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グルッペン
プルルルル プルルルル
──ピッ
グルッペン
トロツキー
トロツキー
グルッペン
トロツキー
グルッペン
あの後、通路を辿ったところ。なんと外に出た。
そこで待っていたのは目覚めたときよりも蒸し暑さが上昇した竹林。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
トロツキー
グルッペン
どうやらトロツキーの知識はかなり偏っているようだった。
ソ連のことはよく知っているのに、日本の最近すら大分朧気だという。
トロツキー
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
トロツキー
グルッペン
あの国はロケットの開発で燃料を著しく消費している。そのせいで太陽も見れないのだという。
バックの大国、第二次の勝利国、エトセトラ。立ち位置としては国連でも強力な権力を持った国が温暖化を促進し続けるならば…
その先は絶望的だろう。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
そんな世間話をしていたところ…
グルッペン
トロツキー
グルッペン
年季が入っているが、一見して欠陥は見えない。それに灯りがついている。
グルッペン
先程の能面の件もあるので安全とは言いきれないだろうが、この暑さはさすがにきついものがある。
グルッペン
グルッペン
ということで、その小屋に行ってみることにした。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
少しだけドアを開けて中を覗いてみる。
人の気配らしきものはない。少しホコリを被ったシングルベッドだけが見える。
不思議なことに何かしらの生活の痕跡も一切見当たらない。
グルッペン
トロツキー
一切の返答はなかった。
ドアを開けると、恐ろしい量のホコリが舞った。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
トロツキー
グルッペン
こっちはホコリを吸った途端に身体中が氷漬けにされたかのような寒気に覆われたというのに…
どうやら生霊のトロツキーは平気らしい。羨ましい限りだ…
小屋の外の蒸し暑さにしばらく耐えながら周囲を散策していると、トロツキーが戻ってきた。
トロツキー
グルッペン
トロツキー
トロツキー
トロツキー
…赤の他人にこんなにも手を貸して貰わないと行けないというのは歯痒いところだった。
グルッペン
予想通りというか、小屋の中の空気はよく乾いていた。
ホコリで真っ白な床を踏みしめ、周囲を注意深く眺める。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
トロツキー
トロツキー
グルッペン
トロツキー
銀景色の部屋を歩き回り、タンスや棚を漁る。だが、大概はスカであってもゴミクズだけだった。
トロツキー
ふと、調度品の影に妙なものを置かれていることに気づく。
なんやろか、とそれを拾った。
トロツキー
薄暗いなかでも、そのへこんだ表面はガラス張りのようにキラキラしていた。
トロツキー
トロツキー
トロツキー
グルッペン
グルッペンが慌てた様子で僕の部屋に入ってきたから、黒い板を見せてみる。
グルッペン
トロツキー
グルッペン
トロツキー
グルッペン
グルッペンが純粋に喜色満面だった。珍しい顔だ。
トロツキー
思えば少し前に初めて会った時も、不思議だった。
トロツキー
トロツキー
トロツキー
トロツキー
トロツキー
トロツキー
『トロツキー』はたくさんの記憶を失くしている。
『トロツキー』は自分のことが殆どといって良い程わからない。
けれど
『 』はひとつだけ確信していることがある。
『 』
ピッ ピッ ピッ ピッ
心電図の規則的な測定音だけがその病室に響いている。
コードが入り組むひとつのベッドには呼吸器を取り付けられた男が居た。
グルッペン
突然病室のドアが勢いよく開かれる。
ゾム
ゾム
エーミール
入ってきたのはゾムとエーミールだった。
エーミール
ゾム
エーミール
エーミール
エーミール
ゾム
エーミール
エーミール
ゾム
ゾムはだらりとしたグルッペンの手を両手で包み込むようにして握る。
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
エーミール
ゾム
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
急いでポケットからスマホを取り出したところ、着信が来ていた。
エーミール
ゾム
エーミール
決して非通知ではなかった。 だが、その着信相手の名前は。
繧ー繝ォ繝??繝ウ繝サ繝輔Η繝シ繝ゥ繝シ …そう表示されていた
to be continued…