テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

時は過ぎ、六時間目の授業が終わった水輝は 赤葦に伝えられた体育館へと足を運んで来た。

水輝舞

着いちゃっ…た。

水輝はドクドク鳴る心臓を抑えながら

水輝舞

入ってみるかぁ…

ガラガラッ

体育館の扉を開けた

水輝は体育館の扉を開け 首だけを覗かせた

水輝舞

まだ試合練習してないんだ…

数人しかいない体育館を 水輝は目で見渡した。

赤葦京治

あ、水輝

赤葦京治

もう来てくれたんだ。

水輝に気づいた赤葦は 水輝の元へと駆け寄って来た。

水輝舞

!赤葦さん

水輝舞

この時間帯に来て大丈夫だった?

赤葦京治

一応もう部活始まってるはずだけど、

赤葦京治

休憩中だから大丈夫だよ。

水輝舞

そっか、良かった…。

小見春樹

なぁ木葉…

木葉秋紀

ん?なんだよ小見

小見春樹

赤葦がなんか女子と喋ってる…。

小見春樹

木葉、あの子のこと知ってる?

木葉秋紀

誰のことだよ?

小見春樹

扉のとこ見てみ

木葉は体育館の扉へと目を向けた

木葉秋紀

パッと見可愛い…けど俺は知らね。

木葉秋紀

赤葦のクラスメイトとかじゃね?

小見春樹

いや、もしや赤葦の彼女だったり…?

木葉秋紀

彼女っ!?

木葉秋紀

あいつ彼女いんの初耳だぞ!?

木葉は目を見開き小見の肩をガシッと掴んだ

小見春樹

肩掴むなよ!

猿杙大和

いや彼女はないだろ…

小見春樹

予想だよ!赤葦普通にモテそうだろ?

木葉秋紀

まぁ間違ってねぇけど…

木葉秋紀

あり得るっちゃあり得る…。

小見春樹

猿杙はあの子知ってる?

猿杙大和

いや知らないし、見たことないよ…。

赤葦京治

…なんで扉から首だけ出してるの?

水輝舞

ちょっとまだ入る勇気が…

赤葦京治

勇気って…体育館に入るだけだけど

水輝舞

い、いや〜…

水輝舞

あ。それと、木兎先輩は?

水輝舞

姿見てないけど…

赤葦京治

確かに居ないなあの人…

赤葦京治

木兎さんまだ来てないっぽい。

水輝舞

そうなんだ…。

白福雪絵

え、女子?

いつの間にか、水輝と赤葦の元に白福が寄ってきた。

赤葦京治

!白福さん

水輝舞

び、びっくりした…

白福雪絵

赤葦が女の子と…

白福雪絵

もしかして、赤葦の彼女だったり〜…??

水輝舞

彼女??

白福はニヤニヤしながら赤葦を見た

赤葦京治

彼女じゃないですよ。そもそも居ませんし

白福雪絵

えぇ?違うのー?

水輝舞

友達…かな?

赤葦京治

まぁ、なったばかりですけどね。

白福雪絵

そうなんだ〜

雀田かおり

雪絵と赤葦じゃん。そこでなにしてんのー?

白福雪絵

あ、かおり〜見てみて〜

白福は体育館の扉をさらに開け 水輝は首だけではなく、全身が見えるようになった。

白福雪絵

じゃーん〜

水輝舞

あ、わわ…

雀田かおり

え、女子?

雀田かおり

赤葦の彼女…?

赤葦京治

白福さんと同じこと言ってますね。

赤葦京治

それと違います。

白福雪絵

赤葦の友達だって〜

雀田かおり

へ〜!赤葦の友達なんだ

水輝舞

どうも…水輝です。

赤葦京治

そういえば水輝。これ言ってたやつ

赤葦はポケットから紙を取り出し、それを水輝に渡した。

水輝舞

その紙には『入部届』と印刷されていた

水輝舞

あ、入部届…

水輝舞

わざわざありがとう、赤葦くん。

水輝舞

これってもう記入していいの?

赤葦京治

うん。

赤葦京治

書いて自分の担任の先生に渡せば…

雀田かおり

え、ちょっと待って?

いきなり雀田が声を上げた

赤葦京治

?どうかしましたか?雀田さん。

雀田かおり

そ、それって入部届じゃん…!?

雀田は入部届を指差して言った。

白福雪絵

入部届?!

白福も目を丸くしながら 水輝の入部届を見てビックリしていた。

白福雪絵

入部届って…、

白福雪絵

これどーゆーことなの赤葦?

白福雪絵

私らなにも聞いてないけど…

赤葦京治

まぁ、そうなりますよね…普通。

赤葦はため息をつき 手を頭に当てた

雀田かおり

い、いや!そ、それより

雀田かおり

きみ入部してくれるの!?

雀田は目をキラキラさせながら水輝の見つめた

水輝舞

あ、その…

木兎光太郎

いやー悪ぃ!便所行ってて遅くなった!!

そのとき木兎が水輝の後ろから ひょこっと飛び出てきた

木葉秋紀

遅ぇ木兎!!

木兎光太郎

ごめんって!

小見春樹

もう部活始まってんのに

水輝舞

あ、木兎先輩…

木兎光太郎

お!水輝!

