何をしているのか

さっぱりだった

会いに行かなくてはならない 理由がある訳でもないのに

何故か胸がざわつき、行かなくてわという使命感だけが私を動かした

北条 奏

(つい、飛び出してしまったけど…)

北条 奏

(本当にこの村であってるのだろうか…?

北条 奏

それに引っ越している可能性もあるし…)

修行を投げ出した事よりも もし会えなかったらという不安が勝ち

罪悪感も殆ど感じなかった

夕暮れまでに戻ればいい

それに自分のことなど誰も探すまいとさえ思う

北条 奏

!…川のせせらぎが聞こえる、

サーーーーーーーーーーーーーッ…

北条 奏

っ……はぁ…

北条 奏

(心地いいな…)

風を感じながら川の流れる音に耳を澄ませていると…

ーーー!  ーーー〜~、

北条 奏

?子供の声、近くに広場でもあるのかな…

僕は声の方へと誘われるように歩いた

北条 奏

公園…初めて来た…

僕は初めての公園にドキドキしながら辺りを見渡した

すると向こうの方で、少し年上くらいの子供達が揉めているようだった

村の子供

お前しつこいんだよ!

村の子供

そうだよ!あっち行けって

片腕の少年

な、何でそんなこと言うの?僕も仲間に入れてよっ…?

村の子供

何回もいうけど、お前と遊んでも面白く無いんだよ!あっち行けよ!

村の子供

もう行こう

片腕の少年

ぅ…うぅ…っ

私は 虐められている少年が泣き出すまで何も出来なかった

初めて虐めを目の当たりにした衝撃が余程大きかったのか

見る事以外出来なかった

片腕の少年

ヒッ…ぅう…っ、ぅ…っ

…ザッ ザッ ザッ ザッ

北条 奏

ねぇ君、大丈夫?

片腕の少年

ぅっ…、え…?ッ

北条 奏

(この子…)

続く

『北条譚』〜伝える者達〜

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コメント

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続き楽しみー 最高だ北条家のお話

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