𝐹𝑎𝑙𝑙 𝑖𝑛 𝑙𝑜𝑣𝑒

ｰショッピングモールｰ

結局見学をしないまま,学校を出て ショッピングモールに来た私たち.

｢ショッピングモール行こうよ｣ と言われてここにやって来たが 特に大した用事はないみたい.

ひうからの冷たい対応に 冷たい対応で受け流す私.

ひうは昔から

"顔面良し"

"頭良し"

"ちょっと冷たいけど性格良し"

何ていう,まぁいわゆる完璧男子(？)

私は正直完璧男子だなんて 認めたくはないけど…

周りの友達からも ｢幼馴染｣が羨ましいと言われる程 人気者の彼だった.

小さい頃から一緒にいる私は 中々彼の魅力に気付けなかった.

しかし

私が他の好きな人と交際をした時や 他の男子と絡んだ時に, "ひうは良い人なんだな" と強く思うようになっていた.

そんな今

少し冷たいところはあるけど

私は今彼に片想いをしています.

こうやって何気ないスキンシップも 私にとっては物凄く幸せ.

もちろん好きだってことがバレたら この関係もきっと無くなるだろうね.

こうやって会話してるのも いつか無くなっちゃうのかな.

一瞬そんな不安が 私の頭の中を過ぎったのだった.

アイスを購入した後 私たちはショッピングモールを出て お互い家へと向かっていた.

そう言いながら,ひうは 私にアイスを食べさせようとしてくる.

だってこれ食べたら…

で、でもこの状況下で やっぱりいらないって言ったら 私ひうに嫌われちゃうかも…！(？)

謎の理論により…

よくこれで好きってことが バレないなと今まで私は何度も思った.

ひうも意外と鈍感なんだな~

そんな単純な感想しか出てこなかった.

本当の試練を知るのは もう少し先の話みたいです.

𝑇𝑜 𝑏𝑒 𝑐𝑜𝑛𝑡𝑖𝑛𝑢𝑒𝑑..