木兎はその場で体育館シューズに履き替え 水輝に近寄った。

木兎光太郎

あかーしから貰ったんだな!紙!!

水輝舞

は、はい。入部届…もう記入したんですけど…

水輝舞

本当に私で良いんですか…?

水輝は不安になりながら木兎に言った

木兎光太郎

?良いに決まってんだろ!

木葉秋紀

お前木兎、こんな女子と友達だったのか?

木葉秋紀

いつ仲良くなったんだよ!

小見春樹

いや、そもそも木兎が
女子と仲良くなれるわけ…

水輝舞

あ、はい…。

水輝舞

私、木兎先輩にこの部活を誘われて…

全員(赤葦・水輝・木兎以外)後ろに振り返り 木兎の顔を見た

木兎光太郎

おう!

木兎光太郎

昨日で会って
昨日マネージャーにした水輝だ!

木兎光太郎

今日はバレーの見学でここに来たんだぜ!!

水輝舞

よ、よろしくお願いします…?

木葉秋紀

はあ!?

3年男子ズ

聞いてねぇよ!!!!

木兎のいきなりの告白に昨晩の出来事を 知らない人々はパニックになった。

小見春樹

昨日知り合って今日この展開は
流石に早すぎる…

猿杙大和

いきなり過ぎるだろ!

木兎光太郎

だって言ってねーもん!!

雀田かおり

え?木兎がこの子をマネに誘ったの?

白福雪絵

赤葦じゃなくて?

白福は赤葦に顔を向けた

赤葦京治

はい。俺は何もしてませんし、
このこと知ったのも今日です。

雀田かおり

にわかに信じがたい…

木葉秋紀

ちゃんと説明しろやぁ!!

木葉は思いっきり木兎の背中を叩いた

木兎光太郎

いて''っ!!

水輝舞

え、えっと

水輝舞

私から説明しても…いいですか?

赤葦京治

そうだね、お願い。

赤葦京治

俺も正直あまり分かってない。

水輝舞

まぁですよねー…。

水輝はことの発端、昨日から今日までの出来事を 省略しながら説明した。

水輝舞

…ってことです。

水輝舞

それで私、この入部届を…。

みんなは親身になりながら説明を聞いてくれた。

赤葦京治

…なるほど。

雀田かおり

木兎、たまには良いことするじゃん!

白福雪絵

だね〜いつもこうだったらいいのに。

猿杙大和

所々抜けてるのは
勘弁してほしいけどね…。

小見春樹

な。最初めっちゃビックリしたけど

鷲尾辰生

木葉はどうだ?

木葉秋紀

…まあ今回は許してやる。

木葉は木兎の背中を叩くのをやめた。

木兎光太郎

イテッ…怖ェよ木葉…

水輝舞

あ、あの

水輝舞

ほんとに私、マネージャーになっていいんですか?

水輝舞

激しい運動できませんし…バレーも…

木兎光太郎

理由なんて、バレーが好きなだけで十分だろ?

赤葦京治

まぁ、はじめは
木兎さんの強引な勧誘ですけどね。

赤葦が正論を述べる

木兎光太郎

うぐっ…

木葉秋紀

それな。強引すぎる。

赤葦の続きに合わせて木葉も 木兎にたたみ込んだ。

木兎光太郎

うぐぐ…いいじゃんか〜!!

水輝舞

理由…確かに…、

木兎光太郎

水輝は否定してくれよ!?

白福雪絵

でも、マネージャーは部員を支えるのが仕事だから

白福雪絵

激しい運動はしないよね。

雀田かおり

そうそう!

雀田かおり

私らもそれなりにサポートするからね!

雀田と白福は水輝に微笑んだ

水輝舞

…ありがとうございます…!

水輝はそんな部活の雰囲気に 心地良さを感じた。

水輝舞

あ、そういえば…

水輝舞

ま、まだちゃんと名乗ってませんでしたね…

水輝舞

私は2年の水輝舞です。

水輝舞

これからマネージャーを務めさせていただきます。

水輝舞

皆さん、何卒よろしくお願いします!

木兎光太郎

おう!よろしく!

木葉秋紀

よろしくな

白福雪絵

やったー!

雀田かおり

マネージャー増えたぁ!

白福と雀田は手を合わせ飛び跳ねていた。

赤葦京治

でもまだ体験入部だから
正式に入れるのは後日かな。

水輝舞

あ、確かにそうだね…。

白福雪絵

なら私たちがマネの仕事について
色々説明しよっか〜

雀田かおり

私も賛成〜!

木葉秋紀

じゃあ任せるか

赤葦京治

そうですね、お願いします。

白福雪絵

おけ〜

雀田かおり

よし、水輝ちゃん私らについて来て!

水輝舞

は、はい先輩!

【キャラクター制作の上で使用させて頂いたキャラメーカー様】 『だだめーかー』 作者:dadaco様 【今回のストーリー制作上で使用させて頂いたキャラアイコン】 (夢主人公・主は含まない) 作者:ぐで太郎。様

あざのらし

いつも♡100ありがとうございます😊

あざのらし

初見さんにも愛読されるような
小説創りを頑張ります!

あざのらし

フォローといいねをよろしくお願いします🤲

next____♡30

舞えなくなった白鳥は梟谷学園へ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

47

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