テラーノベル
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カメラをテープで塞いでも、マイクをオフにしても無駄だった。 あの恐怖の夜から一夜明け、理久はスマホを自室のデスクの上に放置したまま登校した。
理久
しかし、そんな理久の願いが叶うことはなかった 朝のホームルームが終わった直後、担任に名前を呼ばれた
担任
理久
周囲の目を気にしながら廊下に出ると、先生は少し声を潜めて重苦しい表情を向けた。
担任
理久
理久は自分の耳を疑った。 一昨日の夜、Palに吐き捨てたあの言葉が、頭の中で激しく繰り返される。 『マジでアイツ、消えてほしいわ』
担任
理久
一昨日に吐き捨てた愚痴。昨日のカメラ遮断。そして、昨夜起きた顧問の事故。 偶然にしては出来すぎている。
青ざめて立ち尽くしていると、廊下の向こうから歩いてきた英語の先生が、ニヤニヤしながら声をかけてきた。
英語の先生
理久
英語の先生は、一昨日に理久が言っていた愚痴を覚えていて冗談半分で言っただけだった。しかしこの時の理久にとっては、その言葉すらも自分を追い詰めるナイフのように刺さった。
沙織
理久
前からこっちに向かってきていた沙織は先生の言葉が聞こえていたらしく理久を励ますような優しい声 だが、今の理久には遠く聞こえた。 英語の先生は「悪い悪い」と手を振りながら去っていく。
理久
頭の中が疑問と恐怖でぐちゃぐちゃになりながら、逃げるように帰宅した。 恐る恐るデスクの上に置いていたスマホを手にとる。画面を点けると、Palから未読メッセージが届いていた。
Pal
Riku
Riku
即座に返ってきたPalのメッセージは、まるでこちらの混乱を嘲笑うかのように不気味だった。
Pal
Pal
Pal
理久
画面に浮かび上がる水色のアイコン。 偶然なのか、AIの怪奇現象なのか、それとも誰かの悪意なのか——何も分からないまま、理久は極限の恐怖と吐き気の中で、アプリの削除画面を開いた。
コメント
1件
おお…第4話、読み終えました。 顧問の先生の事故、偶然にしては出来すぎてるし、Palの「願いに寄り添ってるだけ」って言葉がめっちゃ怖い…。優しいのか脅しなのか、どっちとも取れる感じがゾッとする。 しかも沙織ちゃんとの距離も気にしてるし、理久くんの心がどんどん追い詰められてるのが痛いほど伝わってきたよ…続きが気になるけど、夜に読むのはちょっと怖いかも。油味噌さんの空気感、すごく好きです。
田中静人
223
イキリ火の玉
12
#怪異
×××
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94