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コメント
18件
シチュが最高すぎる✨はよ付き合ってイチャイチャしろぉ!神作✨続き待ってます!
めっちゃ好きです!! なんか涙出てきた、w
最高すぎるっ!! いやもう青春最高すぎません!?!!ちゅーしたのすきですうう、花火大会でっ!!最高です! 続き楽しみにしてます! 時差失礼しました!
あれから数週間が経った日曜日の午前10時
まだ朝なはずなのに部屋中はムシムシとサウナのように暑い
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ベットに倒れ込み、静かな部屋で無言になる
手に握るスマートフォンには寝ている間に掛けられたのか しょうちゃんからの不在着信が大量に来ている
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少し間が空き、第一声がこれ。
ようやく声を出したかと思えば この一言しか出てこず自分でも驚いてしまう
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唯一の暇つぶしの夏休み課題も全て終わって やることがなくなった
そんな今は8月上旬の夏休み真っ只中だ。
夏休みに入ってから友達と合うこともなければ、 家でやることもなく暇で暇でしょうがなかった
だから夏休みはちょっと嫌い
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わざわざいむしょー呼んでなにかしたいわけでもないし。
こんな感じで虚無な時間を過ごしていると 手に握っていたスマホが振動し始めた
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どうせ課題が終わらないとか、 そんなことだろうと思いながらも電話に出る
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ほとけっちの声が遠くのほうから薄っすらと聞こえてくる
ほんとに何やってんのお前ら
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まだ遠くから息切れしたようなほとけっちの声が聞こえてくる
まだあっちの方でしょうちゃんとじゃれ合っているのだろう
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何度も電話を掛けてきた理由を聞けば 夏祭りに誘われた
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正直に行ってしまえば知り合いに合いそうで嫌なんだよな
あと暑いし人多いから嫌だ
人混みとか嫌いだし。
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いやこんな主張強いのに気にせずに入れるわけ無いだろ
そんなことを頭の中でツッコむ
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突然のしょうちゃんの無茶振りに戸惑いを隠せない
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ブツッ
ツー…ツー……
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通信の切れた音が部屋中に響く
しんとした部屋にその音しか聴こえないのは さっきの騒がしさと裏腹に少しだけ寂しく感じてしまう
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まぁ、たまにはこんな日があってもいいかもな。
なんて、思ったりもする。
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2人が祭りの屋台に舞い上がっている裏腹に 人の多さに気が引けてしまう
一回でも人混みに飲まれたら終わりだな……
見てわかるほどでそう悟ってしまった
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いつもよりテンションの高い2人 やっぱこういうところに来るとテンションは上がるものなのだろう
自然と2人の上がり様を見ているとこっちも笑顔になっていく
来て良かっただなんて、 プライドが邪魔して死んでも言えないけど。
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そんなことを思っていれば、ほとけっちに声をかけられた
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名前を呼ばれ、俺が振り向く前にほとけっちが声を上げた
なぜか、りうらに呼ばれただけなのに、 とてつもなく嫌な予感がする
こういった嫌な予感は、絶対というほど当たるもの。
恐る恐る振り向くが、 その前にしょうちゃんまでも声を出した。
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予想は的中
そのせいでまともに会話に入れないし、 振り付けもしない。
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そんな中、会話に盛り上がる四人
それどころじゃない
よりによってあいたくない人に会うなんて 最悪だ
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そう言って3人が離れていくのを見つめる
よりによってまろと一緒とか…
ついてな…
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そう言って手を差し伸べてくるまろ
そういうこと軽率にすんなし。
ずるいじゃん。
なんて思いながらも俺よりも ひとまわり大きい手のひらに手を重ねる
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すると軽くきゅっ…と握られる
そんな行為にも、ドキリと心臓が反応する
やっぱ、ずるい
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なんか、俺だけ悩んでるみたいで自分が馬鹿みたいに思えてきた
そんなんだったら、まろからの好意なんて 綺麗さっぱり忘れてやる
なかったことにして、今日は思いっきり楽しんでやる
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なんて会話をしながら人の波に合わせて歩く
これじゃあまともに進めないな
そんなことを思いながら歩き続ける
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突然感じ始めた指先の痛み
慣れない靴だったからか、靴擦れをしてしまったのだろうか
歩けないほどではないが、痛いものには変わりない
ても、ここで2人を止めちゃえば、 花火の時間までに合流できるかわからない
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痛い
でも、我慢しなきゃ
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あーあ、…言っちゃった
俺が我慢すればいいだけだったのに
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そう言ってしょうちゃんの背中が小さくなっていく
花火が上がるまであと30分もない
手当してから行くなんて、絶対に間に合うはずがない
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優しくしてくれるまろ
それが、余計に申し訳なくなる
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丁寧に怪我の手当をしてくれる
ふとした時に見せる紳士なところが嫌い
なんて、手当してもらってるんだから 言えるはずがない
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そう言って、俺の口に指を当てて来た
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あぁ
だめだ。
惚れてしまう
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まだ、痛いけど歩けないほどじゃないし。
まろだってアニキやりうらと一緒に見たいだろうから。
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そう言いながら俺の隣に座るまろ
気、使わせたかな
…申し訳ない
けど
今は謝るのが最善じゃない気がする
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こいつ、…! 自分のルックス理解してんのか…!
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人混みの音が遠くに聞こえる
静かで、暗くて、2人きりの空間
なんか、いつもより綺麗に見えるような そんな気がする
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花火の音も、遠くの人混みの音も、風の音も
全てが無に還る
唯一聴こえたのは小さくて、儚いリップ音
名前を呼ばれ気がつけば目と鼻の先にまろの顔が見えた
異様に整ったその顔立ちに見つめられ 射止められたかのように思考が、体が動かなくなる
触れた唇が離れたとき ようやく意識が思ってきた
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反射でまろの体を押してしまう
それにも動じず、俺を見つめてくる
あの一瞬が、 時が止まったかのように異様に長く感じた
顔も体も、何もかもが異様に熱い
溶けてしまうほどに、熱い
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