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その昔
人間が大好きな人魚がいました
小さな人魚は王族で
母親は女王。
王族だけが白い鱗を持ち 全てを叶える力がありました。
だけれど、人魚の力は凄まじく
色によって効果が違います。
その為、人間は物珍しさ、好奇心、私利私欲から人魚を狩っていたのです。
美しくなりたい、大金持ちになりたい、相手を殺してやりたい…
人間は醜かった。
そんなことも露知らず。人間が大好きな人魚は
母親に人の姿へ変えてもらい
地上を楽しみました。
そこでとある人間に恋してしまったのです。
人魚はその人間を信用し、人魚という事をうっかり話してしまいました
身分を明かす事…それはあるまじき行為。
何故なら、人間達は人魚を狩るという醜い思想を持っていたのだから…
人魚は人間の仲間に囲まれ、連れ去られそうになる。
でも、人魚は連れ去られることは無かった。
母親が身代わりとなり、捕まったのだから
小さな人魚
小さな人魚
ひたすら走った。
お母様はどこへ行ってしまったの?
小さな人魚
それは私が
とある商店街の裏路地に入った事で見たもの。
人魚
人魚
小さな人魚
そこは正に地獄そのもの
人魚達が捕らえられ、身体は傷だらけ
小さな人魚
小さな人魚
人間
母人魚
人間
母人魚
人間
母人魚
人間
人間
母人魚
ベリッッ
母人魚
小さな人魚
そこから見たくなかった
ベリベリと乱暴に鱗を剥がされ、血まみれになるお母様
お母様の苦痛に叫ぶ声
人間達の下卑た笑み
小さな人魚
人間はこんなに醜いんだ
私は女王になった
お母様の跡取りだったから。
白い鱗…セカイにたった一人しか存在しなくなった。
お母様は死んでしまった
けれど、人間は醜いことを知ってしまったから
他の人魚を苦しませないため
あの子達は私が守る
ステラ
ステラ
ステラ
ステラ
ステラ
これにはかなり抗議の声も上がった。
だけど緩める気なんて無かった。
人間を信用しても いい事がないってわかったから
ステラ