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山内さんが仰向けになってくれたので‥例のマッサージを試しにやってみることにする。

(確か‥撫でるようにマッサージして、鼠径部の周りをほぐすといいとかだったな‥)

うろ覚えだったが、山内さんの首、鎖骨、胸を通り、腹部までフェザータッチで触ってみる

山内

(‥‥なんでこんな触り方なん?)

(次は‥鼠径部の周りを刺激するんだっけ‥)

山内さんの腰回りと足の付け根を今度は重点的になぞるようにマッサージしてみる‥

山内

んっ///ふっ‥

(!!山内さん、今声出なかった?よしっ!このマッサージは効果あるって事やんな♪)

嬉しくなり、ますますマッサージを入念におこなう

小川

コソッ(ちょっと!智さん!‥あれ‥藍に教えたの智さん?)

山本

コソッ(ん?あー、マッサージ?そうそう!これされたら祐希もイチコロじゃね?って教えた♪藍、上手に出来てるじゃん!)

小川

(‥されてんの山内さんだけど‥これでいいのか?)

2人が何やら会話してる姿が視界に入るが、その間もマッサージを続けてみる‥優しく、時に力を入れて‥吐息も交え‥決して中心に触れないように‥

山内

ちょっ‥ら‥藍!

祐希

藍!!(ガシッ)ずっとマッサージして疲れてない?少し休憩したら?

マッサージに夢中になってたのか、近付いて腕をつかまれるまで、祐希さんに気付かなかった‥

山内

おー、藍!(立ち上がりながら‥)スッキリしたわ、サンキュー

えっ、あ‥はい!(まだ途中やってんけど‥)

山内

(あっぶねー、危うく反応するとこだったわ‥)

‥‥それからは、無事に焼けたケーキを皆で食べて、改めて山内さんの誕生日を祝う。 ‥そろそろお開きにしようかという時に、『ちょい来て‥』と山内さんに静かに呼ばれる

ベランダにて‥

どうしたんすか?

山内

いやっ、今日は色々ありがとな!ご馳走にケーキも‥準備大変だったろ?

いえ、全然大丈夫っす。山内さんが喜んでくれたんなら、俺も嬉しいし!

フフフと笑うそんな俺を見て‥山内さんは妙に言いづらそうに話しかけてきた‥‥

山内

ところで‥藍ってさ‥‥‥

はい?

山内

間違ってたら悪いんだけど‥

???

山内

‥欲求不満なのか?

‥‥?‥‥‥!‥‥‥はっ?

急な発言に驚きが隠せない

や‥やだなー、山内さん、何言うてんの///

山内

いや‥今日結構際どい格好してたし‥マッサージもちょっと‥

ちょっと??

山内

‥俺、反応しちゃうぐらいエロかったし‥///

えっ!良かったっすか?ホッ‥なら安心しました♪

山内

なんで、安心なの?

あっ、いや、こっちの話で///

山内

ゴホンッ!だから‥今日いつもと違ったから溜まってんのかなぁと思ってさ‥

(山内さん正解っす)

でも、そんな事は言えずに‥とりあえず誤魔化し笑いで乗り切る事にした

有志

(窓を開けて)藍!山さーん、そろそろいこうぜ!

はーい、今行くっす!

そう言い、窓にかけよる俺の腕を山内さんが引き留める‥

山内

‥‥‥今日は、ほんとありがとな!んで、お礼っていうわけじゃないけど‥コレ、お前にやるわ!

そう言って山内さんが差し出してきたのは 小さな小瓶だった。手に取って見てみると、珈琲色をした液体が半分ほど入っていた

‥?、何すか?これ?

山内

藍の付き合ってる人か好きな人と一緒にいる時に飲んでみれば分かるよ!

えっ?

山内

大丈夫!ちゃんとしたやつで、俺も貰ったんだよ、効果は‥スゲーぞ!

効果って‥一体なんの液体なんすか?‥‥‥

山内

それは‥びや‥‥‥‥‥

祐希

ガラッ、藍?山さん?まだかかる?

山内

おー、いま、行く!!

祐希さんが窓から2人を呼びに来た。おかげで、最後の山内さんの言葉は聞こえなかった‥

(なんて言ったんやろ?‥び‥‥?)

気にはなったが、とりあえず貰った小瓶はリュックに入れて置くことにした‥‥‥

有志

お邪魔しましたー!

山内

お疲れさん♪‥あれ?藍は帰んねえの?

えっ?あっ、まだ少し後片付けしてから、それから帰るっす!

山内

そか♪いや、ほんとありがとなー👋

その後に、小川さんも智さんも帰宅した‥

(結局、藍のお色気大作戦は何やったんやろか‥)

今となっては、やはりダサいネーミングで終わったな‥‥‥

それから、祐希さんと二人で‥後片付けをおこなう‥ゴミを片付けてる時に、ふいに祐希さんがリビングからやって来て、何かを手に持ち俺の前に差し出してくれた‥‥

祐希

藍、これ‥

差し出されたのは、祐希さんのTシャツだった

祐希

ずっと、山さんの服着てるわけにもいかないし‥俺の服着てていいよ!

えっ、でも‥‥‥

祐希

‥‥‥ごめんっ、山さんのだけど、他の人の服を藍が着てるのは‥面白くないし‥‥‥だから、ほらっ、これに着替えてっ!

早口でそう言う祐希さんの顔を見ると‥ほんのりと赤面しているように見えた‥

///うっ、うん!わかった///

妬いてくれてるんやろか‥そう思うとたまらなく嬉しくて‥ついニヤけてしまう

夜になり、シャワー先に浴びておいでと言う祐希さんに、先に入っていいからと促し、その次にシャワーを済ます事に‥

ガチャ‥ふー、お風呂あざーっす、祐希さん

祐希

スッキリした?お疲れさま‥‥‥それじゃあ、俺は先に寝るね、藍

えっ、

そう言うと、まだ少し濡れている俺の前髪を優しく掻き上げながら、軽いキスを唇に送ってくれた

祐希

チュッ、おやすみ、藍

あっ、あの‥‥‥‥

祐希

ん?どした?

‥いえ、何でもないっす‥‥お‥おやすみなさい、ニコッ

俺の言葉を聞いて、少し間があった後、祐希さんは少し微笑みながら、リビングを出ていった‥

(はぁー、今日は頑張ろうと思ったのに‥言われへんかったな‥)

一人になると急に気分が落ち込んできた‥

もう祐希さんは、俺とシたくないんやろか‥‥

考え始めると泣けてきた‥‥‥いかん、いかん!

考えを振り切るように頭を振った後、寝室に行こうとした時‥ガサッと自分のリュックに足が引っかかってしまう‥その弾みで、昼間山内さんから貰った小瓶がリュックの口から少し顔を覗かせていた‥

好きな人とおる時に飲んでみてって言ってたな‥

中身は何やったんやろか?そう思い、とりあえず飲んでみることにした

小瓶の蓋を開けると、珈琲色をした液体がゆらゆらと漂う‥

ソレを、一気に流し込む‥‥‥

!!苦っ‥‥‥!!!!

‥‥‥‥‥‥‥特になにも変化は起きない‥

山さん‥なんも起こらへんやん‥‥

まぁ、‥こんなもんだよな‥‥‥‥

そろそろ俺も寝ようかな‥‥‥‥‥

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