ベテルギウス

美琴side 次の日。 昨晩泣き疲れて いつの間にか寝落ちしていた私。 泣いてスッキリしたのか 朝の目覚めはとても良かった。

試験会場まで送ってくれた2人。 修也くんは 身の安全のため 春季キャンプには不参加らしい。 その代わりセキュリティがしっかりされた 練習場でトレーナーと一緒に トレーニングをするとのこと。

試験前に 席で復習をするため 受付に向かった。

修也side 美琴のお父さんに連れられ とある建物の中に 入らせてもらった。

ここに来てやっと完全に 同期の顔と名前を思い出した。

お仕事に向かった 美琴のお父さん。 それを見届けると みんな揃って同じことを言い出した。

つい昨日撮った写真を 同期の目の前に差し出した。

蒼生が言ってた話聞く限り 全て当てはまってしまった。 あの子の涙を見た時から ずっと気になってしまっているのだろう けど住む世界が違いすぎて あの子を支えられる 自信が無い。

その後も色んな話をしていたら あと2時間後ぐらいに 沖縄に向かう飛行機に 乗るらしくて これでお開きになった。

夕方 １日目の試験が終わり 明日に残りの科目の 試験が行われる。

夜 ご飯とお風呂を済ませ 明日の試験に向け 残る教科の復習で 勉強机に広げる 参考書とノートに手を滑らせた。

ひと通り要点をまとめて 一息つくと ドアを叩く音がした。

昨日似たようなことあった 気がするけどそれは置いといて、 ラブラドールの女の子の ポムの頭を撫でた。

差し出されたのは コンソメスープだった。

半分ぐらいスープを飲んで 机の上に散らばっている ノートや参考書、 シャーペンに消しゴムを 片付ける。

練習も順調らしいし 何事もなくてよかった。 私に関しては 大学を合格することだけど。

明日の試験を 乗り越えたら あとは結果を待つのみ。 そう意気込んだら 受かる気がしてきた。